無料ブログはココログ

« 『BLUE NOTE TOKYO jam Vol.187 NOV-DEC 2017』ブルーノート東京 | トップページ | 『ぐるり かながわミュージアムショップ 2017-2018 湘南・西湘特集』神奈川県博物館協会 »

ショーン・スパイサー報道官の面白発言集(2017年、アメリカ)

 この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/9zfZrfKk9lY

出演:ショーン・スパイサー
原題:Sean Spicer's Greatest Hits As White House Press Secretary To President Donald Trump | TIME

 「面白発言集」と銘打っていても意味がわからなければどうしようもない。というわけで3日くらいかけて訳してみました。参考までにどうぞ。

【拙訳】
(1月21日)
ショーン「就任式典の写真は意図的なもので、ナショナル・モール
(※1)に集まった膨大な支持者たちを最小限に見せるためのものです。かつてないほど多くの観衆が就任式を目撃したのです――終わり(※2)

※1.ワシントンにある国立公園。
※2.ドナルド・トランプの大統領就任式の際の写真では観衆がスカスカだったが、トランプはこれをマスコミの捏造だと強弁した。

ショーン「こんばんは、みなさん。おかえり。部屋の中に愛を感じられます」

 

(1月23日)
ショーン「はい、我々はアメリカ国民に対して正直であらねばならないと私は信じています。我々はその事実に同意できないと私は時々思います」

 

(1月24日)
ショーン「ちょうど先日、彼(トランプ)はマーティン・ルーサー・キングJr.
(※3)と一緒にいました。私は彼を市民の権利の指導者と呼ぶでしょう」
記者「彼(キング3世)の父(キング牧師)は市民の権利の指導者だったと?」
記者「ショーン、ショーン、幾つか質問があります」
ショーン「それではもう一つどうぞ」

※3.黒人公民権活動家のキング牧師。1968年に暗殺。トランプと実際に会っていたのはその息子のマーティン・ルーサー・キング3世。

(1月25日)
ショーン「馬鹿げている…。君は基本的に…OK、クリステン。直ちに終わらせよう。ハンター、ハンター、ハンター、違う」

 

(1月30日)
ショーン「それから…これだ。13年の(NSCメモ)だ。これは…2017年」
ショーン「文字通り100%同じだ」

 

(1月31日)
ショーン「ええと、まず最初に、それは入国禁止ではありません」
記者「彼(トランプ)はメディアが使っているその言葉を使っています」
ショーン「しかし一日の終りに(トランプが使ったのだ)。ありえない、待て待て待て、ありえない」
記者「それは彼の言葉です」
記者「大統領自身が禁止と言ったのですよ」
ショーン「わかった」
記者「彼(トランプ)が混乱しているのですか? それともあなたが混乱しているのですか?」
ショーン「いいえ、私は混乱していません
(※4)

※4.つまりトランプが混乱しているということかな?

(2月9日)
ショーン「それは私が今まで聞いたものの中で最も馬鹿げたものです。OK。これは馬鹿げている。OK。次!」

 

(2月23日)
ショーン「OK、質問を叫ぶことはありませんよ。大きな少年少女のように手を挙げればいいんです」

 

(3月7日)
ショーン「(オバマケアの廃止について)これは政府、これはそうじゃない。思うに視覚的に重要な理由の一部は、あなたが実際にその違いを見る時、これ(オバマケア)は大きな政府がすることだとわかることです」

 

(3月10日)
記者「ピンバッジが曲がってますよ」
ショーン「ジョン・ロバーツはいつもファッションのヒントで私を助けてくれる(皮肉)」
記者「まだ曲がってますよ」
ショーン「私に表彰台を動かさせないでくれ(≒これ以上言うと台を投げるぞ)」

 

(3月16日)
ショーン「違う、違う、待て、実際に…」
記者「トランプタワーが盗聴された証拠はありません
(※5)。今あなたにはホワイトハウスの諜報委員会と上院の諜報委員会があります(※6)
ショーン「違う、違う、実際ここに彼の引用が、ここに直接の引用が…『思うに非常にありそうなことだ』引用終わり。我々が『盗聴』について話す時、彼は監視の意味で言っていたのです」
記者「あなたは…」
ショーン「諜報…あー…知的階級
(※7)を全く持たない男にとっての幾つかの重大な結論で…」
ショーン「アレクシス、質問をしたくないのなら、他の誰かを呼ぶこともできるぞ」
記者「それではニューヨーク・タイムズを呼んでいただけますか?
(※8)

※5.選挙期間中、当時大統領だったオバマがトランプタワーを盗聴していたとトランプが主張。ただし証拠は提示せず。
※6.本当に盗聴していたのなら、これらの組織を活用して証拠を探し出せるはずだということ。
※7."intelligence"の後に"class"と続けている。"intelligence"は諜報という意味で使われているが、この語には知性という意味もあり、"intelligence class"は知的階級(知識層)となる。
※8.2月24日、スパイサー報道官はホワイトハウスの定例記者会見を廃止し、記者懇談に切り替えた。そしてその記者懇談から、ニューヨーク・タイムズ紙やCNNテレビなどを締め出した。

