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梶井基次郎「闇の絵巻」

あらすじ…山間の療養地。暗い夜道を歩く。

 山間の療養地は知りませんが、山間の旅館ならば泊まったことがあります。本作を読んでそのことを思い出しました。あれはどこだったかな…いや、まあ、どこでもいいか。

 しばらく行くと橋がある。その上に立って渓の上流の方を眺めると、黒ぐろとした山が空の正面に立塞がっていた。(P125)

 橋の上ではないが、私もこういう山に気圧(けお)されたことがありますわ。対峙と呼ぶには彼我の差が圧倒的に違う。夜だと余計なものが見えないから、より一層それが感じられるのです。

【参考文献】
紅野敏郎・紅野謙介・千葉俊二・宗像和重・山田俊治・編『日本近代短篇小説選 昭和篇I』岩波書店

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