野坂昭如「エレクションテスト」
あらすじ…問題山積で行き詰った日本。ある時、首相がとんでもない制度の導入をぶち上げる。それは、65歳以上の男性に勃起能力があるかどうかをテストするというものだった。
このエレクションテストに合格すると今まで通りの年金や恩典を受給でき、不合格となるとドラッグ給付などがなされるというもの。で、不合格者は酒やギャンブル、クスリに溺れて死んで行くといった次第。
まあ、馬鹿馬鹿しい話ですので、現実にこんな提案をしたら無視されるか笑われるか袋叩きに遭うかして実現なんかするはずがない。だが、この作品ではそうはならない。コメディの世界だから実現に向けて進んじゃうんです。
というわけで、この作品はしょうもない馬鹿話として読むのがいいんじゃないでしょうか(適当)。
【参考文献】
『エロスの記憶』文藝春秋
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