無料ブログはココログ

« 火坂雅志「老将」 | トップページ | 滝口康彦「旗は六連銭」 »

ある殺し屋(1967年、日本)

監督:森一生
出演:市川雷蔵、野川由美子、成田三樹夫、小池朝雄
原作:藤原審爾『前夜』
備考:フィルム・ノワール

あらすじ…小料理屋を営む塩沢は、実は凄腕の殺し屋。木村組組長から対立する組長・大和田の暗殺を請け負い、成功させる。そんなある時、塩沢はひょんなことから転がり込んできた圭子と、木村組の前田と組んで…。

「ある殺し屋」人物関係図

 主人公の塩沢は寡黙な殺し屋です。これはアラン・ドロン主演の映画「サムライ」の殺し屋ジェフ・コステロと共通します。ただ、違いがあるとすれば、コステロの過去が一切描かれていないのに対し、こちらの塩沢は古い写真を見せることによって戦争中は戦闘機のパイロットだったことが観客に明かされます。
 尚、その古い写真には若い頃の大和田も一緒に写っているらしく、大和田と塩沢は因縁浅からぬ関係だということを示しています。とはいえ、映画ではそれ以上深く掘り下げることはせずに済ませており、多くは語られません。まあ、そっちの方が塩沢にミステリアスさが出るか。
 それから、クライマックスのアクションシーンも面白い。ベルトを鞭のように振るって戦うなんて、私は初めて見ましたよ。

【関連記事】
市川雷蔵(目次)

« 火坂雅志「老将」 | トップページ | 滝口康彦「旗は六連銭」 »

1960年代映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ある殺し屋(1967年、日本):

« 火坂雅志「老将」 | トップページ | 滝口康彦「旗は六連銭」 »

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31