山田風太郎「幻妖桐の葉おとし」
あらすじ…高台院湖月尼は豊臣恩顧の将7人を招集する。そして秀吉が臨終の際に述べた言葉と大坂城の絵図を示し、秀吉の謎の言葉に大坂城の抜け穴の手がかりがあるらしいからそれを突き止めてくれと頼む。浅野長政らは解明に乗り出すが…。
大坂城の抜け穴を突き止めるという謎解きが提示されるのみならず、解明に乗り出した者たちが次々に殺されることで「犯人は誰か?」というミステリー要素が追加されます。
それらの謎の答えについてはネタバレ防止のために伏せておきますが、そもそもの疑問を一つ。高台院湖月尼は豊臣秀吉の正室で、北政所(きたのまんどころ)と呼ばれた人物です。その彼女なら大坂城の抜け穴くらい、とっくに知っていてもおかしくないんですがね。
【参考文献】
司馬遼太郎 松本清張ほか『決戦! 大坂の陣』実業之日本社
« サタデー・ナイト・ライブ:トランプの視点(2017年、アメリカ) | トップページ | スーサイド・スクワッド(2016年、アメリカ) »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 樋口一葉「この子」(2023.05.16)
- 樋口一葉「わかれ道」(2023.05.15)
- 樋口一葉「うつせみ」(2023.05.14)
- 樋口一葉「ゆく雲」(2023.05.13)
- 樋口一葉「大つごもり」(2023.05.12)
« サタデー・ナイト・ライブ:トランプの視点(2017年、アメリカ) | トップページ | スーサイド・スクワッド(2016年、アメリカ) »
コメント