『metropolitana 10 vol.178 Oct. 2017』産経新聞社
特集記事は「結ばれる上野広小路」(P06-17)。その中にこんな記述を発見。
学問のみち
学問の神様として知られる湯島天神まで続く道を「学問のみち」として命名。(P15)
湯島天神にお参りしたことはありますが、その場合は千代田線湯島駅を利用していましたっけ。だから学問のみちと言われてもちょっとピンと来ない。
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特集記事は「結ばれる上野広小路」(P06-17)。その中にこんな記述を発見。
学問のみち
学問の神様として知られる湯島天神まで続く道を「学問のみち」として命名。(P15)
湯島天神にお参りしたことはありますが、その場合は千代田線湯島駅を利用していましたっけ。だから学問のみちと言われてもちょっとピンと来ない。
表紙を飾るのは上野の国立西洋美術館。「世界文化遺産としては東京初」とのこと。これが東京初だったのか。ちょっと意外。
監督:ボリス・セイガル
出演:ピーター・フォーク、ジャッキー・クーパー、ジョアン・リンヴィル、ティシャ・スターリング、ケン・スウォフォード
原題:Columbo: Candidate For Crime
備考:ミステリー
あらすじ…上院議員選挙に立候補しているネルソン・ヘイワードは夫人秘書リンダと不倫しており、選挙参謀のハリー・ストーンからリンダと別れるよう求められていた。ネルソンは脅迫者が自分と間違えて殺したように装ってストーンを殺害する。
ネルソンは出馬に際して何者かから脅迫されていることになっています。しかし、ストーンとの会話によるとそれは自作自演で、脅迫されていると宣伝することで自分への関心を引く作戦なのです。当然のことながら、良い子のみんなはマネしちゃいけない禁じ手ですぞ。
さて、この自作自演の脅迫は、本来ならば選挙戦を有利に展開するための手段だったはずですが、ネルソンはそれをストーン殺しに利用したのみならず、物語の中盤以降もやり続けています。そして終盤には…。
愚考するに、宣伝効果ならばストーン殺しだけでも充分であり、当選にはそこまでやる必要はなかったはずです。ここまで来ると、ネルソンはミュンヒハウゼン症候群じゃないかと疑ってしまいます。ミュンヒハウゼン症候群とは精神疾患の一つで、周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり自分の体を傷付けたりします。ネルソンの場合は脅迫されていることを装って周囲の関心や同情を引こうとしている、というわけですな。
新宿の地下通路で迷子になった折、どこをどう行ったのか憶えていませんが、都庁前駅に辿り着いたことがあります。
この地図をチェックしてみると、あの時はどうも西新宿駅からタイムズアベニュー経由で都庁前駅へ行ったんじゃないかと思われます。
監督:レオ・ペン
出演:ピーター・フォーク、ドナルド・プリーゼンス、ジョイス・ジルソン、ゲイリー・コンウェイ
原題:Columbo: Any Old Port in a Storm
備考:ミステリー
あらすじ…ワイン工場の経営者エイドリアン・カッシーニは、オーナーで弟のリックから工場を売却するつもりだと聞いて激怒。リックを殺して事故死に見せかける。だが、刑事コロンボは不審を抱き…。
原題の"Any Old Port in a Storm"(嵐の中の古い港)について少々調べてみると、これは古い歌で、Wiki掲載の歌詞(英文)をざっと読む限りでは主人公は船乗りで、彼は最期は嵐で難破して溺れ死ぬらしい。
殺害されたリックも当初は溺死と見られていたから、その点は重ね合わせて見ることができるかもしれません。ただし、この古い歌を知っていて、なおかつ事件の真相(殺害のトリック)を知らなければの話ですが。
それから、今回のコロンボは飲酒運転をします。
エイドリアンからワインを振る舞われたコロンボは酔ってしまいますが、その足で彼はエイドリアンのワイン仲間のところへ行っています(しかもそこでもまだ酔いが残っている)。彼の足(移動手段)はオンボロ車で、しかも単独行動をしているということは、酔った状態で車を運転していたのだと推理できます。
と思っていたら、ラストシーンではコロンボが車を運転しながらデザートワインを飲んでいました。
悪役である犯人が飲酒運転をするのならともかく、刑事がそれをやるとはね。飲酒運転に対する視線が厳しくなった今の日本では、このシーンはちょっと放送できないかもしれませんな。
お台場の地図。
この地図をチェックしてみると、自由の女神像は載っていますが、ガンダム像は載っていません。ガンダムの地位がそこまで高くないってことですかね。
尚、知らない人のために申し上げておくと、お台場のガンダムは(これを書いている)現在はユニコーンガンダムで、ダイバーシティ東京の南側にいます。
監督:ジュノー・シュウォーク
出演:ピーター・フォーク、ヴェラ・マイルズ、マーティン・シーン、シアン・バーバラ・アレン、ヴィンセント・プライス
原題:Columbo: Lovely But Lethal
備考:ミステリー
あらすじ…業績不振に苦しむ化粧品会社の女社長ヴィヴェカ・スコットは、かつての恋人カール・レッシングが発明した美容液を入手しようとするが、カールは共同経営者にしろと要求する。逆上したヴィヴェカはカールを殺してしまう。
原題"Lovely But Lethal"は「愛らしいが死を招く」、そして邦題は「毒のある花」、いずれも今回の犯人を指しているものと思われます。彼女は…毒婦ってやつですかね。
さて、今作では産業スパイというべきものが登場します。カールはライバル社の社長に美容液を売り込み、シャーリーはライバル社の社長と内通する…。カールもシャーリーも、007のジェームス・ボンドのようなプロフェッショナルなスパイとは異なりますが、それでもスパイ行為をしていることに変わりはありません。
どうやら今回はスパイドラマの要素も入っているようです。
フランスの人類学者エマニュエル・トッドへの複数のインタビュー記事をまとめたもの。
さて、「ドイツ帝国」とカギカッコが付いていることに留意されたい。これはつまり、本書で述べられている「ドイツ帝国」はナチス・ドイツのドイツ第三帝国などとは違うということを示しています。即ち、今回の「ドイツ帝国」はヨーロッパ各地に広がるドイツ経済圏を指しているのです。
それでは、その「ドイツ帝国」がどうやって「世界を破滅させる」というのか? 詳細なメカニズムの描写は本書に譲るとして、ここでは一例を引用します。
ドイツが頑固に緊縮経済を押しつけ、その結果ヨーロッパが世界経済の中で見通しのつかぬ黒い穴のようになったのを見るにつけ、問わないわけにはいかない。ヨーロッパは、二〇世紀の初め以来、ドイツのリーダーシップの下で定期的に自殺する大陸なのではないか、と。(P143)
二〇世紀の初め以来云々というのは、第一次世界大戦と第二次世界大戦を念頭に置いているのでしょう。ただし、今回の「自殺」は軍事抜きですが。
【参考文献】
エマニュエル・トッド『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告』文藝春秋
「in the limelight」(P45, 文=萩原朔美)では舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』を取り上げています。これはシェイクスピアの「ハムレット」のスピンオフともいうべき作品で、「ハムレットで脇役だった2人(ローゼンクランツとギルデンスターン)を主人公にしたものです。
ハムレットは何本か観ましたけど、正直言ってこれは知らなかったな。
しかも記事を更に読んでみると、「本作はストッパードが監督して映画化もされている」(P45)とありました。これは興味がわきます。
【関連記事】
シェイクスピア(目次)
監督:ロバート・バトラー
出演:ピーター・フォーク、マーティン・ランドー、ジャネット・ノーラン、ティム・オコナー
原題:Columbo: Double Shock
備考:ミステリー
あらすじ…料理番組の司会者デクスターは、叔父で資産家のクリフォードを感電死させる。心臓マヒかと思われたが、コロンボは不審を抱く。とそこへ、デクスターの双子の兄ノーマンが現われ…。
原題の"Double Shock"の"Double"には「よく似た人物」という意味があり、デクスターとノーマンの兄弟が双子で容姿がそっくり(マーティン・ランドーが一人二役で演じている)というのを指しています。
一方、邦題の「二つの顔」はというと、双子の二つの顔が並んでいるとも取れるし、表の顔と裏の顔といったように一人の人物の二面性を指しているとも取れます。
それから、ミステリーに双子が出てくるとなると、双子のトリックが使われるのが定番です。即ち、ある場所でAという人物が目撃されるが、実はAのフリをしたBだった、というものです。
実際、この物語の中盤でも、カジノでデクスターがノーマンのフリをしてみせる、というシーンが出てきます。
