レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年、フィンランド・ドイツ・フランス)
監督:アキ・カウリスマキ
出演:レニングラード・カウボーイズ、マッティ・ペロンパー、カリ・ヴァーナネン、アンドレ・ウィルムス
原題:Leningrad Cowboys Meet Moses
備考:ロードムービー、コメディ、音楽映画
あらすじ…メキシコで多くのメンバーを失い落ちぶれていたレニングラード・カウボーイズ。ニューヨークでウラジーミル改めモーゼに会い、彼に導かれて故郷へ向けて旅立つ。
「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」の続編。前作でマネージャーだったウラジーミルがモーゼと名乗っています。
で、やってることは前作とあまり変わらないのですが、今作では以下の特徴があります。
(1)ヨーロッパが主な舞台となっている。
(2)聖書のパロディが頻出する。
まずは(1)について。フランス、ドイツ、チェコ、ポーランドと、ヨーロッパで演奏を続けながら旅をしています。これらの曲を聴いていると、前作のロックンロールは影を潜めているのがわかります。イギリスを巡業していたらまた違ったかもしれません。
それから次に(2)の聖書のパロディですが、例えばモーゼが削岩機を持って山に登るのは十戒の石板を切り出すため、下山して「パリサイ人め!」と怒鳴るのはイエス・キリストが神殿の敷地内の店を壊したことの真似だし、パンをちぎって与えるのは最後の晩餐、そしてメンバーが子牛に贈り物をするのは東方の三博士の礼拝! おまけに処女懐胎光線には爆笑しました。
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・レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
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