牧田幸裕『ラーメン二郎に学ぶ経済学』東洋経済新報社
まず最初に自分の立ち位置を述べておくと、私は二郎系ラーメンを食べたことはあるもののラーメン二郎へは行ったことがない。従って、私はジロリアンではないが、大ボリュームのラーメンを食べ切った時の達成感なら味わったことがあります。
さて、それでは本書の内容に少し触れるとしましょう。
ラーメン二郎の愛好家をジロリアンというのですが、そのジロリアンについて、「顧客であるのと同時に、ジロリアンは二郎のエバンジェリスト(伝道師)である」(P171)と述べています。
店にしてみれば顧客が勝手に宣伝してくれるので、その分の宣伝費を抑えられる、というメリットがあります。もちろん顧客だって宣伝してくれるとは限らないし、更に言えば店が望んだ内容を宣伝してくれるとも限らないので注意が必要です。
では、どうやって顧客を伝道師に仕立て上げるのか? それを知りたければ本書をお読み下さい。あるいは、自分の胃袋に自信があるのなら、二郎に挑戦して自分なりに考察してみるのもいいかもしれません。
【参考文献】
牧田幸裕『ラーメン二郎に学ぶ経済学』東洋経済新報社
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