浅田次郎「死に賃」
あらすじ…会社社長の大内惣次は、親友の小柳がどうやら大金を払って安らかな死を迎えたらしいことを知る。
安らかな死。つまりは安楽死ですか。
現代日本ではまだ安楽死は認められていないし、よしんば認められたとしても要件は厳しくなるから、大金を払ってでも安らかな死を迎えたいという需要はあるのかもしれません。
しかし、技術的にそれが可能なのか(それができるレベルの医療技術を提供できるのか)、倫理的・法律的問題、遺産から「死に賃」分を減らされた遺族の不満など、ちょっと考えただけでも障害は多い。
【参考文献】
浅田次郎『薔薇盗人』新潮社
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