辺真一『大統領を殺す国 韓国』角川書店
本書の第1章~第9章では韓国の歴代大統領(およびその悲惨な末路)を振り返り、第10章で「韓国大統領はなぜ殺されるのか」について述べています。
尚、本書は朴槿恵政権時代に書かれたものなので、彼女がその後どうなったのかまでは書かれていません。ただ、任期を全うできずに弾劾・逮捕というのは、歴代大統領の中でもひどい方じゃないかと思えてきました。命がある分だけ、暗殺よりはマシという程度でしょうか。
それにしても、こうやって大統領が殺され続けていると(※)、元大統領(大統領経験者)を使った外交ができなくなります。
例えば本書P133では、1994年にアメリカのカーター元大統領が北朝鮮へ特使として派遣されたことが出てきますが、韓国にはそういったことができない。もちろん、首相で「代用」することも可能でしょうけど、重みが違う。特に韓国の場合、大統領の権限が大きいから尚更です。
※「殺され続け」という不穏当な表現はいかがなものかと思う人もいるかもしれませんが、これは本書のタイトルの表現を借りたものです。
【参考文献】
辺真一『大統領を殺す国 韓国』角川書店
« あなたにメロメロ(2018年、アメリカ) | トップページ | 学校の先生に銃の準備はできるのか?(2018年、アメリカ) »
「書評(政治)」カテゴリの記事
- 令和5年9月3日執行 立川市長選挙公報(1)金村まこと(2023.08.31)
- 朝日新聞号外:安倍首相 辞任へ(2007年9月12日)(2023.07.07)
- 雑誌『禁談』(3)アメリカ大統領暗殺シュミレーション(P28-33)(2023.07.05)
- 雑誌『禁談』(1)9・11から全人類への警告(P6-9)(2023.07.05)
- 令和5年6月4日執行 東京都議会議員補欠選挙 選挙公報(2)奥本有里(2023.05.28)
« あなたにメロメロ(2018年、アメリカ) | トップページ | 学校の先生に銃の準備はできるのか?(2018年、アメリカ) »
コメント