山本周五郎「しゅるしゅる」
あらすじ…老女・尾上(おのえ)の指導が厳しすぎると周囲にせっつかれた若き城代家老・由良万之助は、渋々尾上に注意することを引き受ける。
老女、と聞いて私は老婆の姿を思い描いていたのですが、なんと尾上は御年27歳。
だとすると、老女というのは家老や老中と同じく役職名であって当人の年齢層を指しているのではないということになります。
とここまで考えてきて、ひょっとしたら作者(山本周五郎)は読者に、序盤で私がやらかしたような誤解をさせることを意図していたんじゃないかと少々疑いました。
【参考文献】
山本周五郎『ひとごろし』新潮社
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