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倉山満『歴史問題は解決しない 日本がこれからも敗戦国でありつづける理由』PHP

 本書は長々と「倉山史観」を開陳しています。そのため、本書を読んでいて私は、
「政治書だと思って手に取ったけど、これは歴史書じゃないのか?」
 と感じた次第。でも、最初と最後の方で「歴史問題」という「政治問題」を扱っているのでとりあえず政治書と見なして間違いあるまい。
 それでは、「歴史問題は解決しない」のはなぜか? 「日本がこれからも敗戦国でありつづける理由」とは何か? その回答は第五章の終わりに書かれていました。

 日本が敗戦国のままでいてくれたほうが、国際社会にとって都合がよいのである。(P189)

 そしてそれに続けて、「処方箋」も提示しています。

 日本が歴史問題を解決しようと真剣に思うなら、もう一度戦争を行って勝つ覚悟が必要なのである。(P189)

 もう一度戦争をやれと言っているわけではない。この点は注意しなければなりません。ついでに言えば、そういう覚悟を持ったからといって歴史問題が解決するとも言ってはいません。
 それでも、行間を読めば著者の真意は云々と難癖を付けられるかもしれませんが、もし仮にそうだとしても、そこまで深読みできる人がどれだけいるのやら…。

【参考文献】
倉山満『歴史問題は解決しない 日本がこれからも敗戦国でありつづける理由』PHP

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