宮本雅史『爆買いされる日本の領土』株式会社KADOKAWA
中国人(および中国企業)が北海道の土地を買いまくっているぞ、と警鐘を鳴らしている本。それから、対馬が韓国資本に買われている現状も併せてレポートしています。
ただ、ここで忘れてはならないのは、日本の領土がいくら爆買いされようとも、そこは依然として日本の領土である、ということです。即ち日本の施政権下にあり、日本国の法律(自治体によっては条例も)が適用されるということです。
著者(宮本雅史)は本書の最後の方で「外国資本に対する法整備、ルール作りなど手を打つこと」(P248)を訴えていますが、これも日本の領土だからできる一つの手です。
それから、日本はどこかの一党独裁の国とは違って言論の自由があるのだから、本書のように注意喚起をするのもいい。ただし、ただ注意喚起すればいいというわけではなく、情報の裏取りなどをきっちりやっておかなければ警鐘の信憑性が高まらない。そこは注意が必要です。
【参考文献】
宮本雅史『爆買いされる日本の領土』株式会社KADOKAWA
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