ジミー・キンメルのトランプ特番(2019年、アメリカ)
この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/evG5FcpKOxA
出演:ジミー・キンメル、ドナルド・トランプ
原題:Jimmy Kimmel's Halftime Tribute to Trump
備考:コメディ
この番組が放送された当時は政府閉鎖中で、結局閉鎖は35日も続きました。もちろんここでもそれがネタにされています。
さて、一部を訳してみました(さすがに全部は長すぎる)。
【拙訳】
(1:13~2:39)
ジミー「ありがとう、ありがとう、そしてようこそ。こんにちは、同胞のアメリカ人。私はジミー・キンメル、我々の特番『途中休憩完了:トランプに捧げるハーフタイム』であなたたちを歓迎するために赤と白と青(※1)を身にまとっています。私たちはドナルド・トランプの1期目の任期の折り返し地点を祝福するために今夜ここにいます。なぜなら―正直になりましょう―(トランプは)自分自身を祝福するにはあまりにも謙虚すぎる人だからです(※2)。そして私はこう思います。あなたたちが民主党であろうと共和党であろうと、あるいはカナダ人でさえも、私たちはみんな、キング牧師がこの特別なオレンジの男と共にこの日(※3)を分かち合えることを光栄に思っているだろうということに同意できる、と。どんな夜になるのでしょうか。私たちはトランプの内輪のメンバーがたくさん、今夜このスタジオの客席にいることを光栄に思っております。ワシントンからはるばるリンゼー・グラム上院議員が。トランプの息子たち(※4)もいます。ペンス副大統領は母親と一緒です。凄くないですか? これはやばい。テッド・クルーズ上院議員はヒゲ面でテキサスからやってきました。ミッチ・マコーネル上院多数党院内総務は自分の殻から出てきました。そして新任の検事総長フレイバー・フレイブ、彼は今何時か知っています。私たちの大統領がこの国を再び偉大にした多くの方法を振り返るために政界のスターたちがみんな来ています」
※1.星条旗の色。
※2.もちろん皮肉。
※3.1月第3月曜日はキング牧師記念日。
※4.ドナルド・トランプJr.(ドン・ジュニア)とエリック・トランプ。
(5:49~7:00)
トランプ「私は彼らより賢い。私は彼らより金持ちだ。私は大統領になったが彼らはならなかった」
トランプ「私は本当に金持ちだ」
トランプ「私はほとんどの人たちよりもずっと金持ちだ」
トランプ「私は賢い。私は最も賢い人間だ」
トランプ「私は世界で最も賢い人間の一人だ。本当だ」
トランプ「信頼してくれ。私は、どうやら賢い人間なのだ」
トランプ「私はアイビー・リーグ(※5)の学校に行った。私は非常に高度な教育を受けた。私は言葉を知っている。最良の言葉を知っている」
トランプ「人々は言うだろう、私がどんな時も超天才だということを。どんな時も超天才だぞ」
トランプ「私はすごい常識の持ち主だ」
トランプ「私は非常に安定した天才だ」
トランプ「私はすごい取引をする」
トランプ「私はすごく見える」
トランプ「医者が言うんだ、おい、あんたの血圧は20歳のすごい、すごい運動選手並だと」
トランプ「私は他の大統領よりも大統領職を務めることができる」
トランプ「私は戦争が本当にうまいんだ。私は戦争を愛している」
トランプ「ドナルド・トランプはおそらくここでは最良のインタビューだ」
トランプ「私は最大の拍手喝采を受けた」
トランプ「社会は私を愛している」
トランプ「私ほど壁を建設する者はいない」
トランプ「私ほどシステムを知っている者はいない」
トランプ「私ほど政治家を知っている者はいない」
トランプ「私ほどそれを知っている者はいない」
トランプ「私ほどいい玩具を持っている者はいない」
トランプ「私ほど聖書を愛している者はいない」
