アガサ・クリスティ『ゴルフ場の殺人』創元社
あらすじ…「頼む、来てください!」と必死に助けを乞うポワロ宛ての一通の手紙――ただならぬ胸騒ぎをおぼえたポワロはすぐさま差出人である富豪のヴィラへと急いだ。ところが一足遅く、すでに富豪はペイパー・ナイフで刺し殺された後だった。(P1)
上掲の人物関係図は事件発生直後の事情聴取及び捜査に基いて作成。この後の捜査の展開で実は…というのが幾つも出てきますので、読み進めながら適宜加筆修正するといいでしょう。
例えば左下の端に「シンデレラ」とありますが、これは明らかに偽名です。彼女の正体は後に明らかにされるので、気になる人は推理してみるといい。
それから、物語の中盤で提示される「ベロルディ事件」について。これがポール・ルノー殺害事件を解く鍵の一つとなっています。
尚、鍵の一つと言うからには他にも必要な鍵は存在するわけで、それはベロルディ事件の記述の後もページ数が多いことからも明らかです。つまりは名探偵ポワロが活躍すべき謎解きが出てくるぞ(あるいは残っているぞ)ということです。
そうそう、念のためにベロルディ事件の人物関係図も作っておきました。参考までにどうぞ。
【参考文献】
アガサ・クリスティ『ゴルフ場の殺人』創元社
« ハロウィン:近親者(2013年、アメリカ) | トップページ | デザイナーのゾンビ・ウォーク(2016年、アメリカ) »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 大前粟生「タンを待ちながら」(2025.01.28)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(3)アン・ネヴィルへの求婚(2024.06.03)
« ハロウィン:近親者(2013年、アメリカ) | トップページ | デザイナーのゾンビ・ウォーク(2016年、アメリカ) »
コメント