刑事コロンボ:野望の果て(1973年、アメリカ)
監督:ボリス・セイガル
出演:ピーター・フォーク、ジャッキー・クーパー、ジョアン・リンヴィル、ティシャ・スターリング、ケン・スウォフォード
原題:Columbo: Candidate For Crime
備考:ミステリー
あらすじ…上院議員選挙に立候補しているネルソン・ヘイワードは夫人秘書リンダと不倫しており、選挙参謀のハリー・ストーンからリンダと別れるよう求められていた。ネルソンは脅迫者が自分と間違えて殺したように装ってストーンを殺害する。
ネルソンは出馬に際して何者かから脅迫されていることになっています。しかし、ストーンとの会話によるとそれは自作自演で、脅迫されていると宣伝することで自分への関心を引く作戦なのです。当然のことながら、良い子のみんなはマネしちゃいけない禁じ手ですぞ。
さて、この自作自演の脅迫は、本来ならば選挙戦を有利に展開するための手段だったはずですが、ネルソンはそれをストーン殺しに利用したのみならず、物語の中盤以降もやり続けています。そして終盤には…。
愚考するに、宣伝効果ならばストーン殺しだけでも充分であり、当選にはそこまでやる必要はなかったはずです。ここまで来ると、ネルソンはミュンヒハウゼン症候群じゃないかと疑ってしまいます。ミュンヒハウゼン症候群とは精神疾患の一つで、周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり自分の体を傷付けたりします。ネルソンの場合は脅迫されていることを装って周囲の関心や同情を引こうとしている、というわけですな。
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