『ODAKYU VOICE STATION 「新型特急ロマンスカーデビュー発表号」』小田急電鉄
表紙を飾るのは新型特急ロマンスカー70000形なのですが、荒削りのCGです。よく見ると背景は青空と地平線だけ、しかも地面には線路すらありません。
この広報誌を発行した時点(2016年11月発行)では、細部はまだまだ詰め切れていないものと思われます。
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表紙を飾るのは新型特急ロマンスカー70000形なのですが、荒削りのCGです。よく見ると背景は青空と地平線だけ、しかも地面には線路すらありません。
この広報誌を発行した時点(2016年11月発行)では、細部はまだまだ詰め切れていないものと思われます。
特集記事は「映画監督 小林正樹の信念」(P16-24, 文=米谷紳之介)。誰だっけと思いながら記事を読んでみたら、時代劇映画「切腹」「上意討ち――拝領妻始末」の監督でした。「切腹」ならば映画こそ観ていないものの、滝口康彦の原作小説「異聞浪人記」を読んだ記憶があります。
他にも小泉八雲原作の「怪談」なんかにも興味をそそられますな。
それから、「骨董市を歩く」(P28-31, 文=太田和彦)という記事にも注目。本記事掲載の靖國神社青空骨董市(P31)ならば行ったことがあるのですが、そもそも私は元々骨董に興味はなく、その時は何かのついでに立ち寄っただけで結局何も買わずに眺める程度でした。
まあ、私なんぞは骨董品を買うより古本を買う方が好きですからね。
監督:ポール・マクギガン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、ルパート・グレイヴス
原題:Sherlock: A Study in Pink
原作:アーサー・コナン・ドイル『緋色の研究』
備考:ドラマ
あらすじ…ロンドンでは連続自殺事件が発生していた。そんなある時、アフガニスタンから帰還したジョン・ワトソンは、ルームシェアの相手としてシャーロック・ホームズを紹介される。
シャーロック・ホームズの初登場シーンでホームズは死体を鞭打っています。ホームズの奇人変人ぶりは今に始まったことではないと承知していましたけど、さすがにこれは面食らいました。
このエピソードによって、このシャーロック・ホームズは我々の常識とはかけ離れた存在であることを示しているようです。
それから、原作についても少々。原作は『緋色の研究』なのですが、時代が変わっているのみならず、他にも様々な部分が換骨奪胎されています。いちいち指摘しませんが、犯人の長ったらしい冒険譚をカットしたのは当然といえば当然か。
最後にどうでもいいことを一つ。あのタクシーの運転手が岸部シローに見えて仕方がなかったです。
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シャーロック・ホームズ(目次)
特集記事は「本を買いに」(P05-13)。書店やブックカフェなどを紹介。
ふむ、二子玉川蔦屋家電(P07)ならば店の前を通ったことがあるぞ。…え? それだけかって? すいませんねえ、東急沿線の本屋は行動範囲外なもので。
日本の世界遺産の数々を紹介したもの。特にこれといったストーリーなどはないので、リラックスした状態でボーッと眺めていてもいい。あるいは、行ったことのある場所を探してみるのもいい。
それから、収録されている世界遺産は以下の通り。
知床
ナレーションは一切なく、ひたすら知床の大自然を映すだけ。4分弱と短い。
紀伊山地の霊場と参詣道
高野山からスタートして吉野山、熊野古道などを紹介。そして最後は那智の火祭り。
屋久島
杉がいっぱい登場。もちろん縄文杉も出てきます。
白神山地
ブナと滝と川を延々と映しています。これで終わりかなと思ったところで登山者の一行が少しだけ登場。
白川郷・五箇山の合掌造り集落
家、家、家。
法隆寺地域の仏教建造物
あっという間に終了。約1分と短く、「これだけ!?」と突っ込みを入れたくなります。
古都奈良の文化財
奈良公園、東大寺、春日大社などを紹介。後半の平城京跡の何も無い感が凄い(朱雀門は復元されているけれど)。
古都京都の文化財
京都は文化財が多すぎるせいか、目ぼしいものだけを紹介しても全然時間が足りない。「○○は出てくるのに××がないのはおかしい」という突っ込みも出てきそうです。
尚、最後は祇園際が登場。ただし、あいにくの雨です。
日光の社寺
日光東照宮、二荒山神社、輪王寺を紹介。
日光東照宮では平成の大改修前の姿を見せてくれます。
原爆ドーム
2分弱と短いです。
厳島神社
当然のことながら、あの大鳥居も登場。