それではクリフォード殺害では双子のトリックは使われたのか? それについてはネタバレ防止のために伏せておきます。
本誌P44の記事によると、東京ビッグサイト会議棟2回にサービスコーナーがあり、そこでお土産などが売っています。で、その中に「東京ビッグサイトまんじゅう」なるものがありました。まんじゅうって安直だなあ。
表紙を飾るのは俳優の小倉久寛さん。彼の顔をまじまじと見ると、目が開いてるんだか閉じてるんだかわかりませんな。
ちなみに、彼の出演映画についてですが、当ブログでは「バトルヒーター」をレビューしております。たしか、死体役でしたっけ。
監督:ジョン・ギラーミン
出演:ピーター・ユスティノフ、ロイス・チャイルズ、サイモン・マッコーキンデール、ミア・ファロー、ジェーン・バーキン
原題:Death on the Nile
原作:アガサ・クリスティ『ナイルに死す』
備考:ミステリー
あらすじ…ナイル川をさかのぼる船の中で、資産家で新婚旅行中のリネットが殺された。「たまたま」船に乗り合わせていた名探偵エルキュール・ポアロが捜査に乗り出す。
出演者の中にジェーン・バーキンがいると知って調べてみたら、何と彼女はメイドを演じていました。もちろん彼女が演じるのはただのメイドではなく、物語の中で重要な役割を果たすことになります。
それから、この作品でエルキュール・ポアロを演じているのはピーター・ユスティノフなのですが、堂々たる巨漢であるせいか、船の狭い階段を上るところなどはいかにも窮屈そうです。太りすぎなのかもしれませんな。
それにしても、今回殺されることになるリネットは敵が多すぎる。原作小説でも彼女は独善的で強引な性格の持ち主で敵がいましたけど、この映画では更に敵を増やしています。
これだけの数の「敵」が同じ船に乗り合わせるというのは、ある意味凄い。
【エルキュール・ポアロの映画】
・オリエント急行殺人事件(1974年)
・死海殺人事件
「味と栄養にこだわり抜いた、愛情いっぱいの毎日ゴハン。」(P12)という記事は、タイトルだけだと料理の記事でレシピでも載ってるのかなと思ってしまいます。しかし実際に記事をチェックしてみると、猫用ペットフード「キャネットチップ」シリーズの紹介でした。なんだ、猫ちゃんかあ。
監督:エドワード・M・エイブロムス
出演:ピーター・フォーク、ローレンス・ハーベイ(※)、ロイド・ボックナー、ジャック・クラッシェン
原題:Columbo: The Most Dangerous Match
備考:ミステリー
あらすじ…チェスの現王者エメット・クレイトンと元王者トムリン・デューデックの試合が行われることになる。両者は試合前に心理戦を展開するが、プレッシャーに負けたクレイトンはデューデックを事故に見せかけて殺そうとする。
クレイトンはアメリカ人でデューデックはロシア人、そして時代は冷戦真っ最中の1973年と来れば、両者の対戦はただのチェスの試合というだけではなく、東西冷戦の代理戦争の様相すら呈していたのかもしれません。
それから、両者の心理戦が凄い。お互いの手の内を読み合おうとするのみならず、デューデックに至ってはクレイトンの元婚約者をわざわざ連れてきて相手の動揺を誘っていますからね。このジイサン、なかなかの狸親爺だぞ。
試合前から既に戦いは始まっている…。しんどいなあ。しかも、試合が流れたら今度は刑事コロンボがやってきて、更なる心理戦が展開されます。これもまたしんどい。
※DVDのパッケージには「ローレン・ハーベイ」とありましたが、スタッフロール及びインターネット・ムービー・データベスの当該記事をチェックすると、「ローレンス・ハーベイ」の方が適当だと判断した次第。
表紙を飾るのはアンドレア・モティス(Andrea Motis)。
YouTubeで彼女の楽曲を幾つか視聴。甘ったるい歌声が印象的でした。その中でも、「バードランドの子守歌」がいい味出してますな。
表紙を飾るのはヴァレリー・ジューン(Valerie June)。ドレッド・ヘアが特徴的です。
YouTubeで彼女の楽曲を幾つか視聴したところ、ハスキーボイスが印象的でしたな。
監督:ハイ・アヴァーバック
出演:ピーター・フォーク、レオナード・ニモイ、アン・フランシス、ニタ・タルボット、ウィル・ギア
原題:Columbo: A Stitch in Crime
備考:ミステリー
あらすじ…外科医のバリー・メイフィールドは、共同研究者のハイデマンの心臓手術を執刀する。だが、バリーの態度と手術用の糸に不審を抱いた看護婦のシャロン・マーティンは調査を開始する。それを察知したバリーはシャロンを殺害する。
まずはタイトルについて。
原題は"A Stitch in Crime"、即ち「犯罪における糸」といった意味なのですが、邦題は「溶ける糸」と、犯行(ハイデマン殺害)のトリックをネタバレしてくれています。
それから、ハイデマン殺害計画が手が込んでいるのに対し、シャロン殺害の方はそうでもない。よほど慌てていたんでしょう。
しかしそれによって刑事コロンボがやってくるわけですから、犯人にとっては墓穴を掘ったことになったと言えます。
「TOHO CINEMAS」(P89)にて映画「劇場版総集編アニメ『刀剣乱舞花丸』~幕間回想録~」が取り上げられているのですが、本記事によるとこの映画は「テレビアニメ1期(2016年10~12月放送)で描かれた、多彩な刀剣男子たちの1年間の物語を再編集」(P89)したものだとか。
テレビアニメの続編やスピンオフならばまだしも、総集編を劇場版にして上映するとはたまげたなあ。
監督:ロバート・ムーア
出演:トルーマン・カポーティ、ピーター・フォーク、デイヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズ、ジェームズ・ココ、エルザ・ランチェスター、アレック・ギネス
原題:Murder by Death
備考:ミステリー、コメディ
あらすじ…謎の大富豪ライオネル・トウェインは自邸に5人の名探偵(とその助手)を集めて殺人事件を予告する。
上記の登場人物一覧について少々説明を加えておくと、5人の探偵の下のカッコ内には元ネタとなったキャラクター名を記しておきました。又、登場人物の顔と名前を一挙に憶えるのは骨が折れるかもしれないと思ったので、名前の左に顔を載せておきます。
さて、この探偵たちの中で元ネタを知っているのは、私の場合、ミス・マープルとエルキュール・ポアロだけですが、他の3人については別に知ってしなくても楽しめました。ちなみに、ポアロが…じゃなかった、ミロ・ペリエが先の尖った靴を履き、自分はフランス人じゃなくてベルギー人だとムキになるあたりはポアロそっくりです。
それから、サム・ダイヤモンドを演じるのはピーター・フォーク。これってどこの刑事コロンボだ? いや、コロンボよりは多少は洗練されているか。
又、ライオネル・トウェインを演じるトルーマン・カポーティは怪しさ満点。こいつはやばいぞというオーラがにじみ出ています。
あと、盲目の執事を演じているアレック・ギネス。彼の名前はどこかで聞いたなと思ったら、オビ=ワン・ケノービの人でしたか。
ともあれ、なかなか愉快な作品ですな。
【ミス・マープルの映画】
・クリスタル殺人事件
【エルキュール・ポアロの映画】
・オリエント急行殺人事件(1974年)
・死海殺人事件
あらすじ…帰還軍人のためのモデル・ハウス展がいま、アトラクション劇の幕を賑やかに開けた。居並ぶ華やかな馬上の騎士に拍手がわく。期待と興奮のうちに見守る観客の中には気づかわしげなコックリル警部の顔も見えた。公演を前にした三人の出演者に不気味な死の予告状が届いていたのだ。単なる嫌がらせであってくれればいいが……やがてライトを浴びた塔のバルコニーに、出演者の一人、悪評高いジェゼベルが進み出た。そしてその体が前にのめり、落下した……!(裏表紙の紹介文より引用)
まずはあらすじの段について。
引用した裏表紙の紹介文によると、死の予告状が届いたのは「三人の出演者」となっていますが、正確には三人の内パーペチュア・カークだけは出演せずに裏方の雑用を務めています。
次に、公演のページェント(パジェント)について。
ページェントとは歴史的・伝統的・宗教的な場面を舞台で見せる野外劇、もしくは華麗な衣装を着けた行列のことで、この作品では騎士の衣装を着けた男たちが騎乗して行進します。
尚、今回のページェントの元ネタは不明。
それから、ジェゼベルという名前について。
本書P108, P109で言及されていますが、この名前の元ネタは旧約聖書の登場人物です。元ネタの人物の死にざまは『列王記 下』第9章第30節―第37節に書かれています。長くなるので引用は控えますが、イゼベル・ドルー殺しのネタ元はこの部分です。
時代背景についても少々述べておくことにします。
この作品の舞台となるのは第二次世界大戦終了後のロンドンです。一応、イギリスは戦勝国なのですが、エドガー・ポートやスーザン・ベッチレイなどは日本軍に追っ払われてイギリス本国に戻っているという設定です。
勝ったからといって、昔日の栄光(大英帝国の支配)を取り戻せるわけではないということを示しているようです。
さて、事件のトリックについても言及しておかねばなりますまい。
