アーサー・コナン・ドイル「赤毛連盟」
あらすじ…シャーロック・ホームズは赤毛のジェイブズ・ウィルソンから奇妙な相談を受ける。彼は赤毛連盟なるものに加盟していたのだが、それが突如解散したというのだ。
巻末の解説(文・大橋洋一)によると、
「赤毛連盟」では、犯人像からゲイ的要素が発散している。(P321)
とのこと。
ただ、私はノンケなのでホモセンサー(ホモを感知する能力)は本物のホモや腐女子ほど発達しておらず、残念ながらそれを感じ取ることはできませんでした。
しかし、フロイト的解釈をするならば、どうだろう? 犯人の男たちがトンネルを掘るというのは男色行為(オカマを掘る)を連想させます。又、フロイト的解釈では黄金=大便であり、掘った先に金(きん)があるのは肛門性交の隠喩(メタファー)だと解釈できます。
うん、これならホモ小説として読めなくもないぞ。
【参考文献】
A.C.ドイル、H.メルヴィルほか『クィア短編小説集 名づけえぬ欲望の物語』平凡社
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