マクベス第五幕第五場:明日が来、明日が去り(2015年、イギリス)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/r5W65RDOJL4
監督:ベン・ドリスコル
出演:クリス・ハートネット
原題:Tomorrow and tomorrow and tomorrow - Macbeth Act 5, Scene 5
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベスは妃が死んだとの知らせを聞く。
参考までにこの独白部分の日本語訳(訳:福田恆存)を引用しておきます。
あれも、いつかは死なねばならなかったのだ、一度は来ると思っていた、そういう知らせを聞くときが。あすが来、あすが去り、そうして一日一日と小きざみに、時の階を滑り落ちて行く、この世の終りに辿り着くまで。いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照らしてきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈し火! 人の生涯は動きまわる影にすぎぬ。あわれな役者だ、ほんの自分の出場のときだけ、舞台の上で、みえを切ったり、喚いたり、そしてとどのつまりは消えてなくなる。白痴のおしゃべり同然、がやがやわやわや、すさまじいばかり、何の取りとめもありはせぬ。(P110)
消えろ、消えろ、というところで声を荒げています。又、独白の最後の方でも叫んでいます。まあ、この状況下で感情を爆発させたくなるのもわからなくはない。何しろ、妻が死んだのみならず、すぐそこにイングランド軍が迫っているのですから。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
【関連記事】
シェイクスピア(目次)
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