防疫2日目、スティーブン・コルベアが焚火をする(2020年、アメリカ)
この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/eWPKrGJ7ksI
出演:スティーブン・コルベア、ジョン・バティスタ
原題:And On The Second Day Of Quarantine, Stephen Colbert Discovered Fire
備考:コメディ
あらすじ…新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るう。
アメリカでも新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るい、そのせいで政治ショー番組がスタジオで撮影できず、こうして寂しく撮影しています。
そんな中、コルベアは相も変わらずトランプネタを取り上げています。その部分を訳してみました。
【拙訳】
(4:16~)
コルベア「この状況下で、アメリカ人は思慮深いリーダーシップを求めて必死です。あるいは、ドナルド・トランプを。今朝、大統領は団結と協力を求めてツイートしました。」
トランプ「連邦政府は、知事および州職員と共にとてもよく働いている」
コルベア「ゲホッ、ゲホッ…失礼、煙がこっちに来ちゃいました」
トランプ「いいことが起こるだろう!#KILLTHEVIRUS」
コルベア「OK、彼が言っていることから私はアイディアを得ました。ですが、『いいことが起こるだろう』みたいな心地よい言葉が『ぶっ殺せ』によってフォローされる時、最も励みになるものではありません。『美しい結婚式を挙げよう! だがまずは、古いボーイフレンドに岩を投げ付けよう!』 州の指導者たちとうまく働くことを自慢した後、トランプはニューヨーク州知事アンドリュー・クオモに対する厳しい言葉をすぐに放ちました」
トランプ「クオモは『全ての州が同じ扱いをされること』を望んでいる。だが、全ての州は同じじゃない。いくつかは中国ウイルスによって激しくぶちのめされていて、いくつかは事実上まったくない。ニューヨークはとても大きな『ホットスポット』で、ウェスト・バージニアは、これまで、ゼロ件だ」
コルベア「『どうして兄弟のようになれないのですか、ウェスト・バージニア? 彼はコロナウイルスを持っていない。それにあなたの姉妹のロードアイランドが医者とデートしていると聞きましたよ。あなたには失望しました』 明らかに、このウイルスはドナルド・トランプにとって評判のがた落ちになりました。しかし今日のコロナウイルスの記者会見で、スティーブン・ムニューシン(財務長官)は解決策を持ってきました。無償資金援助!」
ムニューシン「私たちはアメリカ人に小切手をすぐに送ることを検討しています。アメリカ人は今現金が必要で、大統領は今、彼らに現金を手にしてほしいのです。つまり、2週間以内に」
コルベア「アメリカ人に現金を! それが切り札で、私が推測するに、みんなが健康であると言うだけで13万ドルかかるでしょう。さて、記者会見でトランプ大統領は私たちの明るい未来に注目しようとしました」
トランプ「いつの日か、私たちはここに立ち、あるいは立ち上がり、そして『勝った』と言う。言わないとな。もちろん座っている者に対しては私たちはこう言うつもりです。我々は勝つだろう、と。そして私は人々が考えるよりも早く勝つと思っている。そう望むよ」
コルベア「そうですか。トランプが、私たちが『勝利のうんざり』になるだろうと言った時、私は彼が文字通りそのことを意味していたとは知りませんでした。それからトランプは、自分にとって何が経済の最も重要な部分であるかに注目しました」
トランプ「私はアメリカのファストフード産業―ウェンディーズ、マクドナルド―大きなもの全て―バーガーキング―の重役たちと話した。そして彼らは凄かった。彼らはファンタスティックだった。彼らは絶対にファンタスティックだ」
コルベア「トランプは、パンデミックの間はファストフードが重要だということを知っています。これが1年前に彼が買いだめを始めた理由です。さて、私たちはそれを『コロナウイルス』もしくは『COVID-19』と呼んでいます。しかしトランプは、それを『中国ウイルス』と呼ぶことによって、特定の人にわかることを一生懸命にやりすぎています。そして彼は今日の記者会見で防御に回りました」
記者「あなたが『中国ウイルス』という言葉を使っていることに、中国などが批判しています。それについてどうお考えですか? その言葉を使い続けるつもりですか?」
トランプ「それがどこから来たのか言わなきゃならん。中国から来たんだ、だからそれはとても正確だと思うよ」
コルベア「いいや、違います。ひどい人種差別の用語ですよ。どこから来たのかを名前に付けることをそんなに気にするんだったら、『コウモリ噛み熱』と呼ぶべきで、オジー・オズボーンの短命のミュージカルのタイトルでもあります。悲しいことに、それは初日の夜の休憩中に中止となりました。コウモリのせいで。数週間、トランプはコロナウイルスはでかい取引じゃないみたいに行動していました。感染者が急増しても、彼は制御できていると言ったんです。彼は我々にリラックスするよう言ったんです。彼はそれが民主党のデマだと警告しました。彼は感染率がゼロになるだろうと言ったんです。彼はそれが奇跡的に消えるだろう言ったんです。今、物事は紛れもなく悪化していて、彼は新しい戦略に切り替えました。自分のお馴染みの古い戦略です」
トランプ「パンデミックと呼ばれるずっと前からパンデミックだったと感じた。君たちがやらなければならなかったのは、他の国々を見ることだった。私はいつだって、とても深刻なものとして見ている。昨日はその前日と違いはなかった」
コルベア「いいや! ダメなトランプ! あんたがカメラの前やツイッターで言ってたこと全てはそんなんじゃないだろ! 騙されないからな! それは私が昨日バスタブからショーをしなかったと言っているようなものです。みんな知ってますよ。録画してますし」
(以下略)
長くなってきたのでこのくらいに留めておきます。
そういえばトランプは新型コロナウイルスについて、当初は随分と楽観的な見通しを語っていましたっけ。おそらくそれは正確な統計に基いた客観的な見通しというより、彼の強い主観的な願望だったのでしょう。それを信じて警戒を怠り、結果的に新型コロナウイルスに感染してしまった人は一体どう思うのやら…。
又、その後、アイルランド民謡「ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)」の替え歌で新型コロナウイルス対策をレクチャーしています。その歌詞の部分も訳してみました。参考までにどうぞ。
【拙訳】
♪ああ、ダニー・ボーイ、君の両手、君の両手は洗う必要がある♪
♪親指から親指へ、それに全ての指にも♪
♪防疫が近い、だから買いだめするんだ♪
♪近くで観ているよ、Hulu(※1)でやっているもの全部をね♪
♪戻ってくれ、社会的距離を学ぼう♪
♪できたら、部屋を分けないか?♪
♪家にいよう、フェイスタイム(※2)で会おう♪
♪ああ、ダニー・ボーイ、ああ、ダニー・ボーイ♪
♪ズーム(※3)をやってみた?♪
♪君が若いってことは知っているし、楽しみは君が望むものだ♪
♪体調が悪くないってわかっているさ♪
♪だけど全てのバーやレストランへの外出はやめろ♪
♪ああ、ダニー・ボーイ、ああ、ダニー・ボーイ♪
♪嫌な奴になるな!♪
※1.動画配信サービス。
※2.アップルのビデオ通話ソフト。
※3.Web会議ツール。
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