姫路城
平成の修理前。
琉球王国のグスク及び関連遺産群
前半は首里城、後半は今帰仁城跡と中城(なかぐすく)城跡。
P04左下にて紹介されている當麻寺(葛城市)が個人的に引っかかりました。というのは、折口信夫の小説『死者の書』の舞台だからです。あれは凄い作品だった…。
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ、マイケル・ガンボン、ミランダ・リチャードソン
原題:Sleepy Hollow
原作:ワシントン・アーヴィング『スリーピー・ホロウの伝説』
備考:ホラー、アカデミー美術賞
あらすじ…1799年、ニューヨーク郊外のスリーピー・ホロウ村で連続殺人事件が発生。イカボット・クレーン捜査官が派遣される。
古めかしい舞台の雰囲気がどことなく映画「VIRGINIA/バージニア」に似ているような気がしたと思ったら、「バージニア」の監督フランシス・フォード・コッポラがこちらでは製作総指揮に名を列ねていました。そういえばどちらの作品も、昔のアメリカを舞台にしたゴシック・ホラーという共通点があります(ただし「バージニア」は現代から過去へトリップするという形式だが)。
ところで、ジョニデ演じるクレーン捜査官が、村の有力者たちからスリーピー・ホロウの伝説を聞いて、持っていたティーカップを震わせてしまう描写が出てきます。これは主人公がビビリだというキャラクターを表現しているのですが、同時にジョニデらしい演技をしているのだと見えなくもない。少なくとも、アメリカのB級アクション映画の主人公に相応しいような筋肉バカにできる芸当ではありますまい。
最後に一つ。この映画では人体切断、殊に首切り描写が数多く出てくるので、その点はご注意を。
外国人観光客向けのパンフレットで、英語と日本語の表記。茶道体験(P02)、染物体験(P03-04)などあり。
ただ、正直言ってバリエーション豊富だとはお世辞にも言いがたい。やはり新宿区という土地柄と狭い範囲ではこれくらいが関の山か。
監督:三國連太郎
出演:森山潤久、大楠道代、泉谷しげる、ガッツ石松、小松方正、三國連太郎
原作:三國連太郎『白い道』
英題:Shinran Path to Purity
備考:歴史劇、カンヌ国際映画祭審査員賞
あらすじ…承元の法難で越後に流された善信はその地でも弾圧を受け、妻子らを連れて上野の国へ行く。
私はこの映画をレンタルビデオのDVDで視聴したのですが、私と同様にDVDで視聴する場合はDVDメニューの設定で「日本語字幕あり」に設定した方がいい。
日本語の映画なのに日本語字幕を表示しろとは面妖なことだと不審に思われるかもしれませんが、これにはちゃんと理由があります。それは、セリフが聞き取りにくいものがあるのみならず、セリフ中に古語や宗教用語が当たり前の如く頻出するからです。
次に、この映画の主人公の名前について。そもそも親鸞は出家状態中でさえ名前を何度も変えており、その変遷を簡潔に記すと以下の通り。
範宴→綽空→善信→親鸞
この映画で描かれている時分には親鸞と名乗っていたはずだと記憶しておりますが、この映画ではなぜか終始善信で通しています。ですので、このレビュー記事ではこの映画の主人公を指す場合には善信と呼び、歴史上の人物としての親鸞を指す場合には親鸞と呼ぶことにします。ややこしいと思うかもしれませんが、御了承下さい。
さて、映画の冒頭、善信が歌を歌いつつ小舟を漕ぎながら登場。その歌の歌詞をここに引用します。
聖徳太子の教えには
長者や卑賤の身となりて
仏の教えを広めなん
縁につながる人々に
救いの手をば差し伸べん
泣けてくるねえ。
それはさておき、この歌は聖徳太子の和讃(※1)ですな。このシーンは親鸞と聖徳太子信仰の深い関わりを表わしているようです。又、物語の中盤で太子堂が出てくるのも興味深い。
それから、この映画を視聴する際に避けては通れないのが、親鸞の説く教義です。はっきり言って難しい。ここでくだくだと愚痴めいたことは書きませんが、そもそもの教義も難しいし、映画の中でわかりやすく解説しているわけでもない。
でも、私の場合、『歎異抄』(※2)を読んでいたので少しはわかりました。飽くまで少しなので、宗論(※3)を持ちかけられても応対しかねるレベルですが…。
それでは『歎異抄』を読んでいて少しはわかったという部分を取り上げることにします。それは、念仏宗徒たちが善信を拝みに集まったくだりで善信がツンデレを発揮したシーン。下記の(間)の前がツンで後がデレです。
お帰り下され!
地獄より他に行き場のない
わしのような者を拝まれても
あなた方は救われるはずはありません。
さあ すぐお帰りなさい。
今すぐにです!
