藤木TDC『東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く』実業之日本社
終戦直後に各地に誕生したヤミ市と、それがその後どうなったのかを綴ったもの。
で、やっぱり書いてありましたよ、新宿の思い出横丁が。
さて、新宿でヤミ市といえば忘れてならないのは駅西口側の総武線高架と靖国通り大ガードにはさまれた「思い出横丁」(俗称・ションベン横丁)であろう。戦後から場所が変わることなく、店舗の狭小感・密集感もそのままに110余店が営業を続けているヤミ市跡として希少かつもっとも有名な場所である。(P93)
思い出横丁は通過したことがあるし、そこで昼飯を食べたこともありますけど、それが私にとってはヤミ市に近付いた経験だったのかもしれません。ただし、念のために言っておきますが、現在の思い出横丁はヤミ市の痕跡を比較的強く残しているとはいえ、もはやヤミ市ではありませんのでご注意を。
とはいえ、あの暗く狭い路地を歩くだけでも、「ヤミ」の感覚を味わえるんじゃないでしょうか。
【参考文献】
藤木TDC『東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く』実業之日本社
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