ページェントでは鎧兜(もちろん舞台用の衣装)に身を固めた騎士たちが馬に乗って行進し、イゼベル・ドルー殺しでは彼らに殺人の嫌疑がかけられます。
ここで注目すべきなのは、鎧と兜ですっぽり身を覆ってしまうと、個人の識別をするのはマントの色くらいのものだということです。そこで私はピンと来ましたよ、すりかえのトリックが使われたんじゃないかと。即ち、騎士Aが舞台に登場するが中身はAではなくBだった、というものです。
尚、この直感が当たったか否かについてはネタバレ防止のために伏せておきます。
最後に、どんでん返しの連続について。
ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、真犯人でない者が犯行を自白したり、チャールズワース警部が誤った推理を開陳するなど、終盤は目まぐるしいほどのどんでん返しが続きます。
さすがにここまで来ると、やりすぎだろうと思わざるをえない。
【参考文献】
クリスチアナ・ブランド『ジェゼベルの死』早川書房
監督:加戸敏
出演:入江たか子、坂東好太郎、勝新太郎、阿井美千子、村田千英子
原作:高桑義生
備考:ホラー、怪猫映画
あらすじ…女歌舞伎の座頭・市川仙女は中村座の桧舞台に立つ事となったが、仙女に代わって座頭になる野望を抱く坂東染若の奸計にはまる。花道から転落し、負傷した仙女は、傷薬と偽った毒薬により無惨な形相となった挙句、斬殺された。だが、どこからか現われた仙女の愛猫・美乃は主人の残血を舐める。それ以降、次々と怪異が起こり、仙女を陥れた者たちが襲われていく……。(パッケージ裏の紹介文より引用)
まずは時代考証的なことを少々。
女歌舞伎というちょっと聞き慣れない言葉が出てきたので調べてみたところ、阿国歌舞伎や遊女歌舞伎といった女性が演じる歌舞伎を女歌舞伎といい、1629年(寛永6年)には幕府から禁令が出ました。又、この作品の舞台となった中村座は1624年(寛永元年)にできており、両者はギリギリ同じタイミングで存在しうる。ただし、登場人物たちの風俗は江戸時代初期には見えないし、作中で言及されるようなお岩さんはもっと後の時代の人です。
次に、あらすじはDVDパッケージの説明文を引用させていただきましたが、これでストーリーの殆どを言ってしまっています。ネタバレしてんじゃねえよと思うかもしれませんが、怪猫シリーズをある程度知っていれば(あるいは知っていなくても)後半の展開は予想できるってもんです。それに、そもそもここまで書いたのは私じゃない。
それから、勝新太郎について。
この作品で彼は瑞々しい好青年を演じていますが、正直言って印象が薄い。この時は新人で、人気に火がつく前です(勝新がブレイクするのは、悪役を演じた「不知火検校」)。
尚、クライマックスの場面で演じられていた歌舞伎は「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」(通称:かさね)で、この演目の中で女性の顔が無惨なことになって悪い男に殺される、というのは市川仙女と共通しています。
この状況下でよくもまあ、こんなものを上演しようと思ったものだ。いや、ひょっとしたらこの演目は前もって決まっていて、寧ろこんなのを演じていたからこそ仙女の怨霊を「召喚」してしまったのかもしれませんな。
ガムのオマケに心霊写真が一枚入っているというものです。ただし、パッケージの裏面をよくよく見ると、以下の文章を発見。
※これはホラージョーク商品です。
※おまけは本物の心霊写真ではありません。
そんなわけでビビる必要は全くないのでご安心を。
さて、私が買ったガムに入っていたのは「開かずの扉」というもので、廃墟の扉の前に複数の霊が写り込んでいるというシロモノです。写真裏の説明文によると、廃墟となった病院の入口とのこと。
病院も廃墟もホラーの定番の一つですが、それがここでは組み合わされているようです。
↑パッケージ画像。尚、封入されていた心霊写真はここには引用しません。引用するほどのものではあるまい。
「マンスリー G セレクション」(P52-58)の中に「都市伝説:長身の怪人」(P53)というスレンダーマンの映画を発見。
どこかで見たことあるぞと思って調べてみたら、以前当ブログのどこかの記事で言及した「スレンダー 長身の怪人」と同じものでした。微妙に邦題を変えやがって…。
【関連記事】
スレンダーマン(目次)
監督:リチャード・クワイン
出演:ピーター・フォーク、アン・バクスター、メル・フェラー
原題:Columbo: Requiem for a Falling Star
備考:ミステリー
あらすじ…今は落ちぶれた、かつての大女優ノーラ・チャンドラーは、作家ジェリー・パークスから過去の不正経理をタネにゆすられていた。しかもあろうことか、ノーラの秘書ジーン・デーヴィスがジェリーに求婚されていた。その夜、ノーラはガソリンを使ってジェリーの車を爆破するが、その車に乗っていたのはジェリーではなくジーンだった。
今回犯人役を演じるアン・バクスターは、映画「イヴの総て」の主演女優として有名。又、当ブログでは彼女の出演作品は「十戒」を取り上げています。
さて、話をドラマに戻すと、ノーラとジェリーの心理戦が一つの見所です。ジェリーは自分の車を爆破したのはノーラだと感付いていて、一方のノーラはジェリーが隠している事情をつかんでいる…。つまりノーラはコロンボと対峙するのみならず、ジェリーとも戦わねばならないのです。
それから、ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、この作品には視聴者を欺く仕掛けとして「もう一つの殺人」が出てきます。かくいう私も種々のヒントを見て「もしや…」と思っていたのですが、最後の種明かしで一杯喰わされた気分になりました。やるなあ。
「<対談>神田神保町を世界遺産に!――鹿島茂・森まゆみ」(P7-16)で、こんな発言がありました。
鹿島 だからやっぱり神保町は世界遺産にした方が良いんです。世界遺産にすれば開発に歯止めがかかるでしょう。(P16)
世界遺産になれば景観保存の義務が生じるから、確かにおいそれと勝手に開発ができなくなります。ただし、同時に建物の改修・補修にも面倒な手続きが必要になってくることも事実です。
世界遺産登録を考えるのならば、そういったデメリットも考慮に入れておいた方がいいでしょう。
本誌P29にコーヒーマシン「JURA(ユーラ)」を掲載。
値段は…18万2400円か。高いなあ。自宅のコーヒーメーカーの何十倍するんだっていうくらい高い。
【コーヒー映画】
・ア・フィルム・アバウト・コーヒー
監督:クリント・イーストウッド
出演:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、マイケル・ロメンダ、ヴィンセント・ピアッツァ、クリストファー・ウォーケン
原題:Jersey Boys
備考:ミュージカル
あらすじ…音楽グループ「フォー・シーズンズ」の結成と解散を描く。
出てくる曲がどこかしら聴いたことがあるものが多く、特に「君の瞳に恋してる(Can't take My Eyes Off You)」は皆さんもどこかしらで耳にしているものと思います。それらの曲を知ることができたのは私にとっては収穫でした。
それから、ハイライトでの全員ダンスのシーンは、いかにもミュージカルでの大団円らしさを映画上で表現しています。お祭り感がありますな。
【ミュージカル映画】
・紳士は金髪がお好き
・スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
・ヘアスプレー
・私を野球に連れてって
特集は「新宿 アートの聖地にようこそ!」(P2-5)。
その前半部分で草間彌生美術館(東京都新宿区弁天町107)を取り上げているのですが、ここはたしか予約制だったはず。まあ、ここに行けなかったらP4-5掲載の美術館へ行くのもいいかもしれませんな。
監督:松本俊夫
出演:松田洋治、桂枝雀、室田日出男、三沢恵理
原作:夢野久作『ドグラ・マグラ』
備考:カルト映画
あらすじ…青年が精神病院の一室で目覚める。彼は、自分が何者で、なぜ自分がここにいるのか一切の記憶がなかった。そこへ若林博士がやってきて、青年の記憶を取り戻させようとする。
原作は未読。この映画自体がわかりにくい作りになっていますが、これでも整理されているというから、原作小説はもっと難解であるに違いない。読む気が失せてしまいそうですわ。
さて、まずは主人公の青年ですが、最初の段階では名前すら不明です。どうやら彼は呉(くれ)一郎という名前らしいのですが、主人公本人が一度は否定しており、これも本当かどうかよくわからない状態で話が進みます。ただし、最後のスタッフロールを見ると…おっと、ここから先は伏せておきましょうか。
又、若林博士にせよ、正木博士にせよ、彼らがどこまで本当のことを言っているのか、正直言ってよくわからない。それにそもそも、主人公の青年が見聞したこと自体、どこからが現実でどこまでが狂気による幻覚かも判然としがたい。
この作品は、そういう風にして観客を幻惑しているようです。私はこの悪夢に酔うが如き作風をそう何度も味わいたいとは思いませんが、ハマる人はハマるでしょうな。
