安部龍太郎「大坂落城」
あらすじ…徳川方の砲撃が大坂城の天守を直撃し、淀殿はパニックに陥って和議を訴える。息子の豊臣秀頼はたしなめるが、母に押し切られてしまう。
秀頼はどうしようもない無力感にとらわれ、気力が萎えていくのを感じた。(P351)
私も本作を読んでいて、そんな感じに襲われました。とはいえ、そもそも秀頼はお坊ちゃん育ちで、「英雄」でも「勇将」でもない。彼にその種の期待をするのは…いや、まあ、大坂方の武将たちは期待してたんでしょうけどねえ。
【参考文献】
司馬遼太郎 松本清張ほか『決戦! 大坂の陣』実業之日本社
« 殺人狂時代(1967年、日本) | トップページ | スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2016年、アメリカ) »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 樋口一葉「この子」(2023.05.16)
- 樋口一葉「わかれ道」(2023.05.15)
- 樋口一葉「うつせみ」(2023.05.14)
- 樋口一葉「ゆく雲」(2023.05.13)
- 樋口一葉「大つごもり」(2023.05.12)
コメント