(間)
でも…
もし 良心や仏性のひとかけらもない
わしのような悪人とでもよろしかったら
ご一緒に…
疑っても疑っても壊れない信心が
欲しいと思われるなら
共に御仏の声を聞いてみませぬか
上記の善信のセリフを言葉通りに受け取ってはいけない。『歎異抄』の中で何度も出てくる親鸞の逆説(※4)を踏まえていれば、このセリフも逆説的であることがわかるのではないでしょうか。
もしも『歎異抄』を読んだことがあるのならば、「地獄より他に行き場のないわしのような者」の部分については、「地獄は一定すみかぞかし」のくだりを想起すべし。
さて、ブログのレビュー記事としては長くなりすぎました。まだまだ書いておきたいことはありますが、これくらいにしておきます。
※1.和讃とは仏教の教義をわかりやすく歌謡にしたもの。
※2.親鸞の弟子の唯円が、師の異説の広まるのを嘆いて、師の本当の教えはこうである、と書いたもの。
※3.仏教界における神学論争。
※4.例えば「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや。」(善人でさえ極楽浄土に往生するのだ。悪人が極楽浄土に往生するのは言うまでもない。)は逆説の典型。
あらすじ…ワシントンでウェザレル古書店を経営しながら小説も執筆しているアリス・グレイ。彼女は小説の題材として、18世紀の植民地時代に魔女狩りで火あぶりにされた産婆エバンジェリン・スミスについて調べる。だが、それと共に現在のアリスの周囲で殺人事件と盗作騒動が起き…。
この物語の主人公アリス・グレイは、エヴァンジェリン・スミスと自分が似ていることに気付きます。そこまではよくある話です。歴史をひもといて行けば様々な人物に巡り会うわけで、その中には自分と似た境遇の人物、自分と似た性格の持ち主、あるいは自分と顔が似ている人たちがいます。
「古本屋兼作家と、薬剤師兼産婆のどこが似ているの?」なんて野暮なこと言っちゃいけません。アリス・グレイはもっと別のところに相似を見出しているのです。例えば自立した女性である、といったことですな。
さて、物語は過去の事件をなぞるかのように現在の世界でも事件が起きます。上掲の人物関係図ではとりあえず第一部までとしましたが、この後も殺人事件が起こるし、18世紀の方でもそれと対応するかのような殺人事件が明らかになります。
こうなるとシンクロニシティというかオカルトめいてきているというか…。犯人側がそれを狙ってやっているのならまだわかるのですが…おっと、これ以上はネタバレになるので伏せておきます。
それから、主人公の身に起こった「衝撃の結末」についても言及しておかねばなりますまい。詳しくは言えませんが、ぶっちゃけて言うと超常現象です。科学では全く説明が付きません。一応、作品の中で説明がなされているものの、非科学的です。
ファンタジー小説やホラー小説ならそれでもいいのですが、ミステリーでそれをやっちゃまずいと思います。
【参考文献】
マーシー・ハイディッシュ『呪縛の炎』早川書房
特集記事は「高級炊飯器で食べ比べ! 美味しいご飯が食べたい!」(P4-11)。見ているとお腹が空いてきます。あ~おいしいお米をたらふく食いたくなる~!
ちなみに、P9右下の幼女の箸の持ち方があんまりよろしくない。
監督:レスリー・H・マーティンソン
出演:アダム・ウェスト、バート・ウォード、シーザー・ロメロ、フランク・ゴーシン、バージェス・メレディス、リー・メリーウェザー
原題:Batman: The Movie
備考:アクション
あらすじ…ペンギン、ジョーカー、ナゾラー(※)、キャットウーマンが手を組んで、バットマン&ロビンと対決する。
痛快娯楽活劇。ハラハラドキドキの展開が小気味良く続いてアッという間に終わってしまいますが、観終わってみるとストーリーが頭に残らない!
もちろん、突っこみどころは山のようにあります。キャットウーマンの変装をバットマンもロビンも見抜けないし(ペンギンの変装は即座に看破したのに!)、ペンタゴンは住所さえわからない人物に潜水艦を払い下げるし、安全保障会議の警備はガバガバだし…と、枚挙にいとまがない。
でも、そんなことはどうでもいい気がします。およそ1時間半、頭をカラッポにして楽しめるのなら、それはそれで結構なことではありませんか。
さて、作品の解説も少々述べておきます。この「バットマン オリジナル・ムービー」は60年代テレビドラマの映画版で、有名ヴィラン(悪役)を4人も集めて豪華さを出しています。
又、パロディ作品でネタにされてきた、壁歩きのシーンも登場するし、クライマックスの戦闘では打撃音が吹き出しで表示されます。それらもお見逃しなく!
※本来はリドラーですが、こちらの日本語版では「ナゾラー」と呼ばれています。
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バットマン(目次)
これを読んでいてふと気付いたのは、最近自分は美術館などに行っていない、ということです。当ブログの日記を見ても、神社やお寺にお参りしているのが目立ちます。
昔は行ってたんですけどね。興味の対象が変わったのかなあ。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/109485670
YouTubeでも観られます。
https://youtu.be/FpG58dKqI-o
尚、両者は映像内容が若干異なるのでご注意を。YouTube版にはコミックやアニメ、映画のワンシーンが挿入されています。
出演:The Piano Guys
原題:Batman Evolution
備考:演奏
1966年、1989年、2005年のバットマンのテーマ曲を演奏。演奏シーンの背後にはそれぞれのバットカーが展示されており、バットカーのデザインが時代を経るごとに変化していることがわかります。
バットカーをじっくり見たいのなら、Vimeo版の方を観るべし。
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バットマン(目次)
ラーメン屋を特集(P02-05)。こういうものを見るとラーメンを食べたくなってしまいますが、私が食べたいのはここに載っているような女性向けではなく、男性向けなんですよねえ。例えば二郎系とか家系とか。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/IHsR_q4QKus
原題:Star Wars WWII News Reel (WWII Vs. STARWARS, WARBOND)
製作:IRON HORSE CINEMA
いきなりヒトラーとダース・ベイダーが一緒に映っているシーン(0:08)が出てきて笑えます。悪役同士、実にお似合いだ。
それから、ヤルタ会談(0:48)ではヨーダがホログラムで登場。アンタは引退してたんじゃなかったのか?