(3月20日)
記者「ショーン、大統領はまだコミーFBI長官に完全な信頼を置いていますか?」
ショーン「あー、彼が現時点でそうでないと信じる理由はありません。しかしフリン将軍
(※9)でさえ(選挙)キャンペーンのボランティアでした。えー、それから明らかに非常に限られた役割を果たしたにすぎないポール・マナフォート(※10)の議論があります」
記者「ホワイトハウスはポール・マナフォートとロシアの関係者もしくはロシアに支援された関係者との連絡を認識していましたか?」
ショーン「(言下に)いいえ」
ショーン「最初に、君のところの見出しは悪いものだ。書き直したいよ…。もし君たちが望むならそうしたい。もし君たちが助力を求めているならば」
記者「仕事をお探しですか?
(※11)

※9.マイケル・フリン元陸軍中将。トランプ政権では国家安全保障問題担当大統領補佐官に就任するものの後に辞任。
※10.トランプの元選対本部長。ロシアゲート疑惑でFBIに家宅捜索された。
※11.「もうすぐ報道官をクビになるのか?」という意味が込められている。

(3月22日)
記者「オバマ前大統領が悪者もしくは病人だったという(トランプの)声明の立場に、大統領は立っているのですか?」
ショーン「大統領のツイートはそれらに立脚していると思います
(※12)

※12.トランプのツイッターを会見の場で文字通りフォローしなければならない、というのは大変ですな。

(3月24日)
ショーン「税金還付―税制改革の大きな欲求があるのだと思います」
ショーン「いえいえ、我々はそうじゃないが、あなたにはロシアがいる。もし大統領が今夜自分のサラダにロシアのドレッシングをかけるならば、とにかくそれがロシアとのコネクションです
(※13)

※13.マスコミは何でもかんでもトランプとロシアとを結び付けたがっていると批判している。

(3月28日)
ショーン「あなたをウンザリさせてしまって済まない。あなたは首を振っている。私は感謝します、ですが―ですがわかります―ある時点では、事実は彼らがそうであるという、ロシアとの状況に関して敬意を持ってこの状況について説明を受けた全ての人――民主党、共和党、オバマに任命された人、キャリアは全て同じ結論に達しました。ある時点では、4月、あなたはそこに結託があるかどうかに関して敬意を持って『ノー』という答えを受け取らなければならないでしょう」

 

(3月29日)
ショーン「4月」
記者「それはどうもありがとう」
ショーン「今日はどうですか?」
記者「大丈夫です。あなたは?」
ショーン「すばらしい」

 

(4月10日)
ショーン「(シリアが化学兵器を使用したとの主張について)答えは、もし赤ちゃんにガスを吹き込んだり、無辜の民に銃弾をブチ込んだら、この大統領(トランプ)から回答を見ることになると思います。これは受け入れられない」

 

(4月11日)
ショーン「ほら、ヒトラーと同じくらい卑劣な誰かさん(シリアのアサド大統領)は、化学兵器を使うことに夢中ではなかった」

 

(4月19日)
ロブ・グロンコウスキー
(※14)「ショーン、何か手伝えることは?」
ショーン「大丈夫、ありがとう」
ロブ・グロンコウスキー「本当?」
ショーン「あー、多分。大丈夫。ありがとう。すぐにまた会おう」
ショーン「大丈夫。すごいな」

※14.アメフトの選手。この日、会見場に乱入した。

(5月2日)
記者「ショーン! ショーン! ショーン! ショーン! ショーン! 来てよショーン!」
記者「ショーン! プーチンと電話してるの?」
記者「ショーン! ここに座って。待って、誰も出ないで。誰も出ないで、座って。ほら、座って待とう。ほら」

 

(5月12日)
記者「大統領は毎日の記者会見を中止することを検討していますか?」
ショーン「彼は多くの人々と同様、ちょっとうろたえているのだと思います。あなたとアメリカの人々のために彼が代わってやっていることを、私たちがここに来て、私たちができること全てをやろうとしています。それでも、私たちは再三再四、全ての小さな単語を解析しようとする試みを見ます。そして政策が何であるか―なぜ何かが求められているのか、あるいはこれの更新が何であるのか―を実際に把握することとは反対に『わかった』
(※15)のゲーム以上のものにします。多くのうんざりがあると思いますし、それはただ大統領だけが感じるものだとは思わない(※16)
ショーン「みんなありがとう。よい週末を」
記者「ショーン! ショーン! ショーン!
(※17)
ショーン「ありがとう、さようなら」

※15.原語は"gotcha"。スラングで「わかった」「了解」の意味。
※16.結局、何が言いたかったのかわからない。
※17.字幕では表示されなかったが、記者たちは質問を発している。訊きたいことは山ほどあるのだが、スパイサーは強引に打ち切っているのだ。

 こうして訳してみると、トランプもアレだがスパイサーもアレだなという感じを受けます。類は友を呼ぶってやつですかね。ちなみにアレが何を意味するかは、賢明なる視聴者諸氏の推察に委ねます。
 尚、会話は早口なので、YouTubeの設定で速度を0.75倍にして聴いた方がいいかもしれません。

【関連記事】
ドナルド・トランプ(目次)

« 『BLUE NOTE TOKYO jam Vol.187 NOV-DEC 2017』ブルーノート東京 | トップページ | 『ぐるり かながわミュージアムショップ 2017-2018 湘南・西湘特集』神奈川県博物館協会 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 『BLUE NOTE TOKYO jam Vol.187 NOV-DEC 2017』ブルーノート東京 | トップページ | 『ぐるり かながわミュージアムショップ 2017-2018 湘南・西湘特集』神奈川県博物館協会 »

2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31