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西脇真一、平野光芳『なぜ金正男は暗殺されたのか 自滅に向かう独裁国家』毎日新聞出版社

 2017年2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で起こった金正男暗殺事件の本。
 タイトルの「なぜ金正男は暗殺されたのか」という疑問に対して、本書はこう述べています。

 北朝鮮、金正恩氏にとって、金正男氏とは体制転覆の芽であり、危険分子であった。
 祖父の金日成氏が、また実の父である金正日氏が実行したように、敵対勢力は粛清しなければならなかった。権力の継承と反対派の粛清は独裁国家においてはセットともいえる。金正男氏を暗殺する動機は、十分すぎるほどあったということだ。
(P66)

 そういえば金正恩が権力を継承した時に反対派を粛清しまくったという情報が流れたことがありましたっけ(例:張成沢処刑)。金正男暗殺もその流れの中で見るべし、ということか。

 尚、北朝鮮は公式には関与を否定しています。又、本書でも暗殺工作を行なったスパイの上層部までは迫れていません。
 事件の全容が明らかになるとすれば、それは北朝鮮政府が倒れて機密文書が暴露された時でしょうかねえ。

【参考文献】
西脇真一、平野光芳『なぜ金正男は暗殺されたのか 自滅に向かう独裁国家』毎日新聞出版社

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