ちなみに、原題の"WARBOND"とはいわゆる戦時国債のことで、この映像の最後には戦時国債の購入を呼びかけています。戦争となると費用がバカにならないですからね。
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表紙を飾るのは吉池旅館の庭園。紅葉がきれいだこと。
ちなみに吉池旅館は本誌では「箱根湯本でオススメの日帰り温泉」(P06)として紹介されています。料金は大人2000円(消費税別・入湯税別)ですか。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/pCEVz1q3Vlc
原題:BATMAN vs DEATHSTROKE - Fan Film
備考:アクション
あらすじ…デスストロークのアジトにバットマンがやってきて戦いになる。
デスストロークは「バットマン」シリーズに登場するヴィラン(悪役)で、職業は傭兵。それから、バットマンは灰色タイツに黒パンツという「オールドファッション」です。
又、アクションでは時折スローモーションになるのですが、この演出は映画「300<スリーハンドレッド>」で見られるものです。というより、バットマンがデスストロークを蹴飛ばす時の描写(1:47)が明らかに「300<スリーハンドレッド>」のレオニダス王じゃ…。
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表紙を飾るのは箱根・仙石原のすすき草原。ブロンドストリートという異名を持つとか(P06)。
さて、表紙をよく見ると正面上部から光が射しています。これはつまり、逆光で撮影したということですな。なるほど、こうするとすすきのブロンドが映えるのか。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/32545931
出演:Playing For Change Band
原題:Stand By Me - Japan
備考:音楽
2011年のニューオーリンズのジャズフェスティバルでの演奏。動画ページの説明文に、この年の東日本大震災で被災した日本の人たちへの言及があります。
さて、ここで歌われる曲はあの有名な「スタンド・バイ・ミー」なのですが、かなりアレンジが加えられています。注意深く聴いていないと別の曲だと勘違いしてしまいそうです。しかしそれでも、これはこれで、なかなかいい曲だ。
各商品に掲載番号が割り振られています。それによると世田谷みやげは107品目もあるとのこと。惜しい、除夜の鐘の数(煩悩の数)に1足りない!
とはいえ、世田谷みやげは今後もどんどん増えるだろうから、本誌の次号ではその数を超えるんじゃないでしょうか。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/176805735
原題:Inside Bernie Sanders Supporters' Last Stand
備考:ドキュメンタリー
2016年のアメリカ大統領選挙の民主党予備選では、ヒラリー・クリントンとバーニー・サンダースが最後まで争い、結局はヒラリーが勝利しました。
その時のサンダース支持者たちの無念さとやるせなさがにじみ出ています。英語があまりわからなくとも、彼らの表情を見ればそういったことは察せられるはずです。
ここには打ちのめされた敗者たちの姿が映し出されているわけであり、それはそれで悲しいものがあります。とはいえ、感傷に浸っている時間はあまりない。というのは、目の前には本選が控えているからです。
アニメの音楽作品の情報誌。アニメそのものじゃなくてアニメ音楽の方です。
「劇場版 艦これ」の主題歌(P7)や「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のEDテーマ(P5)なんかが、アニメ作品の知名度が高いかな。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/130410404
原題:Mirror Mirror
たまには技術的なものを取り上げます。
この作品で紹介されているものを簡単に説明すると、プロジェクションマッピングで自分の好きなデザインの服を見ることができるというもの。既存のパーツを組み合わせてもいいし、自分で描いてもいい。
まあ、私なんかはデザインにそんなに頓着しない方だから、「これ、着られるのかな?」というのが気になる。そうなった場合は物理的に試着しないといけませんな。とはいえ、これならデザインを巡って何枚も試着するという手間が省けるのでしょう。
「100人の映画通が選んだ本当に面白い映画。」(P50-51)ではドイツのヴェルナー・ヘルツォーク監督を特集。
私は彼を寡聞にして知りませんでしたが、ここに掲載されている彼の作品(「カスパー・ハウザーの謎」「小人の饗宴」「フィツカラルド」)の情報をチェックすると、アクが強そうな印象受けました。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/5YMb-j-R4Bc
監督:サラ・クリフト
出演:モニカ・デル・マルメン、アブラハム・エスピンドーラ、フェルミン・マルチネス
原題:La Madre Buena
備考:コメディ
あらすじ…息子が誕生日パーティーのピニャータにドナルド・トランプをリクエストする。母は何とかして手に入れようとする。
ピニャータとは中にお菓子やおもちゃを詰めた紙製のくす玉のこと。それを棒で叩いて割り、中のものを取り出すのです。
尚、この作品の言語はスペイン語ですが、下に英語字幕が表示されるので、私はそちらを読みました。
母「ダメよ、あの男は我が家に入れられないわ」
父「ただのピニャータだよ」
母「どこで手に入れろっていうの? トランプは悪魔よ」
ドナルド・トランプがメキシコでどれだけ嫌われているかが垣間見えてきます。
それから、息子のためにあそこまで奮闘するあの母親の姿にはちょっと感動。いい母親だ。
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ドナルド・トランプ(目次)
気になった映画3本をピックアップ。
「マクベス」(P56)
シェイクスピアの悲劇。この映画作品は前々から気になっていました。
「JUKAI-樹海-」(P68)
青木ヶ原の樹海が舞台のホラー。あそこは自殺の名所だから、自殺者の怨念がたまっていると考えられてもおかしくない。
「シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ」(P71)
