無料ブログはココログ

« ボウリング公園の冬と夏(2017年、カナダ) | トップページ | 鏡の中の幽霊(2011年、アメリカ) »

三島由紀夫「綾の鼓」

あらすじ…法律事務所の老小使・岩吉は、向かいのビルの洋裁店に姿を現わす華子に恋をし、恋文を送り続けていた。洋裁店の連中は一つからかってやろうということになって…。

 この作品は大きく前半と後半とに分かれています。即ち、岩吉が死ぬまでが前半であり、岩吉の亡霊と華子が会話をするのが後半です。
 そこで一つ気付いたのは、前半では華子のセリフが一切ないということです。後半で亡霊としゃべりまくるのとは対照的です。ひょっとしたら華子は、現世より幽界の人間と話す方がお似合いなのかもしれませんな。

【参考文献】
三島由紀夫『近代能楽集』新潮社

« ボウリング公園の冬と夏(2017年、カナダ) | トップページ | 鏡の中の幽霊(2011年、アメリカ) »

書評(小説)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三島由紀夫「綾の鼓」:

« ボウリング公園の冬と夏(2017年、カナダ) | トップページ | 鏡の中の幽霊(2011年、アメリカ) »

2023年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30