ドグラ・マグラ(1988年、日本)
監督:松本俊夫
出演:松田洋治、桂枝雀、室田日出男、三沢恵理
原作:夢野久作『ドグラ・マグラ』
備考:カルト映画
あらすじ…青年が精神病院の一室で目覚める。彼は、自分が何者で、なぜ自分がここにいるのか一切の記憶がなかった。そこへ若林博士がやってきて、青年の記憶を取り戻させようとする。
原作は未読。この映画自体がわかりにくい作りになっていますが、これでも整理されているというから、原作小説はもっと難解であるに違いない。読む気が失せてしまいそうですわ。
さて、まずは主人公の青年ですが、最初の段階では名前すら不明です。どうやら彼は呉(くれ)一郎という名前らしいのですが、主人公本人が一度は否定しており、これも本当かどうかよくわからない状態で話が進みます。ただし、最後のスタッフロールを見ると…おっと、ここから先は伏せておきましょうか。
又、若林博士にせよ、正木博士にせよ、彼らがどこまで本当のことを言っているのか、正直言ってよくわからない。それにそもそも、主人公の青年が見聞したこと自体、どこからが現実でどこまでが狂気による幻覚かも判然としがたい。
この作品は、そういう風にして観客を幻惑しているようです。私はこの悪夢に酔うが如き作風をそう何度も味わいたいとは思いませんが、ハマる人はハマるでしょうな。
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