サメ映画。副題やパッケージの画像がどことなくスター・ウォーズっぽい。
ただし、飽くまで気になっただけなので、実際に視聴するかどうかは不明。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/88685290
YouTubeでも観られます。
https://youtu.be/Q94UEQ4B25o
監督:オースティン・バーチ
出演:ロリー・エイヤーズ、クレイグ・A・ネルソン
原題:Memories of the Mothman
備考:モンスターホラー
あらすじ…夜、女性(サリー)のところへコールドと名乗る全身黒ずくめの男が訪れる。彼は三日前の夜に奇妙なものを見なかったかと訊く。
モスマンとは直訳すると「蛾人間」。その名の通り蛾と人間がミックスしたような怪物です、
それはさておき、メン・イン・ブラックの如きコールドの胡散臭さと不気味さが画面ににじみ出ています。口を動かさずにしゃべっているというのは、コールドがテレパシーを使っているのか、あるいはこの部分のセリフはサリーの妄想なのか…。
表紙を見ると、幼女が雑巾を絞っています。大掃除のお手伝いですか。
それにしても、その持ち方じゃうまく絞れないんじゃ…あ、でも、そもそも幼女の筋力を考えるとうまく絞るのは難しいか。幼女ゆえ致し方なし。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/X2oDUBJPVm4
原題:If Kylo Ren Was Your Roommate
備考:コメディ
カイロ・レンは映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の悪役。従って、この作品でも悪いことをやりまくっています。首を絞めたりライトセーバーを部屋の中で振るったり…。
そもそもダース・ベイダーもコメディ作品では色々と悪さをしていますから、この点では彼はダース・ベイダーの衣鉢を受け継いでいるといえるでしょう。
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スター・ウォーズ(目次)
特集記事「せたがやを歩こう 世田谷の身近な憩いの場 砧公園・今昔物語」(P06-07)によると、砧公園のファミリーパークは昔、都営ゴルフ場だったこのこと(昭和30年から41年まで)。
ファミリーパークを散策したことはありますけど、あそこがゴルフ場だったとは全く知りませんでした。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/ohmatsuri/onbashira
原題:Onbashira Matsuri, Nagano Japan
製作:OH! MATSURi
2016年(平成28年)4月に開催された諏訪大社の御柱祭(おんばしらさい)の様子を映したもの。特にこれといった解説は書かれていませんが、御柱祭は有名な祭りなので、この祭りについて詳しく知りたい人は資料を渉猟するなりネットを検索するなりして調べればいい。
それから、わずかですが赤フンドシ姿の男たちが登場。この作品唯一のサービスショットといったところでしょうか。
深大寺には随分前に行ったことがありますけれど、そういえばどこの店だったか忘れたが手打ちそばをいただきました。してみると私は一応、3つの内の美景と美味は味わったことになります。
ちなみに美花の神代植物公園にはまだ行ってません。あの頃は深大寺だけでいっぱいいっぱいでしたからねえ。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/55217091
YouTubeでも観られます。
https://youtu.be/17w6SZc0Y9s
監督:ラッセル・チャレンジャー
出演:ニコラス・ディ・ロロ、デヴィン・アップハム
原題:BATMAN: False Start
備考:コメディ
あらすじ…ブルース・ウェインがバットマンとして活動しようとする。
ネタバレ防止のために内容は伏せておきますが、オチがいろんな意味でひどい。
ところで、前半でブルース・ウェインの上半身裸が登場するのですが、このたるんだ肉体を見る限りでは悪党相手に立ち回りを演じるのはかなり難しいんじゃないでしょうか。
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バットマン(目次)
本誌P9に「もやしとカマンベールの炒めもの」なるものを発見。詳しいレシピは本誌の記述に譲りますが、簡単に言うとモヤシとカマンベールチーズを炒めたものです。
モヤシは量の割に安いから、私なんぞはこれを料理によく使うのですが、モヤシにチーズとは盲点でした。相性はどうなんだろうなあ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/je4efqQnaV4
出演:パトリック・デ・ニコラ、マックス・ガネット、サム・マーティン、ウィル・メイネン、アリッサ・デーヴィス
原題:Russians Think Hacking Hillary Clinton is the Funniest Thing EVER! (PARODY)
備考:コメディ
あらすじ…ロシア人ハッカーがヒラリー・クリントン陣営をハッキングしていたのだが、対立候補のドナルド・トランプがもっとやれと言うので、更にやってみた。
彼らが具体的に何をやっているのかというと、ヒラリーのフェイスブックやツイッターのプロフィールを改変したり…と、結構ショボい。しかもその内容たるや…。まあ、コメディだし、多少はね。
ちなみに、2度目に視聴した時に気付いたのですが、冒頭に登場するハッカーのヴィクトール・ステパノフの肩書きが"SOVIET HACKER"とありました。どうやらこの世界ではソ連がまだ存続しているようです。
ハリー・ポッターの「コンプリート8-Film BOX」が11月2日発売とのこと。これはハリー・ポッターシリーズの8作品(+映像特典)をまとめたものです。
8本もあるのか…。私なんぞは「炎のゴブレット」までは観た記憶があるのですが、そこから先は未見ですわ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/0vMJDDH-mf0
原題:Slender Man playing the Piano! Slender Man sighting in my house!
備考:ホラー
あらすじ…夜、スレンダーマンがピアノを演奏する!
