浅田次郎「ひなまつり」
あらすじ…夜、小学生の弥生が自宅で一人留守番をしながらボール紙の雛飾りを作っていると、そこへ母親の恋人だった吉井がやってくる。
こんなセリフを発見。
「渋谷橋からね、渋谷が見えるんだよ。ねえ、ちょっとだけ」(P258)
少々調べてみると、渋谷橋は今もあり、JR恵比寿駅の近くにあるらしい。恵比寿と渋谷は近いから、当時(1964年の東京オリンピック開催直前)は見えたのでしょうな。今はどうだかわかりませんが。
尚、主人公と母親はそこから更に歩いて三軒茶屋の自宅まで歩いて帰るのですが、ちょっと距離があります。私は恵比寿から三軒茶屋まで歩いたことはありませんが、三軒茶屋から渋谷まで歩いた経験はあり、手許の地図で確認すると直線距離は大体同じくらい。う~ん、あれぐらいなら歩けるか。
【参考文献】
浅田次郎『薔薇盗人』新潮社
【追記】
後日、恵比寿に立ち寄る機会があったので、渋谷橋を見てきました。渋谷橋はJR恵比寿駅の北東、駒沢通りと渋谷川が交差するところにあります。
で、渋谷橋から渋谷方面を撮影した写真がこちら。
狭い川の両岸にビルやマンションがびっしりと建っており、渋谷は見えませんでした。
« トランプと習近平のトランプゲーム(2018年、アメリカ) | トップページ | ファントーシュたちの恋のさやあて(1908年、フランス) »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- マーク・トウェイン「名探偵誕生」(2023.09.07)
- W・ハイデンフェルト「<引立て役倶楽部>の不快な事件」(2023.09.06)
- アンソニイ・バウチャー「テルト最大の偉人」(2023.09.05)
- オーガスト・ダーレス「怯える准男爵」(2023.09.04)
- アガサ・クリスティー「消えた貴婦人」(2023.09.03)
« トランプと習近平のトランプゲーム(2018年、アメリカ) | トップページ | ファントーシュたちの恋のさやあて(1908年、フランス) »
コメント