堀江宏樹・滝乃みわ『乙女の日本史 文学編』実業之日本社
日本の文学史を乙女視線からとらえたもの。
女性の恋愛を取り上げるのは無論のこと、腐女子目線の男色も健在。例えば『好色五人女』「恋の山源五兵衛物語」について書いたくだり。
美女だけでなく、美少年も大好きだった井原西鶴が恋の舞台に選んだのは、男色のメッカ・薩摩でした。(P135)
西郷隆盛×大久保利通のカップリングはさすがの私も知ってましたけど、薩摩が男色のメッカだったとは…たまげたでごわすなあ。
ちなみに、井原西鶴の作品には『男色大鑑』というタイトルからしてそのものズバリのものがありますが、本書ではこれには言及していない模様。
【参考文献】
堀江宏樹・滝乃みわ『乙女の日本史 文学編』実業之日本社
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