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万城目学「永遠」

あらすじ…双子の少年が祖父のもとに引き取られる。祖父は自分の仕事は泥棒だと言う。

 最初は(読んだことないけど)『悪童日記』みたいな展開だなと思ったら、中盤以降の消えた盗品の行方を探すくだりは江戸川乱歩初期の短篇「二銭銅貨」をほうふつとさせます。

 それから、登場人物の名前がなかなか明かされない。主人公である双子の少年にしても然り。なぜかというと、これにはちゃんと理由があって、最後のアッと驚く展開につながるのです。…おっと、これ以上は読んでみてからのお楽しみ。

【参考文献】
万城目学・湊かなえ・小路幸也・向井湘吾・藤谷治『みんなの少年探偵団』ポプラ社

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