マダムと奇人と殺人と(2004年、フランス・ベルギー・ルクセンブルク)
監督:ナディーヌ・モンフィス
出演:ミシェル・ブラン、ディディエ・ブルドン、ジョジアーヌ・バラスコ、ドミニク・ラヴァナン、オリヴィエ・ブロシュ
原題:Madame Edouard
原作:『エドゥアール夫人』
備考:ミステリー、もはやコメディ
あらすじ…若い女性が殺された。レオン警視は捜査に乗り出し、ビストロ「突然死」に辿り着く。
まず最初に注意点を一つ。この作品には奇人変人ばかりが登場します。彼らの「毒気」に当てられないようにご注意を。かく言う私は一回目に観た時に眩惑されてしまいました。
尚、視聴の助けにと思って登場人物の一覧を作っておきました。参考までにどうぞ。
【登場人物一覧】
レオン警視……本作の主人公。編み物好き。
ボルネオ………レオンの相棒。よく機械を壊す。
バブリュット……レオンの飼い犬。愚痴が多い。
ニーナ…………レオンの部下。よくサボる。
ジネット…………レオンの母。懸賞マニア。
監察医
墓地の管理人
イルマ…………オカマの掃除婦。
ジェジェ………ビストロのシェフ。
ジャノ…………ビストロのバーテンダー。
ミミ……………ビストロの住人。
ブッチャー……ビストロの住人。
ローズ…………ビストロの常連。ローズワインを愛飲。
盲人……………ビストロの常連。
小鳥の愛好家…ビストロの常連。
ジェフ(ビンズ)…リサイクル業者。
司祭
マリー…………イルマの娘。美大生。
カリンヌ………マリーの先輩。美大生。
山高帽の男
最後の山高帽の男について少々。彼はストーリーには絡まないのですが、作品のそこかしこでチョコチョコ出てきます。ある時は通行人として、またある時はレストランの客として。
それにしてもこいつはどこかで見たことあるぞ…と思ったら、ルネ・マグリットの絵によく出てくる人でした。
それから、今回の連続殺人事件は、被害女性の右腕が切り落とされているという猟奇性を帯びているのですが、その割には重たい感じはしません。奇人変人どもによるジョークや皮肉、ギャグなどが頻出するからだと思われます。
それにしても最後の司祭♂のパンチラは…マリリン・モンローが元ネタなんですかね。
最後に一つ。
本作を純粋にミステリーとして見た場合、犯人を突き止めるくだりは偶然の要素が大きすぎることに気付きました。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、ある人物がマリーを知っている状態で、あのタイミングであの屋敷のゴミ箱を漁らなかったらと思うと…。
ひょっとしたらレオン警視は別の手がかりを見つけて犯人に辿り着くことができたかもしれません。でも、捜査の進捗具合を見る限りでは…あれがなければ、(映画の時間的に)あと30分以上はかかっていたんじゃないでしょうか。
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