サタデー・ナイト・ライブ:トランプの人民裁判(2017年、アメリカ)
この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/dLYfwprjtog
出演:アレック・ボールドウィン、カイル・ムーニー、ヴァネッサ・ベイヤー、ピート・デーヴィッドソン
原題:Trump People's Court - SNL
備考:コメディ
あらすじ…トランプが裁判を起こす。
どんな裁判かというと、イスラム圏の国々からの入国を禁止する大統領令が憲法違反だとして執行停止になった件についてです。
尚、傍聴席には当たり前のように死神が座っていますが、とりあえずそれはスルーさせていただきます。この死神は別の話にも登場するので、そちらを取り上げる機会があればその時に触れたいと思います。
それにしても、トランプがプーチンを裁判所に呼び出してみせるとはたまげたなあ。彼とは一体どんな取引をしたんだ?
【拙訳】
ナレーション「こちらは原告のアメリカ合衆国大統領。彼は正義を訴えています。彼は広くチェックされない権力を求めています。果たして得られるでしょうか?」
ナレーション「こちらは被告団。第9法廷の3人の判事です。彼らはトランプの禁止令を聞き、憲法違反だと言いました。彼らはこの国に悪臭を放つことを許していると非難されています」
廷吏「全員起立。判事殿、真実と全体の真実を話し、真実以外のものを話さないと神にかけて約束しますか?」
判事1~3「約束します」
廷吏「大統領は?」
トランプ「私は大丈夫だ」
廷吏「着席」
裁判官「結構、ありがとう。まず最初に、トランプさん。これはテレビの裁判だということは理解していますか?」
トランプ「それはOKだ。私はテレビの大統領だ」
裁判官「あ、はい。あなたの入国禁止令は憲法違反だとして再度拒否されています。はい、どうぞ。私たちはここで何をしているんですか?」
トランプ「ええと、ありがとう。判事殿。あるいは女判事を何と呼ぼうか? スチュワーデス? そういうものとか? 私は素晴らしい入国禁止令に署名した。読ん…読んでないけど。でも署名した。人々は私が紙片を持っているところを写真に撮った。非常に公式な。ここの判事たちは非常に無礼だ。私は正しい。彼らは間違っている。私は禁止令の復活を求め、725ドルを請求する」
裁判官「結構です。ええと、この女性は私に蛇の共同保管を頼みましたが、彼女はあなたより多くの事件を抱えています、OK? よろしい。つまり…」
トランプ「いわゆる」
裁判官「何ですって?」
トランプ「いわゆる、いわゆる判事殿」
裁判官「失礼、トランプさん。ここにいるのは3人の連邦判事です。OK? 彼らは実際に私よりリアルです。(判事たちに向かって)判事殿、あなたはどうして下院の禁止措置に同意したのですか?」
判事「裁判官殿、その禁止案は、宗教による選別を含むゆえに国教条項(※1)に違反しているというのが我々の結論でした」
トランプ「却下。却下だ」
裁判官「トランプ大統領、もう結構です」
トランプ「許可する」
裁判官「ええ、トランプさん。我々がこの禁止令を必要とする正当な理由があるのですか?」
トランプ「もちろん。簡単なことだ。悪い人たちが流入している。彼らを見ただろう、ISIS、サンバーナーディーノ(※2)、シカゴ、つまり、シカゴを見てくれ。そこは地獄だ。廷吏は私が何を話しているか知っている。ほら、ええと、そのう、悪玉、悪ガキ、つまり、悪ガキ、悪ガキどもだ。どうする?」
裁判官「あなたの主張はサッパリわかりません。トランプさん、目撃証言者をお呼びだとか?」
トランプ「はい、長年に渡って私を知っていて、すばらしい人間で、完璧な信用があります。ウラジーミル・プーチンです」
ナレーション「他国を侵略しライバルを殺した権威主義者のリーダーです。彼はトランプ大統領の長年のべたぼれ相手(※3)」
トランプ「ウラジミールはすばらしい人です。彼は私のことを誰よりも知っています」
プーチン「その通り。みんなかかって来いよ! トランプ大統領を休養させろよ、OK? この男はすごい友人だ。彼は私の小さなアメリカの格好の餌食だ。彼は私のために何でもする。彼は自分自身の国に逆らってでもやるだろう、我々を幸せにするためだけに。OK? (トランプに)これでいいか?」
トランプ「いいぞ」
プーチン「OK、マー・ア・ラゴ(※4)でまた会おうぜベイビー!」
裁判官「結構です。トランプ大統領、私はこの禁止令を読みました。OK? 急いでいるので。私は1時間以内に3つの判決を下さなければならないのです。OK? それ(証言)が助けになるという証拠はありません。ですので、残念ながら言わせていただくと…」
トランプ「解決したい」
裁判官「何ですって?」
トランプ「解決だ。裁判外で解決したい」
裁判官「大統領、失礼ですが…」
トランプ「我々は解決した。あなたもそうだ」
裁判官「いいえ。いいえ、そうじゃありません。私に発言させてください、あなたはやりすぎです。あなたに私を怖がらせるCNNの警告のない1日を求めます。いいですか? 私は―私はリラックスしてグラミー賞を観たいだけです。そして誰もそれを言ったことはないんです。審理終了、これが私の判決です」
ナレーション「裁判は第9法廷の判事たちの勝利。次回の裁判ですが、原告はドナルド・トランプ大統領、被告はノードストロム(※5)の経営者です。機会があれば…」
※1.合衆国憲法修正第1条のこと。前半部で国教を定めることを禁止している。又、後半部では言論の自由などと共に信教の自由が述べられている。
※2.2015年12月2日に銃乱射事件が発生した場所。カリフォルニア州にある。
※3.原語は"long-time crush"。
※4.フロリダ州にあるトランプの別荘。
※5.アメリカの百貨店。イヴァンカ・トランプのブランドの販売を取りやめたことをトランプに非難された。
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