「東宝映画に華を添えた監督たち(高瀬昌弘)」(P4-5)にて岡本喜八監督を取り上げています。
岡本喜八監督作品といえば、私は「殺人狂時代」を観ましたが、残念ながらこの作品への言及はありませんでした。ただ、「殺人狂時代」も娯楽性の強い作品であることは申し添えておきます。
尚、「殺人狂時代」のレビューは項目を改めて述べることにします。
さくら水産でランチを利用した際に入手。そういえばさくら水産は居酒屋でしたっけ。
尚、私がこれを入手したのは11月。とするとこのパンフレットは忘年会を当て込んだものでしょう。
監督:リチャード・クワイン
出演:ピーター・フォーク、リチャード・ベイスハート、オナー・ブラックマン
原題:Columbo: Dagger of The Mind
備考:ミステリー
あらすじ…『マクベス』の公演を直前に控えたロンドンの劇場に、スポンサーのサー・ロジャー・ハヴァーシャムが乗り込んできて、マクベス役のニコラス(ニック)・フレームとマクベス夫人役のリリアン・スタンホープと揉め、リリアンはロジャーを殺してしまう。ニックとリリアンはロジャーが自宅の階段から転落したように装う。一方その頃、アメリカから刑事コロンボがスコットランドヤードに見学に来ていた。
この話は明らかに『マクベス』を下敷きにしているな、と感じました。
ニコラスとリリアンの夫婦がそれぞれマクベスとマクベス夫人を演じているのみならず、ニコラスはマクベスのセリフを時折言っています。又、立場が上の者(この話ではサー・ロジャー、『マクベス』ではスコットランド王ダンカン)を殺して一時の栄華を得るけれども結局は破滅する、という点が共通しています。
それから、この話の最後でニコラスは気が狂ってしまい、リリアンは何とかそれを取り繕おうとするシーンが出てきますが、『マクベス』第三幕第四場の宴会のシーンでも似たようなくだりが出てくるから、そのモチーフをここで使ったのでしょう。
次に、タイトルについて。
邦題「ロンドンの傘」は事件の重要アイテムとして登場するからまあいいとして、問題は原題"Dagger of The Mind"です。心の短剣…?
というわけで調べてみると、『マクベス』第二幕第一場に"A dagger of the mind"の語を発見。これはマクベスがダンカンを殺そうとする直前、マクベスの前に出現した短剣の幻影で、マクベスに王殺しの決意を促す効果をもたらしています。
ただし、幻の短剣はこちらの話には登場しません。そもそも凶器は短剣じゃないですし。もっとも、正気を失ったニコラスにはそれが見えていたかもしれませんな。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
【関連記事】
シェイクスピア(目次)
本誌P22に映画「案山子とラケット~亜季と珠子の夏休み~」の広告を掲載。「ソフトテニスを題材にした初の映画」(P22)とのこと。
私はこの映画を寡聞にして知りませんでしたが、ソフトテニスはスポーツの中でもマイナーな競技であるのと同様、この映画もマイナーな作品のようです。
監督:ジェレミー・ケーガン
出演:ピーター・フォーク、ロバート・カルプ、ディーン・ジャガー
原題:Columbo: The Most Crucial Game
備考:ミステリー
あらすじ…アメフトチームのGMポール・ハンロンは、周到にアリバイ工作をした上でオーナーのエリック・ワグナーを事故に見せかけて殺害する。
まずは邦題の表記について。サイトによっては「アリバイのダイヤル」と表記しているところもありますが、私が視聴したDVDボックスのパッケージには「アリバイのダイアル」と書いてあったのでそちらに従いました。
それから、邦題から想像できると思いますが、この作品で犯人は電話を使ったアリバイ工作を行います。そして刑事コロンボは犯人の「鉄壁のアリバイ」を崩すことに挑むわけですな。
ちなみに原題"The Most Crucial Game"は「最も重要な試合」という意味で、殺人が行われていた時にやっていたアメフトの試合を指します。と同時に、犯人にとっても殺人は「最も重要なゲーム」ではある。
尚、上掲の人物関係図では線で結ばれていない人物が何人か見受けられますが、彼らの関係は中盤以降で明らかになります。ネタバレ防止のためにここでは伏せておきます。
本誌P6に映画「ワンダーウーマン」を発見。これはそのうち観ておこうかな。
他は…ちょっと興味が沸かないな。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/7-W91iUyMz4
出演:栗田藍、高澤聡美
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…魔女の「いずれは王になる」という予言を聞いたマクベスは、ダンカン王を殺して王位に就く。だが…。
移動式というのは、野外で舞台を移動させているところを指しているらしい。又、主要な出演者はたったの二人で、それぞれ一人何役もこなしています(マクベスとマクベス夫人を同一人物が演じている!)。
それから、魔女が狂言回し(物語の進行役)を務めているのも特徴です。ただ、それによって魔女の黒幕ぶりが強まっているようにも感じられます。
尚、この作品は約30分と少々長めですが、『マクベス』は元々長編作品ですから、これでも色々と端折って短くなっています。いや寧ろ、あの『マクベス』をここまで短くまとめたと言うべきか。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
【関連記事】
シェイクスピア(目次)
東京・横浜エリアで販売されている、動物の形をしたパンの数々を掲載。パンダ、猫、魚、カニ、熊など様々なものがあります。
尚、販売しているパン屋によっては定休日があるし、パンの中には期間限定、時間によっては売り切れということもあるので、パン屋の公式サイトなどで事前に調べておいた方がいいでしょう。行ってみたら売ってなかった…という悲劇は回避したいものです。
さて、本書掲載の「3丁目のちいさなパン屋さん」(P104, 東京都新宿区新宿5-15-7)には私も行ったことがあるのですが、私が行った時にはトトロパンを売っていましたぞ。
【参考文献】
『GEIBUN MOOKS 東京・横浜 どうぶつパン図鑑』芸文社
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/Ag5QcPM6wYE
原題:BYU-Idaho | Macbeth vs. Young Siward
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベスと小シュアードが戦う。
小シュアードは老将シュアードの息子。黒い方がマクベスで赤い方が小シュアードです。
さて、ここでは小シュアードがマクベスに唾をはきかけています。おやおや、威勢がいいですな。それから、両者の殺陣(たて)もなかなか威勢がよろしい。
尚、原題の"BYU-Idaho"は、少々調べたところ、ブリガムヤング大学アイダホ校(Brigam Young University-Idaho)という私立大学のことらしい。この大学はアメリカのアイダホ州レクスバーグにあります。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/fPsiI83bUK0
出演:マリアンヌ・エイゼンハート、スカイ・ウィットコム
原題:Macbeth (2009) Young Siward Fight
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベスと小シュアードが戦う。
小シュアードは老将シュアードの息子。
ここではマクベスは小シュアードを丸っきり子供扱いしています。笑いながら相手の攻撃をいなすとは随分と余裕だこと。ここの小シュアードは弱すぎて、マクベスのかませ犬にもなっていない。
とはいえ、これだけ余裕ぶっこいて子供っぽい小シュアードを殺すということは、マクベスがそれだけ残虐だということを表わしているといえます。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/7j2xUT3cjqE
原題:Macbeth - Act 5, Scene 6
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…イングランド軍が攻めかかる。
動画ページの説明文によると、ノースウェスタン・ミシガン大学の演劇を収録したもの。
わずか24秒という短い作品。実際、原作でも第五幕第六場はとても短いです。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
2017年11月3日(金)・4日(土)に東京国書会館にて開催の即売会の「御注文のしおり」。
ざっと見てみると、「加藤郁乎 直筆葉書」(P29)なるものの写真が掲載されているのを発見。ハガキの文面を読んでみると、詩集を送って貰ったことに対する簡単なお礼状ですが、こんなハガキに8000円の値段が付いているとはね。私の知らない世界ですわ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/r5W65RDOJL4
