山本周五郎「改訂御定法」
あらすじ…御定法が改訂されたために裁判が急増し、藩は対応に苦慮していた。そんな中、要屋が藩士の矢堂玄蕃を債務不履行で訴え出た。御定法の改定に反対して閑職に左遷されていた中所直衛が裁定に乗り出す。
法律というものは作ったらそれで終わりではなく、それをどのように運用してゆくのか、そしてそれがどう使われるのかといった問題があります。
例えば…そうですな、現代の話をしたら政治論争になりそうだから、ここは物語の舞台と同じく江戸時代の法律を持ち出しましょうか。そう、例えば、生類憐れみの令。詳しい経緯は省略しますが、あれなんかは「お犬様」をのさばらせる悪法になっちゃいましたっけ。
【参考文献】
山本周五郎『ひとごろし』新潮社
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