あすが来、あすが去り(2018年、オーストラリア)
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/sundayfilmsau/tomorrow
監督:サンデー・エマーソン・ガリファー
出演:マチルダ・リッジウェイ、マーク・レナード・ウィンター、シャートット・ニケイドー、アマンダ・ラボンテ、マット・ボーゼンバーグ
原題:TOMORROW, AND TOMORROW, AND TOMORROW
備考:モノクロ
あらすじ…シェイクスピア劇『マクベス』でマクダフ夫人を演じることになったリジーは、ヘルムート監督の舞台稽古の中で徐々に追い詰められて行く。
タイトルは『マクベス』の有名なセリフで、死んだマクベス夫人を前にしてマクベスが言うもので、この時マクベスは敵軍がすぐそこまで迫っていて、しかも「同志」であるマクベス夫人に死なれるという、追い詰められている状況です(第五幕第五場)。それと同様にリジーも精神的・肉体的に追い詰められています。そしてしまいには狂気という点でも…。
それから、リジーが「ファッキング・シェイクスピア」と言うくだりで、シェイクスピア劇、それも『マクベス』には毒があるんだなということがわかりました。これは怖い。
ちなみにマクダフ夫人が殺されるシーンが作品中に出てきますが、これは第四幕第二場で、マクベス夫人が手を洗う仕草をするのは第五幕第一場。前者はマクダフ夫人の、後者はマクベス夫人の見せ場となっています。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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