監督:ベン・ドリスコル
出演:クリス・ハートネット
原題:Tomorrow and tomorrow and tomorrow - Macbeth Act 5, Scene 5
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベスは妃が死んだとの知らせを聞く。
参考までにこの独白部分の日本語訳(訳:福田恆存)を引用しておきます。
あれも、いつかは死なねばならなかったのだ、一度は来ると思っていた、そういう知らせを聞くときが。あすが来、あすが去り、そうして一日一日と小きざみに、時の階を滑り落ちて行く、この世の終りに辿り着くまで。いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照らしてきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈し火! 人の生涯は動きまわる影にすぎぬ。あわれな役者だ、ほんの自分の出場のときだけ、舞台の上で、みえを切ったり、喚いたり、そしてとどのつまりは消えてなくなる。白痴のおしゃべり同然、がやがやわやわや、すさまじいばかり、何の取りとめもありはせぬ。(P110)
消えろ、消えろ、というところで声を荒げています。又、独白の最後の方でも叫んでいます。まあ、この状況下で感情を爆発させたくなるのもわからなくはない。何しろ、妻が死んだのみならず、すぐそこにイングランド軍が迫っているのですから。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/bvq1HbQkzqU
監督:ラーズ・ウィケット
出演:ラーズ・ウィケット
原題:Macbeth - "Tomorrow, And Tomorrow" performed By Lars Wickett
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベスは妃が死んだとの知らせを聞く。
ここで描かれるのは第五幕第五場の一部。主にマクベスの独白です。
又、画面はモノクロで、下からのアングルで撮影。背景は殺風景な天井で、この時のマクベスの寂寥とした心象風景を表わしているようです。
尚、出演者のラーズ・ウィケット(Lars Wickett)はイギリスのドラマー。
最後に、参考までにこの独白部分の日本語訳(訳:福田恆存)を引用しておきます。
あれも、いつかは死なねばならなかったのだ、一度は来ると思っていた、そういう知らせを聞くときが。あすが来、あすが去り、そうして一日一日と小きざみに、時の階を滑り落ちて行く、この世の終りに辿り着くまで。いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照らしてきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈し火! 人の生涯は動きまわる影にすぎぬ。あわれな役者だ、ほんの自分の出場のときだけ、舞台の上で、みえを切ったり、喚いたり、そしてとどのつまりは消えてなくなる。白痴のおしゃべり同然、がやがやわやわや、すさまじいばかり、何の取りとめもありはせぬ。(P110)
がやがやわやわや、で思い出しましたが、この時マクベスのいる城にはイングランドの大軍が迫っているという緊迫した状況です。それにしては静かすぎる。不穏ではあるけれども。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/J9zv2C-SCNs
原題:Macbeth - Act 5, Scene 3
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…イングランド兵がダンシネイン城に迫る中、マクベスは戦いの準備に取り掛かる。
動画ページの説明文によると、ノースウェスタン・ミシガン大学の演劇を収録したもの。
冒頭、イングランド兵の来襲を知らせに来た召使いをマクベスは張り倒しています。荒れてるなあ。
まあ、戦闘直前でピリピリしているのはわからなくはない。もちろん、こんなことをしたら部下がマクベスの顔色をうかがって、必要な時に必要な情報を上げてこなくなりますけどね。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/HhTLIirSlOI
原題:Macbeth - Act 5, Scene 4
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…イングランド軍がダンシネインの森を進軍する。
動画ページの説明文によると、ノースウェスタン・ミシガン大学の演劇を収録したもの。
舞台には一人しか登場しません。セリフをチェックすると、マルコム(ダンカンの息子)とシュアード(イングランドの老将)の両方をしゃべっている模様。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
久しぶりに『alluxe』を入手してみたら、思いのほか薄くなっていました。映画情報も裏表紙の広告(「ブレードランナー2049」)くらいしか見当たらず、寂しい限り。
特集記事は「都会と自然を楽しむ 竹橋らんらんらん♪」(P2-8)。
この中に皇居東御苑(P2-3)が載っているのですが、ここには一度だけ行ったことがあります。それも、何かのついでに。万葉集の歌が書かれた立て看板がそこかしこにあったのは憶えていますわ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/-Z22GzcAlTM
監督:アリエル・ハウエル
出演:ニッキ・カーツ、アリエル・ハウエル、アンドリュー・メルドラム、シドニー・フォスター、ファルザナ・モハメダリ
原題:Macbeth Act 5 Scene 2
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…スコットランドの貴族が集合する。
動画ページの説明文によると、フランスの人たちと日本に来た時に撮影したとか。というわけで舞台はどこかの日本庭園で、セリフはフランス語(多分)です。
それはともかくとして、貴族たちがなぜ集まったかというと、マルコムの旗の下でマクベスに戦いを挑むから。景色が長閑(のどか)だから戦争という空気ではないのですが、ともかくも戦闘直前という設定です。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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P24に中野新井薬師梅照院(東京都中野区新井5-3-5)の広告を発見。ここへはまだお参りしたことがなかったかな。
当ブログの日記コーナーでは神社仏閣にお参りしたことが少々書いてあったりしますが、あれは一部ですからね。お参りしても書かないことの方が多い。
それはさておき、この広告を見てお参りしたくなってきました。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/DAdbllueObE
出演:デーヴィッド、ティム、ジェイク
原題:MacBeth Act 5 Scene 1
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベス夫人が夢遊病になって手を洗う。
出演者全員が男です。それはまあいいとして、今回のマクベス夫人はのっけから錯乱して泣き叫んでいます。実にアグレッシブなマクベス夫人ですな。
そもそもマクベス夫人は気性が激しいところがあるから(ダンカン王暗殺をけしかけたのはマクベス夫人)、錯乱しても激しいのかもしれません。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/IBoJTFQMQZM
監督:エリカ・スミス
出演:ジュリエット・ウェイガンド
原題:Macbeth: Out Damned Spot
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベス夫人が夢遊病になって手を洗う。
ここのマクベス夫人は髪の一部が白髪になっていて老け込んでいます。色々と心労が積み重なっていたことを示しているようです。そりゃあもう、それだけのことを夫と共にやってきたわけですからね。
尚、この作品ではマクベス夫人のみ登場。マクベス夫人の独り語りです。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/U4KgIJD5n6c
監督:リサ・ノリス
出演:ローラ・アイリッシュ
原題:Macbeth (Act 5, Scene 1)
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベス夫人が夢遊病になって手を洗う。
