野村行央『ロスト・グレイの静かな夜明け』集英社
あらすじ…不慮の事故に巻き込まれて亡くなった15歳の少女・アズサは、見知らぬ場所で目を覚ました。傍らにはカーゴと名乗る少年。そこは、心残りを抱えて亡くなった者がたどり着く“霧の壁”の向こうだという。知る人もいない世界で、再び“生きる”ことになったアズサ。しかし、そこは武器商人が権力を握る退廃的な町で?(裏表紙の紹介文より引用)
ラノベの世界では「まれによくある」とされる異世界転生。本作でも主人公が異世界転生をするのですが、プロローグでアズサの両親が死んだアズサを“霧の壁”の向こう側へ送り出すくだりが出てくることから、異世界は異世界でも元の世界で少しは知られている世界ではある。
さて、本作の主人公アズサは実に幸運と言わねばなりますまい。異世界転生をした初日に住むところを確保し、翌日にはウェイトレスの仕事を得たのですから。おそらくは主人公補正が入っているのでしょう。
とはいえ、彼女は平凡な少女であり、戦闘が得意なわけでもなければ魔法が使えるわけでもなく、ましてやチートレベルの特殊スキルを所持しているわけでもない。
となると、彼女ができることとなると限られてくるわけで、この後の展開でも…まあ、彼女は彼女なりに頑張っているんですけどね。
【参考文献】
野村行央『ロスト・グレイの静かな夜明け』集英社
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