エイミー・ベンダー「わたしたちのなかに」
最初にゾンビを食べたゾンビの話が出てきて、次に鮭の養殖場で鮭の身を鮭の餌にする話が登場。だとすると共食いの話が続くのかと思いきや、次は友人の母親と何を食べに行くのか、そして次は映画(※)の話と、つながりのよくわからない話が続きます。
わけがわからないまま読了後に巻末の「訳者あとがき」(文=古屋美登里)をチェックすると…。
日常に潜むゾンビ的なものをさらりと書いていてとても怖い。(P287)
なるほど、例えば(5)の高利貸しの話なんかは、人を食い物にするという点においてはいかにもゾンビ的と言えるかもしれません。
それから、他の話の「ゾンビ的なもの」については、読者諸氏の探索の手に委ねたい。
※後で調べてみたところ、この映画はどうやら「マルコヴィッチの穴」らしい。尚、私はこの映画は未見。
【参考文献】
B・J・ホラーズ編『モンスターズ 現代アメリカ傑作短篇集』白水社
【ゾンビ映画】
・ヴァンパイアVSゾンビ
・ショーン・オブ・ザ・デッド
・ロンドンゾンビ紀行
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