薄暗い中でマクベス夫人があらぬ方向を見て手を洗う動作をしながらブツブツ呟く。夜中にこれを見かけたら怖い。いや、昼間に見かけても怖いか。
尚、この作品ではマクベス夫人のみ登場。マクベス夫人の独り語りです。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
青山一丁目・表参道エリアを特集。
この中に「青山 セントグレース大聖堂」(P5, 東京都港区北青山3-9-14)なるものを発見。あのあたりにこんなものがあったっけと思って地図を調べてみたら、参道沿いじゃなくてちょっと入ったところにありました。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/antoLbfUiO0
原題:Macbeth Act 4 Scene 3
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マルコムとマクダフがイングランドの宮廷で話し合う。
第四幕第三場は会話が長いのですが、こちらではその一部分(最初の方)を演じています。
このシーンだけを見てもちょっとわかりにくいと思うので、この時の状況を簡単に説明しておきます。マルコム(先代の王ダンカンの息子)はダンカン暗殺直後にイングランドに亡命し、今度はマクダフが妻子を置き去りにして亡命してきたといった次第。
そして第四幕第三場の中盤でロスが登場し、マクダフの妻子がマクベスの手の者に殺されたこと(第四幕第二場)を報告するのですが、ここではそこに至る前に終わっています。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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外国人観光客向け神奈川ガイド(英文)。
さて、本誌をチェックしてみると、私が以前行ったことのある新横浜ラーメン博物館(P12)が載っていました。せっかくなので説明文を和訳しておきます。
【拙訳】
世界初の「食のテーマパーク」。ラーメンは人気のある日本のヌードルである。この施設には9軒のラーメン店があり、飛行機に乗らなくても日本各地のローカルなラーメンを楽しめる。ラーメンはミニサイズでも利用可能なので、多様さを楽しむことができるぞ。(P12)
ただし大食漢でもないと、そう何杯も食えないですぞ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/W8XApg0Nucc
監督:グリフィン・バーケンフェルド
出演:フェーベ・コックス、マヤ・ゴードン、エラーナ・クリーゲル
原題:Macbeth: Act 4 Scene 2
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクダフの妻子のもとへマクベスの刺客が迫る。
冒頭はメガネ女同士の会話。どうやらノッポの方がマクダフ夫人の模様。
それはさておき、刺客がマクダフの子供を殺す際に使った武器が小型スタンガンのようなものでした。それで殺せるの!?
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/UGBqBvfIWjY
原題:Macbeth Act IV Scene 2 (The murder of Lady Macduff and child), Seoul Shakespeare Company
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクダフの妻子のもとへマクベスの刺客が迫る。
韓国のチャンゴ・シアター(Changgo Theater)での公演を収録したもの。
マクダフの息子がなぜかトンカチを持っています。戦乱の時代ならば貴族の子弟とて武器の一つくらい持っていてもおかしくはないのですが、よりにもよってトンカチとはね。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
東日本の駅弁コンテストのガイド。2017年10月1日(日)~11月30日(木)開催。
私の場合は駅弁はあまり食べる機会がないので、どれがいいのか判断する知識がありません。そうですねえ…P2の歴代優勝者(駅弁大将軍)あたりから始めるといいかもしれませんな。
誌名の"FLJ"は"FILTH×LIBERTINE×JUSTICE"とのこと。日本語にすると「堕落×自由思考×正義」といったところでしょうか。
又、表紙を飾るのはアメリカのヒップホップグループ・Ho99o9。カタギには見えませんな。それから、YouTubeでHo99o9のミュージックビデオを少々視聴しましたが、私の理解の範疇を超えていたことは述べておきます。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/FxvOv3PLKz0
監督:ケリー・マンロー、メレディス・ワイゼンバーガー
出演:キーラン、メーガン、ラニ、ウェス、ルーク、ジョッシュ、カヴィシャ、エム、モーガン、ブルック
原題:Physical Theatre Macbeth Act 4 Scene 1
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…魔女たちのところへマクベスが預言を聞きにやってくる。
フィジカルシアター(Physical Theatre)とは演劇のジャンルの一つで、演者の動き(ジェスチャー)によってストーリーを伝えるのだとか。
そのためか衣装は一様で、舞台には小道具の鍋さえない。ただ、太鼓が一つあって、それを叩きながらセリフを述べていたりします。又、魔女たちもよく動きます。
これは前衛的な趣がありますな。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/Z7ifl1J08tA
原題:Shakespeare - Macbeth - Act. 4 - Scene 1
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…3人の魔女のところへマクベスが預言を聞きにやってくる。
画面が暗めなので注意。まあ、このシーンは暗い方がお似合いです。ただ、雷の音がちょっと大きすぎやしませんかね(その一方で雷光は見かけない)。
尚、最後のレノクスとの会話によると、マクダフはイングランドではなくカナダに逃亡した模様。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/aUGipNXpsiI
監督:ルーク・ジュー
原題:Macbeth Act 4 Scene 1
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…3人の魔女のところへマクベスが預言を聞きにやってくる。
冒頭、フラッシュ注意。もしも気分が悪くなったら直ちに視聴を中止するか、フラッシュが終わる1:32までシークバーを飛ばして下さい。
それから、ここでは鍋の中から悪魔が出てくるのではなく、中央の血まみれの死体が預言を語ります。いわゆる依り代というやつですね。
又、最後にマクベスがレノクスの襟首をつかみながら退場していますが、この描写はマクベスのいら立ちを表現しているようです。
尚、動画ページの説明文によると、聖ヒルダ大学(※)での演劇を収録したものらしい。
※St Hilda's College. イギリスのオックスフォードにある。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/xy2_PzMrxi0
出演:ブリタニー・サンガスティアーノ、エミリー・フィッシャー、マギー・ワイマー、エリザベス・フィグイレド
原題:Macbeth: Act 4 Scene 1
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…3人の魔女のところへマクベスが預言を聞きにやってくる。
鍋から出てくる悪魔が安っぽい合成です。とはいえ、自主制作ではこれでもマシな方です。服装も素人の自主制作にしては頑張っています。
ちなみにどうでもいいことですが、最後のNGシーン集ではBGMにスーパーマリオの曲(曲名は"Super Mario Piano Ragtime"というらしい)が流れてました。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
今号の「TOHO Cinemas information(TOHOシネマズ上映情報)」(P70)に掲載されている映画のラインナップは以下の通り。
・アウトレイジ 最終章
・バリー・シール アメリカをはめた男
・弱虫ペダル Re:GENERATION
・マイティ・ソー バトルロイヤル
・猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
・MASTER/マスター
アニメは「弱虫ペダル」のみで他は実写。今回はアニメ少ないですね。
