町山智浩『さらば白人国家アメリカ』講談社
2016年のアメリカ大統領選挙を描いたもの。
本書は奥付によると2016年10月28日第1刷発行とあり、本選の投開票の直前に出されたものです。従って本書では誰が次期大統領になるのかは書いていませんが、結果は皆さんも御存知の通り、ドナルド・トランプが勝利しました。
さて、トランプが大統領に就任した2017年に本書を読んだのですが、他の候補者たちに較べてトランプの扱いが圧倒的に大きいのに気付きました。プロローグのタイトルは「ドナルド・トランプの支持者たちは拳銃を提げていた」、第3章のタイトルは「トランプの予備選無双」、第4章のタイトルは「トランプ旋風の勝利」といった具合です。文量だけ見れば、まるで本書がトランプ大統領爆誕を予期していたかのようです。
まあ、トランプはそれだけキャラが立っているし、トランプ旋風という特異な現象に注目してしまうのも当然か。
尚、念のために言っておくと、著者(町山智浩)はトランプに批判的な立場を取っています。例えば予備選の段階で、著者はこう書いています。
雇用問題についてトランプは「中国と日本から仕事を取り返す」と言う。でも、いったいどの職を、どうやって? 具体策はない。
医療保険については「オバマケアは廃止する。もっといい別の何かにする」と極めて曖昧。今のところ、まじめに考えてないのは明らかだ。(P194)
こんな状態でよく勝ち抜けたものだ…。それはそれで凄いことではある。

【参考文献】
町山智浩『さらば白人国家アメリカ』講談社
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