忍びの者(1962年、日本)
監督:山本薩夫
出演:市川雷蔵、伊藤雄之助、藤村志保、城健三朗、西村晃
原作:村山知義『忍びの者』
備考:時代劇
あらすじ…勢力伸長著しい織田信長を、伊賀の忍者たちは付け狙っていた。そんな中、伊賀の百地砦の下忍・石川五右衛門は百地三太夫の妻と密通してしまい…。
冒頭の合戦跡は姉川の戦いかと思ったのですが、少々調べてみると、天正元年とあることから一乗谷城の戦いのことだと思われます。
ちなみにクライマックスの戦争は天正伊賀の乱。こちらは調べるまでもなくわかります。
さて、登場人物たちをチェックしてみると、百地三太夫と藤林長門守が老人であるのに対し、それぞれの妻(イノネ、ヒノナ)は若くて美人です。これじゃあトロフィー・ワイフみたいだ。
それから、ここに登場する織田信長は至って恰幅がいい。一時間半の映画のラスボスとしての風格はあります。
又、信長の息子の信雄は、忍者(与八)の耳をそぎ落とす際に嬉しそうな表情を見せます。ここに彼のサディスティックな嗜癖を表現しているのはいいのですが、そのキャラクター特性が活かされることなく話が終わっています。これは少々残念。
最後に、百地三太夫について。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、彼は底知れぬ腹黒さの持ち主で、さすがは忍者の親玉だけのことはあります。彼に較べれば石川五右衛門なんてウブな青年です。三太夫がその五右衛門を手玉に取る手練手管たるや恐るべきものがあって、それはそれで面白い。
【忍者映画】
・新・影の軍団
・新・影の軍団2
・続・忍びの者
・忍者ごっこ~超大豪華特別強化版~
・ニンジャ☆チアリーダー
・忍者ノス伝説
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