「神奈川近代文学館 特別展 没後50年 山本周五郎展」というものを発見。山本周五郎没後50年でしたか。作品は読んでいても作者の没年までは把握していないですからね。
尚、この山本周五郎展は2017年9月30日(土)~11月26日(日)開催。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/zXSFb7MCmUY
監督:デーヴィッド・ドーハン
出演:オーブレイ・キーニー、カリン・ミランダ
原題:Macbeth Act III Scene 6
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…レノクスと貴族が話し合う。
撮影場所は地下らしく、音声が反響しています。又、カメラが両者に寄っているので、二人が密談しているようにも見えます。
もっとも、二人が話している内容はダンカン王とバンクォーの暗殺、そしてマクダフの逃亡という「ヤバい話」なので、おおっぴらに話すわけにもいかないのでしょう。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
生田緑地のフリーマガジン。生田緑地は神奈川県川崎市多摩区にあります。
さて、本誌をチェックしてみると、川崎市立日本民家園が11月25日・26日にライトアップするとのこと。この時期じゃ寒そうだなあ。行くのなら厚着をしていかないと。
きかんしゃトーマスが日本でも走るのか…。
ええと、大井川ってどこにあったっけ? 本誌P44掲載の地図によると静岡県ですか。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/YT98kOai8ws
出演:アーサー・ラザルデ
原題:Macbeth: Act 3 Scene 2
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベスとマクベス夫人が話し合う。
マクベスが登場するところから開始。それから、マクベス夫人は画面に登場しません(チラリと端に映る程度)。
なぜこんな構成になったのか? 動画ページの説明文によると、この作品はアーサー・ラザルデがオーディション用に作成したものとのこと。ですので、余計なものは映ってはいけないということなのでしょう。
ちなみにこの時のマクベスはバンクォー親子に刺客を送り出した直後であり、宴会の直前です。精神的ストレスが大きかったことは想像に難くない。マクベスが少々おどけて笑顔を見せても、どこかひきつっているように見えます。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
巻末に国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の広告を掲載。
そういえばここにはまだ行ったことがありませんでしたわ。そもそもこの目録に載っている歴史図書は専門書が多く、従って高価なものが多いのですが(※1)、国立歴史民俗博物館の入場料は大人420円と結構安い(※2)。こりゃあ行きたくなるなあ。
※1.専門書は買う時は高いが、売る時は安いと言われる。
※2.公式サイトによると企画展示開催中は特別料金になることがあるとのこと。
「SHERLOCK(シャーロック) シーズン4」の記事(P46)にこんな文章が。
前シーズンで看護師のメアリーと結婚し、娘が生まれたばかりのワトソン。だが、そんな彼に思わぬ事件が襲いかかり、それをきっかけに、ホームズとの友情に亀裂が生じてしまう。(P46)
これまでのシーズンを観てきた者の一人として言わせてもらうと、あの二人が喧嘩するのは別に珍しいことじゃない。今回はそれが大規模になるということでしょうかねえ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/QrkFBwYtiEg
原題:MTC Presents: Macbeth - Act II,scene iv
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…ロスと老人が話し合っているところへマクダフがやってくる。
何を話し合っているかというと、その前の第二幕第三場で露見したダンカン王暗殺の件です。雰囲気はとにかく暗いし、BGMはとにかく不穏ですな。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
本紙11面下部に出雲大社東京分祀(港区六本木7-18-5)と豊川稲荷東京別院(港区元赤坂1-4-7)の広告を掲載。
両方ともまだお参りしてなかったような気がするので、機会があればお参りしてみようかな。
2017年11月3日~5日開催。
去年も神保町ブックフェスティバルに行ってきましたよ。ただ、このガイドを改めてチェックしてみると、「こどもの本ひろば」へは行かなかったことに気付きました。とはいえ、絵本・児童書は買う気がなかったから別にいいか。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/JcI_xtsiUps
出演:デーヴィッド・メドーズ
原題:Macbeth - "If it were done when 'tis done"
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベスは一人苦悩する。
原題の"If it were done when 'tis done"はマクベス第一幕第七場の冒頭のマクベスのセリフ。この後続けて"then 'twere well. It were done quickly."と言い、日本語訳では「やってしまって、それで事が済むものなら、早くやってしまったほうがよい。」(福田恆存訳, P29)となります。何をやるのかというとダンカン王の暗殺です。もちろんそれで「事が済む」というものではなく、この後彼は夫人ともども地獄を見ることになるわけですが…。
尚、この作品で描かれているのは第一幕第七場の最初の部分だけで、マクベス夫人が登場する直前に終わっています。独り語りではここまで。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/S0_DYc8q7Oc
出演:サラ・オールドノウ、ジョーナサン・レイング
原題:Macbeth Act 1 Scene 7
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…宴会を脱け出し一人苦悩するマクベス。とそこへマクベス夫人がやって来て夫を叱咤激励する。
冒頭の鐘の音は日本では学校のチャイムとして有名ですが、イギリスではロンドンのビッグ・ベンの鐘として有名。続いて時計の鐘の音が聞こえてきますが、要するにこれらは(暗殺の)時が刻々と迫っているぞということを暗示しているのでしょう。
それから、マクベス夫人がマクベスの酒杯を取って一口飲み、更に最後にマクベスがそれを再び取って一口飲むという演出があります。これで二人は心を一つにした共犯関係ができあがる、というわけですな。
最後にどうでもいいことを一つ。マクベスの髪形と体型が金正恩に似ています。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
以前、伊勢へ旅行した際に撮影した写真をトレースして描いてみました。
特集記事は「デカ盛りメニューを食い尽くす!」(P1-4)。京成電鉄沿線の飲食店で提供しているデカ盛りメニュー6品を掲載。
この中で私が注目したのは、らーめん大 堀切店の「らーめん 並 野菜増し増し」(P3)です・写真を見るとモヤシが山盛りになっているラーメンです。これは二郎系かと思ったら堀切系とのこと。いや、でも、調べてみたら堀切系は二郎系の派生らしいので、見当外れではない、かな。
裏表紙にライトノベル(ラノベ)5作品の広告を掲載。その5作品は以下の通り。
『カンピオーネ!』
『文句の付けようがないラブコメ』
『メルヘン・メドヘン』
『英雄教室』
『異世界釣り暮らし』
私はラノベには詳しくないので上記のどれ一つとして知りませんが、広告スペースが一番大きい『メルヘン・メドヘン』がこの中で一番人気があるらしいことは察せられました。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/ghGw6UdF03I
出演:エリン・マシューズ、アイラ・レイコ、アリッサ・シャルマン、マティア・ダリンプル
原題:MHS Macbeth 2014 Act 1 Scene 6
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベス夫人がダンカン王をマクベスの城に迎え入れる。
動画冒頭の説明文によると、メドフィールド(アメリカのマサチューセッツ州の都市)のヒンクリー公園(Hinkley Park)で撮影されたとのこと。近所の公園でシェイクスピア劇、というわけですか。
ちなみに、マクベスの城がものすごく小さいです。ウサギ小屋ってレベルじゃねーぞ!
