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アナーキー(2014年、アメリカ)

監督:マイケル・アルメイダ
出演:エド・ハリス、イーサン・ホーク、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジョン・レグイザモ
原題:Cymbeline
原作:シェイクスピア『シンベリン』
備考:クライムドラマ

あらすじ…麻薬王シンベリンは、娘イモジェンがポステュマスと勝手に結婚したことに激怒し、ポステュマスを追放する。

2014

 作品の冒頭、英語の字幕で簡単な解説が入ります。当然のことながら日本語字幕も付いているのですが、英語字幕と較べるとニュアンスを伝え切れていないように感じたので、これを自分なりに訳してみました。

【拙訳】
ブリトン・モーターサイクル・クラブの王シンベリンは長い間、ローマ警察と不安定な平和を維持していた。
シンベリンの後妻クイーンは野望を持っていた。
だが、王の一人娘イモジェンと自分の連れ子を結婚させるという彼女の望みは失われつつあった。
イモジェンは両親への相談なしに、シンベリンの無一文の子分ポステュマスと結婚した。
その結婚は王の怒りを引き起こし、数々の悲惨な出来事をもたらすことになった。
しかし幸運は舵を取らない幾つかの船によって運ばれてくる…。

 ブリトンとはイギリスのことで、原作のシンベリンがイギリス王であることに由来するものと思われます。

 それから、本作のヒロインの名前についても少々述べさせていただきます。公式サイトや日本語字幕では「イノジェン」と表記しているのですが、本作のスタッフロールを確認したところ"Imogen"とありました。ですので、こちらの記事ではイノジェンではなくイモジェンと表記します。
 ただ、以前私が読んだ松岡和子訳『シンベリン』ではイノジェンと表記してあり、イノジェンは間違いであるとは必ずしも言い切れないようです。

 ところで、本作の特徴の一つに、強引なストーリー展開があります。例えばラストの大団円も強引なのですが、その中でもシンベリンとルーシウスが「手打ち」をするところなどは特にひどい。ここは驚き呆れました。
 とはいえ、原作も強引なところがあるから、ある意味、原作通りです。

 そういえば、イモジェンとポステュマスは原作では秘密結婚だったはずだし、映画でも結婚は周囲には隠していたから秘密結婚と言えます。でも、シェイクスピアの時代ならばともかくとして、現代で秘密結婚とは…。現代なら手に手を取って駆け落ちでしょうに。

 それから、本作では芝居がかったセリフ回しが特徴的ですが、シェイクスピア劇をあまり作り変えずに現代に持ってくるとこんな風になるという一例として見るといいかもしれません。
 こういうのは人によって、あるいは作品によって好き嫌いが分かれるということもあるでしょう。ちなみに私はこれ、嫌いじゃない。

 最後に良かった点を一つ。エド・ハリスが演じるシンベリンが、皺の多いプーチンみたいでドスが利いていました。格好良かったです。

【関連記事】
シェイクスピア(目次)

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