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SHERLOCK(シャーロック):シーズン2 第2話「バスカヴィルの犬」(2012年、イギリス)

監督:ポール・マクギガン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、ラッセル・トーヴィ
原題:Sherlock: The Hounds of Baskerville
原作:アーサー・コナン・ドイル
備考:ドラマ

あらすじ…シャーロック・ホームズのもとにヘンリー・ナイトがやってくる。彼は20年前に父親を怪物に殺され、昨夜その現場で巨大な犬(ハウンド)の足跡を見たと言うのだ。シャーロックとジョンはダートムアへ向かう。

 邦題の「バスカヴィルの犬」は、犬の部分に「ハウンド」とルビを振っています。つまりただの犬ではなくハウンドであることが重要だと示唆しているのです。
 又、原題は"Hounds"と複数形になっており、「バスカヴィルの犬」は複数いるということであり、例えば一匹殺してもまだいるぞ、というわけですな。

 ところで、オーディオコメンタリーで指摘されて気付いたのですが、マイクロフトに連絡が行くくだりでディオゲネス・クラブがちょっとだけ出てきます。この程度のことを言われて初めて気付くとは、私の観察眼もまだまだといったところでしょうか。

 それから、これはこのドラマシリーズ全般について言えることなのですが、原作の小説にかなりの改変を加えているので原作を読んでいてもそれだけで犯行のトリックや犯人を突き止めることは必ずしもできません。詳しく言うとネタバレになるので伏せますが、「原作はこうだったから、ここでも」といった思い込みには用心すべし。
 というよりは寧ろ、違っているところを楽しむ気概を持った方がいいかもしれません。例えばクライマックスのあの状況下でホームズの眼前にモリアーティの顔を見せるということは、ホームズにとってモリアーティはどんな存在なのか? といった具合にです。

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