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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USBメモリー(P37-38)をチェックしていたら、「マイクロUSBメモリー」(P38)なるものを発見。機器に挿入すると「飛び出しわずか5mm」(P38)とあり、実に小さい。小型化もここまで来たのかと思うと同時に、これ以上小さくなると人間の指では取り出せなくなりそうです。
本誌P13に「SHERLOCK(シャーロック)」シーズン4(全3巻)が11月10日(金)レンタルリリースとありました。これは個人的に視聴確定。
尚、その左隣にメグレが。演じているのはローワン・アトキンソンですか。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/YjymIywBGVk
原題:Macbeth Act 1 Scene 5 BCCHS
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベス夫人がマクベスからの手紙を読む。
原題の末尾にある"BCCHS"とは"Bishop Carroll Catholic High School(キャロル司教カトリック高校)"の略。アメリカのカンザス州ウィチタにあります。ただ、動画ページの説明文によると、演じているのはニューヨークのバルーク高校(Baruch College Campus High School in NYC)の生徒とのこと。まあ、どっちにしろアメリカの高校生が演じているということです。
それはさておき、マクベス夫人は男(メガネ君)が演じています。と思ったら、次のシーンでは女(こちらもメガネ着用)がマクベス夫人を演じています。一人二役ならぬ二人一役ですか。
それから、マクベスはコックみたいな長い帽子をかぶって登場。そのファッションセンスは斬新ですな。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/9rdJJ2742jA
出演:リサ・マリー・ホクター
原題:Lady Macbeth Act 1 Scene 5
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…マクベス夫人がマクベスからの手紙を読む。
スマホで撮っているのか、画面は縦長です。しかも最後はマクベス夫人自らスイッチを切るところも映っており、一人で作っていることがわかります。
とはいえ、マクベス夫人を演じているリサ・マリー・ホクター(Lisa-Marie Hoctor)はプロの女優らしく(インターネット・ムービー・データベースには彼女の出演作品が何本かありました)、セリフの抑揚の付け方や間の取り方なども堂に入っているのがわかります。素人の棒読みとは全然違う。
尚、ここで描かれるのは第一幕第五場の最初の方だけ。一人で作っているからここまでということなのでしょう。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
P04に神田古書店街(神保町)を掲載。
ここへはたまに行きますけど、私なんぞはあんまり金がないものだから安い本しか買わない、なんてこともありますわ。
…え? ケチくさい? それも結構、無駄遣いするよりかはマシですよ。
USBメモリー(P33-34)をチェックしてみると、大容量のものは128GBとありました。私が使ってるやつは…いや、やめておこう。ともかくも、技術は日進月歩ということでしょうか。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/4hk96ivZU0Y
監督:アンソニー・シンキーノ
出演:アンソニー・ラカネリ、スコット・シンプソン、マイケル・ファルコーネ、ジャック・カレー
原題:Macbeth Act 1 Scene 4
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…コーダの領主の処刑を聞いたダンカン王は、マクベスらを迎え入れる。そしてダンカンは長男のマルコムを世継ぎと定める。
動画の冒頭にカナダのロヨラ高校(Loyola High School)が表示されることから、舞台はこの高校で、演じているのはそこの高校生と思われます。
それから、画面下部に大まかな説明文が流れます。これを訳してみました。
【拙訳】
ダンカン王と彼の息子マルコムはコーダの領主の処刑について話す。しかしながらマルコムは、彼(※コーダの領主)が罪を悔いていると述べた。
マクベスとバンクォーが舞台に登場。ダンカン王は二人の働きと勇敢さに感謝する。マクベスとバンクォーはダンカン王への忠誠と謝意を表明する。
マクベスは「コーダの領主」の称号を与えられる。
ダンカン王は、マルコムを世継ぎにする意図であると表明する。又、ダンカン王がマクベスの城に泊まることが計画され、マクベスはマクベス夫人にこれを知らせ、ダンカン王の到着の準備をする為に出立する。
マクベスは、今やマルコムが自分と王冠の間に立っていることを悟る。
最後に一つ。音楽は哀愁があってよかった。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/QNvp6ZCfiWk
監督:ヘイデン・ウィリアムズ、マーティ・ムラー、ルーク・オリンガー
出演:ヘイデン・ウィリアムズ、マーティ・ムラー、ルーク・オリンガー
原題:Macbeth Act 1 Scene 4
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…コーダの領主の処刑を聞いたダンカン王は、マクベスらを迎え入れる。そしてダンカンは長男のマルコムを世継ぎと定める。
冒頭、ダンカンはサングラスを着けてゴルフのスイングをやっています。その格好で処刑報告を聞くってのは、一体どこのマフィアですか?
ちなみに主人公のマクベスは…ラッパーっぽい。
それから、最後に出てくる女装の人はマクベス夫人の模様。第一幕第五場の冒頭部分が付け足されているようです。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
薬研堀不動院(東京都中央区東日本橋2-6-8)のパンフレット。
薬研堀不動院には一度だけお参りしたことがありますが、急な階段と狭い境内が印象的でした。
ところが、本誌によると境内には順天堂発祥之地碑、講談発祥記念之碑、遍路大師尊像、納めの歳の市碑があるとのこと。あそこにそんなにあるとはたまげたなあ。
特集記事は「知的で感覚的な街 ビビッと日比谷」(P2-8)。帝国劇場や日比谷パレスなどを取り上げています。
ちなみに私は、この中の出光美術館(P5)には一度だけ行ったことがあります。数年前に招待券を貰って、古い書画などを観ましたわ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/9Ef3Mv7B4ZE
原題:Macbeth - Act 1 Scene 3 - Shakespeare at Play
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…三人の魔女がいるところへ、マクベスとバンクォーが通りかかる。魔女たちは二人に預言を与える。
魔女たちがもぞもぞと蠢きながら会話をしています。ただ、マクベスに挨拶する時の手はきれいですね。
又、魔女と対峙する時のバンクォーもマクベスも多弁で早口です。表情と言葉の響きから怯えの感情を読み取ることができます。
それから、後半にはダンカンの使者(ロスとアンガス)が登場。マクベスにコーダの領地を与えるとのメッセージを伝えます。これを聞いたマクベスの心の動揺も見逃せない。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/KdHASvCpvbk
出演:ローレン・マズーカ、フランチェスカ・ヴォーヴィス、サマンサ・シノポリ、オリヴィア・デビアス、クリスティーナ・ゴーマン
原題:Macbeth - Act 1, Scene 2
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…三人の魔女がいるところへ、マクベスとバンクォーが通りかかる。魔女たちは二人に預言を与える。
今回のマクベスとバンクォーは女性が演じています。と思ったら、魔女のセリフの中でマクベスを"Queen(女王)"と呼ぶくだりがありました(※)。ということは、ここではマクベスは女性という設定なのか。
それから、魔女たちはテンションが高いです。何かのクスリでもキメてるのかもしれませんな。
尚、ここで描かれているのは第一幕第三場の前半まで。魔女が去ったところで終わっています。
※原作では魔女の一人が「よう戻られた、マクベス殿! いずれは王ともなられる方!」(福田恆存訳, P16)と言っている。ここの王が女王になっているという次第。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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シェイクスピア(目次)
ラピュタ阿佐ヶ谷にて2017年10月22日(日)~12月23日(土)開催。上映されるのは文芸作品を映画化したもので、原作が有名なものだと川端康成原作の『雪国』(1965)やモーパッサン原作の『女の一生』(1967)があります。
かく言う私も文芸作品原作の映画を些少ながらレビューしております。例えば「嵐が丘」とか…。でも、そんなに多くはない。こういうのは観るのに相応のエネルギーが必要だからかなあ。
本誌P80に映画「マングラー」なる作品を発見。スティーヴン・キング原作でトビー・フーパー監督、ストーリーは「ランドリー工場のプレス機が暴走し人を殺す」(P80)というもの。
カルト映画かなあ。
それから、表紙を飾るのは草間彌生。彼女の背後には彼女の作品群が展示されており、それを見ていると目がチカチカしてしまいますわ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/Xrcz2smc7BM
原題:Macbeth - Act 1, Scene 2
原作:ウィリアム・シェイクスピア『マクベス』
備考:悲劇
あらすじ…スコットランド王ダンカンがマクベス将軍の奮戦と自軍の戦勝の報告を受ける。
動画ページの説明文を読むと、ノースウェスタン・ミシガン大学での演劇を撮影したものらしい。ただ、画面が暗すぎるのと、ずっと引きで撮っているので演者たちがよく見えないのが残念。
【参考文献】
福田恆存訳『マクベス』新潮社
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