三匹の侍(1964年、日本)
監督:五社英雄
出演:丹波哲郎、長門勇、平幹二朗、桑野みゆき、香山美子
備考:時代劇
あらすじ…浪人の柴左近は旅の途中、3人の農民が代官の娘・亜矢を水車小屋に監禁しているのにでくわす。話を聞いてみると、代官の松下宇左衛門が重税を課しているので、彼の娘を捕えて年貢の減免を強訴するのだという。
テレビドラマ版の「三匹の侍」は未見。とはいえ、この映画では3人(柴左近、桜京十郎、
桔梗鋭之介)のファースト・コンタクトを描いているので、ドラマを観ていなくても(多分)大丈夫です。
さて、この作品を観ていて感じたのは、殺陣(たて)が多いということです。クライマックスでは3人揃っての殺陣があるのはもちろんのこと、3人それぞれの単独での殺陣もあれば、モブ浪人同士の殺陣すらもあったりします。
田舎の農村にしてはおそろしく殺伐としていますな。
ちなみに面白いと思ったシーンを二つ挙げておきます。
一つは水牢に入れられた柴左近が、生きた蛙を捕まえて食べるところです。これは泥臭い。
それからもう一つは、クライマックスの戦いの時、桔梗鋭之介が柴左近に、
「俺はお前が好きだ」
とコクるくだりです。しかもコクられた方も満更でもない反応を見せています。ウホッ。
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