動画ページのコメント欄に「演奏している曲は何?」という質問があって、それに投稿者が「In the Hall of the Mountain King, by Edvard Grieg」と答えています。グリーグの「山の魔王の宮殿にて」という作品です。参考までに、下に当該楽曲へのリンクを貼っておきます。
山の魔王の宮殿にて
https://youtu.be/cJ8mmdI4URg
尚、この曲の「山の魔王」とはトロールの王のことで、スレンダーマンと関わりがあるわけではなさそうです。まあ、不気味な曲ということでスレンダーマンが選曲しただけなのかもしれません。
ちなみに、スレンダーマンがピアノを演奏する時に、手元のライトを点灯しているのに気付きました。いかにスレンダーマンといえども、暗闇の中でピアノを弾くのは無理というものか。
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スレンダーマン(目次)
裏表紙にスガナミ楽器経堂店の広告を掲載。
昔、ここで楽譜を買ったことがあります。まだあったのか…。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/98122759
YouTubeでも観られます。
https://youtu.be/Gq-tsiAfkPs
監督:デーヴィッド・ヘイスティングス
出演:アーネスト・ヴァーノン、マーク・バイザウェイ、ニッキ・プレストン、ファインリー・ベイカー
原題:Halloween Night Terror (Fan Film)
製作:Lightbeam Productions
備考:スプラッターホラー
あらすじ…ハロウィンの夜、マイケル・マイヤーズが因業オヤジに襲いかかる!
最後の血文字を訳すと「ハロウィンにキャンディを買うのを忘れるなかれ」。実にマイケル・マイヤーズらしいメッセージ…なのかな?
ちなみに、今回のマイケル・マイヤーズは標的をすぐには殺さず、まずは相手の顔をシンクの水につけて弱らせています。そもそも今回の標的は因業オヤジ一人だけなので、すぐに殺すのは惜しいと考えたのかもしれません。
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ハロウィン(目次)
牛込神楽坂・飯田橋エリアを特集。
表紙の写真を見ると、夜間に撮影したためか、階段を上る女性の姿がブレてしまっています。何だか心霊写真みたいだ。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/77909532
YouTubeでも観られます。
https://youtu.be/oWny_7_bV_A
監督:トマス・レウィス
出演:イングリッド・ボーディーヌ、オーレリアン・ガードムール、ハンニバル・ヴォルコフ、トマス・レウィス
原題:Three Evils
備考:ホラー
あらすじ…若い女性が公園で寝る。すると、3人の悪魔に襲われる夢を見る。
動画ページの説明文によると3人の悪魔とは
(1)スレンダーマン
(2)ペスト医者
(3)アブドル・アルハズラット(アブドゥル・アルハザード)
とのこと。(1)については下記の「スレンダーマン(目次)」のリンク先の記事の説明に委ねるとして、ここでは(2)と(3)を少々。
(2)は中世ヨーロッパでペストを治療する医者の格好です。ですので、正確には悪魔ではないのですが、そこには悪魔的なイメージがあります。
それから、(3)は魔術書『ネクロノミコン』の著者とされる人物で、これまた正確には悪魔ではなく人間のはずなのですが、魔術に通暁していたのなら死後に悪魔的な存在になっていてもおかしくはない。
最後に、若い女性に一言。そんなところで寝るなよ。
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スレンダーマン(目次)
「NFC所蔵外国映画選集2016」を特集。
聞いたこともないような古い映画が並んでいるのですが、古い映画ならば本編が丸ごとYouTubeにアップロードされているんじゃないだろうか? そこで試しに「F・P 1號應答なし」(F.P.1 ANTWORTET NIGHT)と「朝やけ」(MORGENROT)の原題を検索してみたら、それらしきものがヒットしました。他も推して知るべし。
尚、私は視聴していませんが、それらは日本語字幕なんて付いていないはず。ドイツ語、フランス語、ロシア語、…。私の手には負えないな。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/184956052
監督:ガブリエーレ・ペナチオッリ
原題:The Shark and The Piano
備考:アニメ
あらすじ…太ったサメがピアノを弾く。
ディズニーアニメっぽい感じがします。
それはさておき、水面から光が差す描写とかは頑張っていますな。
「The world of Mamoru Hosoda/映画監督 細田守の世界」(P10)という記事に注目。第29回東京国際映画祭で細田守監督の過去のアニメ作品を上映する予定とのこと。
細田守監督作品ならば、当ブログでは「サマーウォーズ」を取り上げたことがありましたっけ。
…ん? P10最上段の「サマーウォーズ」と「時をかける少女」の説明が入れ代わってるぞ。女の子がジャンプしているのが「時をかける少女」で、女の子が旗を持っているのが「サマーウォーズ」です。
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/181396277
原題:Ethiopia
製作:レオ・プランケット
たまには大自然物を取り上げます。
東アフリカに位置するエチオピア。そのエチオピアの荒涼とした高山を映し出しています。
日本で大自然というと「緑豊かな」というイメージを抱くかもしれませんが、よくよく考えてみればこういうのも大自然の一つですからね。日本ではちょっと味わえない。
表紙を飾るのは戸隠参拝古道。古道という名前から察しが付くかもしれませんが、今では別に道路があって、そっちではバスが通っていたりします。まあ、古道は健脚の人向けってことですかね。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/jt_HZS5sG40