トランプ「私ほど憲法修正2条(※6)を堅持する者はいない」
トランプ「誰が私よりマシだ?」
トランプ「私は自分が実に謙虚だと思う。君が理解するよりはるかに自分は謙虚だと思う」
※5.アメリカ東部の名門私立8大学の総称。トランプが行っていたのはペンシルベニア大学。
※6.人民の武装権を明記。銃規制反対の論拠となっている。
(7:42~9:30)
ジミー「そして今夜ホワイトハウスでは、チーム・トランプがふさわしい勝利のラップを歌っています。そこでは大きなパーティーが進行中です。つないでみましょう。ペンシルバニア通りから中継します。大統領の一番の女性、ケリーアン・コンウェイです」
ケリーアン「♪彼は陽気なアメリカ大統領(※7)だから、彼は陽気なアメリカ大統領だから♪」
ジミー「やあ、ケリーアン。割り込んですみませんが、こんにちは」
ケリーアン「あ、ハーイ、ジミー! 低IQでパヨク(※8)のキンメルとみなさんね」
ジミー「ああ、ええと、それは正しくありません。まだパーティーをやっているのですか? 政府閉鎖中なのに?」
ケリーアン「閉鎖を楽しんでるの。私たちはワッパーとマックフューリー(※9)の美味しいディナーを終えたところよ」
ジミー「ホワイトハウスにシェフはいないんですか?」
ケリーアン「シェフなんかいらないわ、この偏屈野郎(※10)。いらないわよ、シェフも用務員もトイレも…」
ジミー「えっ、トイレもないの?」
ケリーアン「ミシェル・オバマの菜園にオシッコしてるのよ」
ジミー「なんてこった…」
ケリーアン「ジョージ、ジョージ、飲み物ちょうだい」
ジミー「ジョージって誰?」
ケリーアン「夫のジョージを知ってるでしょ」
ジミー「ああ、はい、ジョージね。彼は大統領に対してとても率直ですね」
ケリーアン「今夜は違うわ」
ジミー「わあ…、やあ、ジョージ」
ケリーアン「穴にお戻り、クソデブ野郎」
ジミー「どうしてジョージにギャグボールをかませているんですか? しゃべれないでしょうに」
ケリーアン「プレイの一環よ、ジミー。ジョージと私は貪欲で実験的な恋人関係なの」
ジミー「愚問でした。…どうしたんですか?」
ケリーアン「大統領が日焼けベッドを燃やしたのね。レスター、予備電源を起動して。早く早く!」
ジミー「わかりました。ケリーアン、政府閉鎖はいつ終わると思いますか? 私たちの見るところ…ケリーアン?」
ケリーアン「電源が落ちちゃった」
ジミー「なんと」
ケリーアン「復旧しなさい、クソどもが!」
ジミー「OK、ケリーアン。何が起こったのかわかりませんが、楽しんでいらっしゃるようですね。出演していただいてありがとう、ケリーアン」
ケリーアン「どういたしまして。おやすみ、×××。ジョージ、来て」
ジミー「ああ、これは恐ろしい」
※7.原語は"POTUS"で、"the President Of The United States"の略。
※8.原語は"lib-tard leftist"で、「リベラルと称する間抜けの左翼」といった意味。
※9.いずれもファストフード店のメニュー。
※10.原語は"snowflake"で、元々の意味は「雪片」だが、スラングでは悪い意味がある。適切な訳語が思い浮かばなかったので、とりあえず「偏屈野郎」とした。
ケリーアン・コンウェイについてはこれまでメインで取り上げたことがなかったと記憶しております。なかなか愉快なキャラクターですね。
それから、本物のトランプの発言を並べただけで笑いが取れるとは凄い。かく言う私も日本語に訳していて爆笑してしまいましたわ。ドナルド・トランプは下手なお笑い芸人よりもよっぽど面白い。
尚、番組冒頭で紹介されていたラシュモア山やジャングルのコントについては、後日ページを改めて取り上げさせていただきます。
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