松岡和子訳『尺には尺を シェイクスピア全集 28』筑摩書房
あらすじ…公爵の代理に任命された貴族アンジェロは、世の風紀を正すべく法を厳格に適用し、結婚前に恋人を妊娠させた若者に淫行の罪で死刑を宣告する。しかし兄の助命嘆願に修道院から駆けつけた貞淑なイザベラに心奪われると……。(裏表紙の紹介文より引用)
あらすじの段を読むだけではわからないと思いますが、この話の主役は公爵(ヴィンセンショー)で、彼は修道士に変装して問題の解決に東奔西走します。それにしても、公爵の変装を誰も見破れないというのは、よっぽどうまく化けたんでしょうな。
一方、ヒロインはというと、メインはイザベラといったところか。
さて、ここから先は結末部分をちょっとネタバレ。
最後の方でヴィンセンショーはイザベラにプロポーズします。しかも、イザベラは返事をする間もなく終幕。
ハッピーエンドといえばハッピーエンドなんでしょうけど、ドタバタしてるなあ。
【参考文献】
松岡和子訳『尺には尺を シェイクスピア全集 28』筑摩書房
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