監督:ポール・ハービッグ
出演:ブライアン・オーウェン、アリー・ヘンケル、グレイシー・リー・ブラウン、ジョリー・マーフィー
原題:Donald Trump is William Shakespeare's Julius Caesar
備考:パロディ
あらすじ…ジュリアス・シーザーに扮したドナルド・トランプが王(大統領)になろうとする。
シェイクスピアの歴史劇『ジュリアス・シーザー』のパロディ作品。まさかドナルド・トランプとジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)を重ね合わせて見ることになるとは思いませんでした。歴史に詳しい人なら両者は全然違うと反論するかもしれませんが、パロディ作品なのでそこまで目くじら立てることもありますまい。
でも、ジュリアス・シーザーって最後は暗殺されちゃうんですよねえ。それを踏まえて制作者は「ドナルド・トランプはシェイクスピアのジュリアス・シーザーだ」と言ってるわけですかな。
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あらすじ…雨あがりのテニスコートの中央に倒れていた死体。しかしコートには被害者の足跡しか印されていなかった。それ以外の人間がコートに出入りした形跡は皆無。屋外の密室ともいうべき第一の殺人につづいて、ふたたび第二の殺人が発生する。(P1)
あらすじの段では第二の殺人事件が発生したことまで書いてありますが、その第二の殺人事件は終盤が近付いてきたなと思うところで起きるので、上掲の人物関係図では第一の殺人(フランク・ドランス殺害)までとし、第二の殺人は省きました。
それから、本作の原題は"THE PROBLEM OF WIRE CAGE"なのですが、"WIRE CAGE"とは第一の殺人事件の死体発見現場であるテニスコートを囲っている金網のことです。この金網をわざわざタイトルに付けるということは、犯行のトリックと何らかの関係があるのだろうか? もちろん私は読み終えているのでその答えを知っているのですが、未読の方のために伏せておきます。
閑話休題。
物語の序盤、CID(犯罪捜査部)の警視(ハドリーのこと)がヤング博士に面会に来ていることを知ったキティ・バンクロフトはこんな感想を述べています。
「ほんとうなの、ブレンダ? すごいじゃない! するとスコットランド・ヤードから来たのね? ねえ、スコットランド・ヤードなんて本の中にでてくるだけで、実在するものだなんて考えたこともなかったわ! 本物の捜査官が同じ屋根の下にいるなんて! まるでサンタ・クロースかヒトラーがお客さんに来たみたい。あなた、間違いないの?」(P32-33)
サンタとヒトラーを同列に並べるとは! とはいえ、本作の舞台は第二次世界大戦勃発前だと思われる(『テニスコートの謎』は1939年の作品であり、第二次世界大戦の開始は同年の9月)ので、この時のヒトラーは悪役というより「外国のすごい人」といった程度の位置付けがキティの中でなされていたんじゃないでしょうか。
もちろん、ユダヤ人などにとっては上記のセリフは噴飯ものであろう、ということは付け加えておきます。
【参考文献】
ディクスン・カー『テニスコートの謎』東京創元社
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/159480308
監督:ペドロ・マーティン・カレロ
出演:マーク・スタンリー、トニー・オソバ、マシュー・シム、トニー・エイケンローレンス・ブラウン
原題:Julius Caesar Act II Scene I
原作:ウィリアム・シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』
備考:現代劇
あらすじ…ブルータス、キャシアスらがジュリアス・シーザー暗殺の密議をする。
シェイクスピアの歴史劇「ジュリアス・シーザー」の舞台を現代に移したもの。なぜか犬が異常に大きいです。
武装した部隊がシーザーを急襲するシーンが挿入されますが、(原作では)実際に暗殺されるのはもうちょっと後なので、これはブルータスの想像だと思われます。そもそも暗殺という大それたことをする以上は、失敗は許されず、何度も入念にシミュレーションする必要があるのでしょう。
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あらすじ…夜霧たちこめるロンドン塔逆賊門の階段で、ひとりの男が屍体となって発見された。その頭には、およそ服装とはちぐはぐなシルクハットがのっており、いっぽうロンドン市内には帽子収集狂が跳梁して帽子盗難の被害届が続出する。帽子、帽子、帽子。終始、帽子の謎につきまとわれた怪事件は、ロンドン塔を舞台にエドガー・アラン・ポオの貴重な未発表原稿へとつながっていく。(P1)
上掲の人物関係図の中に「帽子収集狂」の名を書き漏らしてしまいました。でも、勘の良い読者ならば、この中に「帽子収集狂」がいることは察しが付くものと思われます。
それから、殺害されたフィリップ・ドリスコルの頭に盗まれた帽子があり、これによって「帽子収集狂」が殺人犯ではないかと疑われます。
だがちょっと待てよ。帽子泥棒と殺人とでは全然レベルが違うぞ。この不自然さは…おっと、これ以上はネタバレ防止のために伏せておくことにします。
最後に、エドガー・アラン・ポーの未発表原稿について少々。
新聞の社会欄などに時たま、作家の未発表原稿が見つかったという小さな記事が出ることがあります。ポー級のビッグネームは滅多になく、多くはあまり有名でない人たちですが。
そんなわけで、ポーの未発表原稿があるとすれば、それだけで記事になるんでしょうな。フィリップ・ドリスコル記者はこのネタに食い付こうとしたんだろうか? いや、彼の性格からすると…。
【参考文献】
ディクスン・カー『帽子収集狂事件』東京創元社
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/85824273
撮影:ジョッシュ・ジャガード
原題:Seal Compilation
