トランプがロシアのアドバイザーと会談(2017年、アメリカ)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/cO3j_uuQPAY
監督:ブレント・コンスタンティーノ、メイムナ・ケリー
出演:ブレント・コンスタンティーノ、フィル・スミルノフ
原題:Trump Meets Russian Advsior
備考:コメディ
あらすじ…ドナルド・トランプが大統領執務室でロシアのアドバイザー(役名はセルゲイ・ペトロフ)と会談する。
とりあえずトランプがあまり似ていないことについてはノーコメントで。そもそもこの作品の主眼は政治風刺であってビジュアルではないのですから。
さて、両者の会談内容は以下の通り。私の語学力ではスラングや小難しい言い回し、それに政治の小ネタはうまく訳しきれなかったように思います。でも、これはコメディ作品なんだから、大体わかればいいんじゃないでしょうか。ここに政治的精密さを求めるのは野暮ってものです。
【拙訳】
トランプ「(電話で)ドナルドだ。…ああ、そうだ、クシュナー(※娘婿のジャレッド・クシュナー)、彼を入れてくれ、…よろしい」
セルゲイ「再会できて光栄です」
トランプ「ああ、わかってる。大統領執務室へようこそ。すごくないかね? みんな私を愛してる。OK。私も自分を愛してる。イヴァンカ(※娘)も私を愛してる。彼女の素晴らしい夫ジャレッドも私を愛してる。OK。クリス・クリスティ(※トランプの政権移行準備チームの責任者。後に副責任者に格下げされた末に解雇)も私を愛してる」
セルゲイ「それにもちろんあなたの愛らしい妻メラニアさんも」
トランプ「私は中国、日本、メキシコと最良の取引をする。私が書いた取引を見給え」
セルゲイ「その話はもう結構です」
トランプ「OK。よろしい。それじゃその部分は飛ばすとして…おいおい、フェイクニュースは入っちゃいかんよ。出て行け。君らは恐ろしい人たちだ。君らは私を非常に不公平に扱う。OK。君らはフィッツァー(※F.G.Fitzer。トランプに批判的なブロガー)よりひどい。OK。彼は途中で3人を毒殺したんだ」
セルゲイ「たしかにそうでしょうね。でも、ロシアのカメラマンたちをほんのちょっとだけここに入れればと思うのですが…」
トランプ「そうすればどうなるのか本当にわからない。ロシアの諜報力を知っているだろう?」
セルゲイ「彼らはあなたを偉大だと思っています」
トランプ「そうか。(電話で)ドナルドだ。違う、ショーン(※ショーン・スパイサー。当時はホワイトハウス報道官)、クビの話じゃない。違うよショーン、そうじゃない、君はスパイシーだ。私が呼んだのは、ロシアのメディアを大統領執務室に入れなさいということだ。ロシアのメディアだけだぞ。CNNの犬どもは入れるな。記者会見でどうやって防御するかは気にしない。ショーン、さっさとやれ。OK。よろしい、私も君を愛してるよ、ショーン」
セルゲイ「私は毎週のブリーフィングのためにここに来ています。(うしろを向いて)出て行け」
セルゲイ「今週はいいものじゃありませんでした。まずはジェームズ・コミー(※FBI長官)の解任です。ロシア憲兵の捜査によるとネッド(※ノーマン・シャープレス?)が担当するとか」
トランプ「他を見よう。OK。私は何度も自分自身は調査対象ではないと言われたんだ。つまり本当に調査すべきことはここにはないんだ。ただ私がキャンペーンで表彰台に立って、こうスピーチするんだ。ロシアがヒラリーと民主党にハッキングする、と」
セルゲイ「馬鹿馬鹿しい」
トランプ「くそ。それは確かか?」
セルゲイ「もちろん違います。あなたは偉大だ」
トランプ「やめてくれ」
セルゲイ「そうそう、ウチの大統領(※プーチン)からあなたに宜しくというメッセージと贈り物があります」
(マトリョーシカを渡す)
トランプ「おお、チ○コの皮。私がこういうのを好きだということを彼は憶えていてくれたんだな。すごいよすごいよ」
セルゲイ「屋上の虫が入ってきているようですね」
トランプ「この部屋に換気扇はないよ。OK。私は最良の殺虫剤を持っている。それにしてもこれは本当にファンタスティックだ」
セルゲイ「ああ、それは良かった」
トランプ「なあ、私はトランプのマトリョーシカを作るべきだと考えている。もちろん一番大きいのは私で、なぜなら私は偉大で、非常に愚かな人々のために混乱を引き継いだからだ。次はおそらく、私の愛する美しい娘イヴァンカ。それからもちろんドナルドJr.(※長男)。それからバロン(※三男)、そしてエリック(※次男)。なぜなら彼はすごい子供で、私が思うにやらかしてくれるだろうからね」
