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大崎梢「闇からの予告状」

あらすじ…主人公は中学2年生の小雪。彼女の祖母のもとに、怪人に二十面相から犯行予告が届く。ロマノフ王家の宝玉をいただくという。

 小雪ちゃんの名字が伏せられているのに気付きました。その名字が明らかになるのは後半になってからです。

 それはさておき、この物語の舞台は、二十面相が活躍した「戦前戦後」は「さっと七十年前」(P104)とされていることから、2010年代あたりでしょうか。もちろん昔の二十面相が盗みに来るとは考えがたい。
 一方、祖母によると明智小五郎は既に死んでいて、その息子がロンドンにいるとのこと(P115)。息子がいたの!? まあ、シャーロック・ホームズにだって二次創作の世界では息子がいたりするから、原作には登場しない子孫が出てきてもおかしくはないか。

【参考文献】
有栖川有栖・歌野晶午・大崎梢・坂本司・平山夢明『みんなの少年探偵団2』ポプラ社

【関連記事】
江戸川乱歩(目次)
ブライアン・フリーマントル『シャーロック・ホームズの息子(上)』新潮社
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