備考:動物モノ
特にこれといったストーリーはなく、様々なアザラシの映像をテンポよく映し出しています。尚、動画ページの説明文によると、これらのアザラシの多くはハイイロアザラシとのこと。
又、最後はアザラシがカメラをくんくんしています。興味のあるお年頃なんですね、きっと。
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岡崎雅子『寝ても覚めてもアザラシ救助隊』実業之日本社
しろたんチーム『ようこそ しろたんの世界へ』株式会社学研プラス
あらすじ…ケント州の由緒ある家柄の准男爵ファーンリ家に、突然、現在の当主は偽者であり、自分こそ本物だと主張する人物が現われた。真偽の鑑別がつかないままに現在の当主が殺されるという事態にまで発展した。(P1)
タイタニック号の沈没が1912年で、本作はその25年後という設定だから、物語の舞台は1937年ということになります。だとすると、第二次世界大戦のちょっと前ですな。
さて、タイトルの「曲った蝶番(ちょうつがい)」についてですが、これがなかなか出てこない。後半になってようやく、マデライン・デインの口から出てきて、事件解明の鍵になりそうだということが示されます。
「曲った蝶番」の正体についてはネタバレ防止のために伏せておきますが、これが唯一無二の欠くべからざる鍵ではない、ということはヒントとして申し上げておきます。つまり、鍵は他にもいくつもあるということであり、読み手はそれらを見落とさないように気を付けないといけないのです。
正直言って、私は色々と見落としてましたわ。
【参考文献】
ディクスン・カー『曲った蝶番』東京創元社
この無声映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/KmffCrlgY-c
監督:アーサー・マーヴィン
原題:SHERLOCK HOLMES BAFFLED
備考:アクション、モノクロ無声
あらすじ…ホームズが泥棒を捕まえようとするが…。
本編自体は30秒ほどという非常に短い作品。ホームズがガウン姿であるところを見ると、舞台はおそらくホームズの下宿先(ベイカーストリート221B)だと思われます。
で、名探偵ホームズはこれといった推理をする間もなく泥棒に逃げられています。まあ、30秒という時間では無理もないとはいえ、これには観ている方も困惑せざるを得ない。
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あらすじ…ローレライで名高い絶景のライン河畔にそそりたつ不気味な髑髏城を、稀代の魔術師メイルジャアが入手して、のぞみどおりの幻想の城に改築した。しかし城の持主はライン川に死体となって浮び、あとをついだ俳優マイロン・アリソンは全身を火炎につつまれて城壁から転落。あいつぐ惨死事件の真相をさぐるべく、パリの名探偵バンコランとベルリン警察のフォン・アルンハイム男爵とのあいだに、しのぎをけずる捜査争いが展開する!(P1)
上記の人物関係図では別荘の客を一くくりに表記しましたが、彼らは彼らで複雑な関係を持っていることが捜査の過程で明らかになります。長編小説の文量ともなると、そういったところも込み入って描写されますからね。
さて、本作の特徴の一つは、バンコランとフォン・アルンハイムの二人が捜査を競うという展開にあります。どちらか一方が無能だったならば、そいつは有能な方の引き立て役になり下がるんでしょうけど、どちらも優秀と来ている。そのため相乗効果が働いたのか、捜査に乗り出してから極めて短時日のうちに事件の解決を見ています。
例えば片や髑髏城を探索し、片やアリソン氏の部屋を探索するといった具合で進み、それぞれが成果を挙げています。探偵が一人しかいなかったら、あの魔改造を施された髑髏城だけで相当の時間を要したのではないでしょうか。
【参考文献】
ディクスン・カー『髑髏城』東京創元社
この自主制作映画は、Vimeoで観ました。
https://vimeo.com/57763538
監督:ジェレミー・バセット、キャメロン・モートン等
出演:マイケル・ガドバン、ライアン・ハンター、ニコラス・ミュレー、アダム・イーグル
原題:Slenderman
備考:ホラー
あらすじ…子供たちが次々にスレンダーマンにさらわれる。
モノクロの無声という古めかしい表現を取っていますが、映像をよくよく見ると明らかに舞台は現代です。又、スレンダーマンの顔がわざとぼかされているのも特徴的です。
それから、クライマックスでスレンダーマンへの対抗策が出てきます。これは参考になるなあ。というより、あれでやられるなんてスレンダーマンは虚弱すぎだろ…。
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半分ほどが部落問題、残りがその他の人権問題(人種差別、性差別など)となっています。
ただ、中にはこんなものも。
角岡伸彦著『ホルモン奉行』解放出版社
読めば必ず食べたくなる!ホルモンたずねて三千里!日本、アジア、アフリカ、ヨーロッパ世界各国をまたにかけた、うまくて熱いルポルタージュ。オイシイ写真も満載。(P38)
お堅い内容と思しき本の情報がずらりと並ぶ中でこれが出てくると和むなあ。
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川端康成「二十年」
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/G0360iLHXeU
原題:Slender Man Song 2016
備考:ミュージックビデオ
歌詞をほんの一部分、訳してみました。
君が逃げ切ったと思ったちょうどその時、
君は彼の犠牲者となるのだ
彼は僕を見ている
ああ、彼が僕を見ているのに僕は気付いている
僕は眠れない…眠れ…
なるほど、スレンダーマンに取り憑かれて不眠症になっているようです。この気だるげなメロディはいかにも眠れない感じを出しているような気がします。
尚、スレンダーマンの歌は他にもあり、機会があれば取り上げたい。まあ、いつになるかはわかりませんが…。
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