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アーサー・コナン・ドイル「三人のガリデブの冒険」

あらすじ…三人のガリデブ氏を集めることができれば莫大な遺産が手に入る。そんなおいしい話にホームズの推理が冴え渡る!

 巻末の解説(文・大橋洋一)によると、ホームズたちにもゲイ的要素が見出せるという。

「三人のガリデブの冒険」では、ゲイ的要素が犯人側だけでなく、犯罪を防ぎ犯人を追い詰める探偵側にも見出せる。ホームズが冷静さを失い、ホームズの動転ぶりに熱い愛情を見出して心震わせるワトソン――(中略)ここにはゲイ的感情がある。(P321-322)

 当該部分はP136に出てくるのですが、それを読んでみるとたしかにそういう感じを受けることができます。そもそも私はノンケなのでホモセンサー(ホモを感知する能力)が本物のホモや腐女子ほど発達していませんが、それでも同性の者同士による心的結合ともいうべきものが見えました。

「だいじょうぶか、ワトソン。後生だから、だいじょうぶだといってくれ」
 怪我をして損はなかった――たくさんの怪我を負ってもいいくらいだった――あの冷静な仮面の背後にある熱い誠実な心と愛情とを知ることができたのだから。(中略)私のつつましやかな、だが一途の奉仕の年月のすべてが、この啓示の瞬間において頂点に達したのだ。
(P136)

 ホームズに奉仕するワトスン。そういえばワトスンは女性と結婚した後、妻をほったらかしにしてホームズのところへ入り浸っていましたっけ。あれも奉仕といえば奉仕ですな。

【参考文献】
A.C.ドイル、H.メルヴィルほか『クィア短編小説集 名づけえぬ欲望の物語』平凡社

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シャーロック・ホームズ(目次)

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