黒井文太郎『イスラム国の正体』KKベストセラーズ
著者はジャーナリスト。
「第4章 オバマ vs. イスラム国」(P87-118)では、オバマ政権がイスラム国(IS、ISIS、ISIL、ダーイシュ)への軍事介入に当初は及び腰だった経緯が書かれています。
これをもって「オバマは腰抜けだ!」と批判するのはたやすいのでしょうが、ためらうにはそれ相応の理由があったことを忘れてはなりません。本書でも指摘されていますが、それはアメリカがアフガニスタンとイラクの泥沼にはまり込んだという直近の出来事です。
ここで私が想起するのは映画「ハート・ロッカー」です。この映画はまさに当時のイラクの泥沼で苦闘するアメリカ軍兵士を描いたもので、私なんかはこれを観終えるとグッタリしてしまいました。この映画ではその泥沼感がうまく表現されているようです。
さて、イスラム国との戦いに話を戻すと、イスラム国の数々の残虐行為によりオバマ政権も軍事介入に舵を切りました。その後、トランプ政権の時代にイスラム国の「首都」ラッカが陥落したのは皆さん御存知の通り。
ただし、拠点が陥落してもイスラム国の構成員は潜伏工作員(sleeper cell)として残っており、テロの脅威は依然として存在します。
だとすると、また泥沼化するんでしょうかね。
【参考文献】
黒井文太郎『イスラム国の正体』KKベストセラーズ
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