Mr.ホームズ 名探偵最後の事件(2015年、英米)
監督:ビル・コンドン
出演:イアン・マッケラン、ローラ・リニー、真田広之、マイロ・パーカー
原作:ミッチ・カリン『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件』
備考:ミステリー
あらすじ…シャーロック・ホームズが日本旅行を終えて帰還する。彼は、約30年前に自分を引退に追い込んだ事件を書き残そうとしていた。
物語の舞台は第二次世界大戦後で、ホームズをそれだけ長生きさせているのですが、私には彼がそこまで長生きできたとは思えません。彼は普段からタバコをバカスカ吸い続け、暇を持て余したらコカインを注射(『四つの署名』)、探偵稼業は不規則な生活で、過労で倒れることすらあった(「ライゲートの大地主」)、命を狙われたことも一度や二度じゃない(「最後の事件」「空き家の冒険」)。
しかしまあ、そこは別にいいでしょう。なにしろホームズは人気者ですから、ファンによる「延命措置」が施されて、そう簡単には死なせてくれないのだと考えることにします。
さて、話を映画に戻します。
この映画ではシャーロック・ホームズの「終活」を描いています。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、自分を引退に追い込むほどの事件ということは、それだけトラウマになっていると見ることができます。又、その事件を書くということはその事件と向き合うということであり、死ぬ前にやっておきたかったのでしょう。
それから、ホームズは日本旅行で、ウメザキ氏から突きつけられたある種の「宿題」を持ち帰っています。これまたネタバレ防止のために詳細は伏せますが、そちらの問題ともどう折り合いをつけるのかも見逃せない。
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シャーロック・ホームズ(目次)
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