倉山満『大間違いの織田信長』KKベストセラーズ
何が大間違いなのか? 本書によると以下の通り。
最初に言っておきます。みんなが知っている「織田信長」のイメージと、信長を専門とする研究者の示す信長像は、まったくの別人と言ってよいほどです(詳しくは、日本史史料研究会編『信長研究の最前線』洋泉社をどうぞ)。(P16)
つまり、一般的にイメージされている織田信長像が大間違いだと言っているわけですな。このテの歴史本では従来のイメージを覆そうとするのは珍しくないのですが、大間違いとは大きく出ています。
では、どこが大間違いなのかというと、例えば「第五章 信長はものすごい働き者だった」…って、さすがに信長が働き者だってことくらい私でも知ってますわ。
ところで、本書を読んで私が「おや?」と思ったのは、小早川隆景をボロクソに言っていることです。詳細は本書の記述に委ねますが、隆景は「言うなれば『太平記』の大悪役、坊門清忠みたいな奴です」(P260)って、これはひどい。
【参考文献】
倉山満『大間違いの織田信長』KKベストセラーズ
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