セルゲイ「ティファニーさん(※次女)は?」
トランプ「ああ、彼女もだ」
セルゲイ「あなたの愛する妻メラニアさんは?」
トランプ「私は中国と大きな取引をした」
セルゲイ「何はともあれ、元に戻しましょう」
トランプ「おいおい、始めたばっかりだろ」
セルゲイ「ちょっとよろしいですか。我々は重要な問題を話し合う必要があります」
トランプ「おう、誰もが今日したいと思っていることは、私と重要な問題を議論することなんだな。誰もクソみたいなものを持ち込まなかった昔がなつかしいよ。私は政治家のように語ることができたが、実際には何もする必要はなかった。つまりメラニアにほんのちょっとのお金を渡し、自分の黄金の便器にウ○コするくらいだった。でも今は全国のお金をコントロールするし、普通の便器にウ○コしなければならない」
セルゲイ「不幸な犬だ、ともかくも私が言いたいのは」
トランプ「JFKやロナルド・レーガンのような偉大な大統領が使ったこの机のように、私も彼らが使ったのと同じ便器を選ぶ。何も特別なことじゃない。もちろん黄金の便器がなつかしい」
セルゲイ「ドナルド」
トランプ「何だい?」
セルゲイ「最近の大きな外交問題とISISについてはどうでしょう。プーチンと私は、あなたが早急に何かする計画があると聞いていますが」
トランプ「いいか、こいつらは悪い人たちだ」
セルゲイ「知ってます。みんな知ってます。あなたは同じことばかり言ってますが、計画は何ですか?」
トランプ「後日私は彼らを負け犬と呼ぶ」
セルゲイ「わかりましたよ、ドナルド。だから計画は何ですか?」
トランプ「よろしい」
セルゲイ「ええ、それは?」
トランプ「ツイッター戦争だ!」
セルゲイ「…いえ、ドナルド。私は真剣に訊いているのですよ」
トランプ「いいかセルゲイ、君は実際にガチで人を殺す方法を知っているかもしれない。だが、私は人のキャリアを殺す方法を知っている。私は長年に渡って数えきれないくらいのキャリアを殺してきた。ジェブ・ブッシュ、マルコ・ルビオ、歪んだヒラリー(※いずれも2016年大統領選挙のライバル)とかね。私がしなければならなかったのは、彼らがわしづかみにしているマ○コについて話すことだけだった。それにビリー・ブッシュ(※司会者。失言テープの時のトランプの話し相手)もクビになった」
セルゲイ「ドナルド、簡潔に話して下さい」
トランプ「明らかに私は偉大だし、みんな(そのことは)知っている。でももし、私の偉大さが迷惑で、人を驚かせて、彼らが離れていく点であるのならば、それこそがちょうど歪んだヒラリーと嘘つきテッド(※テッド・クルーズ)にしたことと同じことをISISにしようとしているのだ。(ツイッターに)ISISのキーを付けないと。そうだ、いいぞ。(電話を取って)ドナルドだ。違うよショーン、君をクビにするんじゃない。私はもうこれ以上の贈り物をしたくないんだ。いいか、私のツイッターのハッシュタグにISISを付けるんだ。やつら敗者が最後の一人になるまで流行させるんだ。OK。OK。いいぞ、愛してるよショーン。またな」
セルゲイ「今言ったことは確かでしょうな?」
トランプ「ああ、そうそう、もう一度電話しなくては。(電話を取って)ドナルドだ。…何? 何がしたいんだ、クリスティ? クリス、君が私に浴室に行くよう頼む必要はないと何百万回も言ったじゃないか。けど、だけど君ならできる。ああ、いいぞ、ファンタスティックだ。OK。愛してるよ、クリス」
セルゲイ「話はこれでおしまいです。一旦本拠地に戻ります」
トランプ「OK。また会おう。」
セルゲイ「もちろんです」
トランプ「ルディ(※ルドルフ・ジュリアーニ?)に、素晴らしい贈り物に感謝すると伝えてくれ」
セルゲイ「そうします」
トランプ「私は非常に長い間握手する」
セルゲイ「わかってます、わかってます」
わずか10分ほどの作品を数時間かけて訳してみました。疲れたなあ。
ちなみに、ショーン・スパイサーが電話口で自分がクビになるんじゃないかと恐れているようでしたが、実際には後に本当にクビになりました。御愁傷様です。
それから、ビリー・ブッシュとトランプの会話テープですが、とりあえず下にリンクを貼っておきます。英語字幕が付いているので、英語に自信のある方は翻訳に挑戦してみてはいかがでしょうか。ただし、内容は下品なものだということは前もって言っておきます。
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