『metropolitana[メトロポリターナ] 4 vol.160 April』産経新聞社
表紙を飾るのはスヌーピー。特集記事「会いに行きたい六本木」(P10-16)によると、4月23日に六本木にてスヌーピーミュージアムがオープンとのこと(P10)。
スヌーピーミュージアムの入館料は前売り券で一般が1800円。う~ん、六本木価格かなあ。
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表紙を飾るのはスヌーピー。特集記事「会いに行きたい六本木」(P10-16)によると、4月23日に六本木にてスヌーピーミュージアムがオープンとのこと(P10)。
スヌーピーミュージアムの入館料は前売り券で一般が1800円。う~ん、六本木価格かなあ。
前回取り上げた「生活の党と山本太郎となかまたち」の党名の長さにわずかに負けているのが「日本のこころを大切にする党」です。いえね、長ければいいってもんじゃないんですよ。寧ろ逆で、長ければ長いほどおぼえきれなくなってくるんです。
ところで、候補者名の中に「ボギーてどこん」なる名前を発見。芸名っぽい響きがするから本名じゃないだろと思って調べてみたら、ボギーてどこんは通称で、彼の本名は手登根安則というそうです。沖縄の人です。
それから、選挙公報では「消費税マイレージ」を掲げています。制度の詳細は党の公式サイトの説明に譲りますが、この制度に関して選挙公報でこう述べています。
今年3月の参議院予算委員会で、安倍総理からこの制度に対して、
消費を活性化するための建設的な提案であると評価を受けました。
こんなことをわざわざここに書くなんて、お前ら本当に野党かとツッコミを入れたくなります。それに、国防や憲法のことなどをなぜここに書かないんだ?
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「生活の党と山本太郎となかまたち」って名称は長いなあと思っていたら、この党の略称が「生活の党と山本太郎」だとありました。略称も長いですわ。
さて、今回比例代表に立候補するのは青木愛氏ら5人。5人というのは、この党の規模から見ればちょっと多いかな、というのが私の感触です。
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監督:ジャック・ドレー
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、ミシェル・ブーケ、アーノルド・フォア、カトリーヌ・ルーヴェル
原題:Borsalino
備考:ピカレスク
あらすじ…1930年、マルセイユ。奇妙な友情で結ばれたロッコ・シフレディとフランソワ・カペラは裏社会をのし上がって行こうとする。
ロッコとフランソワが裏社会をのし上がって行こうとするさまを観ていると、アメリカ映画「犯罪王リコ」を思い出しました。あの映画もたしか、主人公が裏社会をのし上がって行こうとしていましたっけ。
ネタバレ防止のためにこの映画の結末については伏せますが、観賞中は「こいつらロクな死に方しないだろうな…」という予感に捉われたことは述べておきます。そしてその予感を裏付けるかのように、ギャング同士の抗争の中で彼らの「ファミリー」が次々に死んでいきます。
このように書くと何やら重苦しい感じを抱くかもしれませんが、南フランスの気候と軽快な音楽とで作品自体には明るい雰囲気が醸し出されています。
ところで、この作品の冒頭はアラン・ドロンが演じるロッコが刑務所から出てくるシーンなのですが、彼がただ歩いているだけで格好良さを感じてしまいました。私なんかには到底真似できない。
今更もう遅いと思われるかもしれませんが、「都庁そばの隠れたお花見スポット」(P29)として新宿中央公園が紹介されています。
新宿中央公園は私も行ったことがありますけど、あそこはたしかハッテン場でしたっけ。だから都庁そばという立地にも関わらず「隠れた」スポットになってるんでしょうかねえ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/V6Kc_-DiEAc
監督:オーウェン・マリガン
出演:オーウェン・マリガン、ロイヤル・プルーフ、ジェイ・ヴォス
原題:NIGHT OF THE VAMPIRE - found footage horror short (HD)
備考:ファウンドフッテージホラー
あらすじ…二人の男がバーモント州ベニントンで登山&キャンプをしていると、夜中に…。
タイトルから推測するに、夜、吸血鬼に襲われるんじゃないかなと思っていたら、予想的中。やっぱりな。
ただし、吸血鬼と言ってもドラキュラ伯爵のような優美なものではなく、クリーチャーっぽいところがあります。とはいえ、吸血鬼が画面に映るのはほんの一瞬(7:57)ですので、そこのところはよくわかりません。
人文とは何か?
それについては、本誌収録の斎藤哲也×吉川浩満×山本貴光の鼎談において、ラテン語や古代ギリシア語なども交えて語られていますが、小難しいので省略。
その方面を専攻する大学生ならばいざ知らず、一般的には以下の「じんぶん大賞」の規定を利用すればとりあえずは事足れりと思われます。
・当企画における「人文書」とは、「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに該当する書籍(文庫・新書も可)としております。
即ち、人文とは「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに該当するものである、と。この定義が正しいのか否かの神学的論争に私は参加するつもりはありませんし、寧ろ参加を呼びかけるならば先述の鼎談の3人こそ相応(ふさわ)しい。
ともあれ、この定義に従うならば、私の映画批評も人文ってことになりますな。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/P4qNlwiyGU0
監督:オーウェン・マリガン
出演:チャド・ウィリアムズ、リカ・ドゥラン、ザック・フレデリック、クリス・ケンワーシー、ケイティ・ケンワーシー
原題:DEAD STATIC - found footage horror film anthology (HD)
備考:ファウンドフッテージホラー
あらすじ…夜、二人の男が車でバーモント州ストウのエミリー橋へ行く。
どうやらこの橋は心霊スポットとして有名らしく、彼らは肝試しに来ているものと思われます。ファウンドフッテージホラーで肝試しとくれば、彼らには死亡フラグが立つわけですが、案の定というか何というか…。
ちなみに、原題に「anthology」とあって、複数の動画をひとまとめにしています。エミリー橋の動画が終わったら別現場(墓場)の動画になり、それが終わったら最後はお化け屋敷といった次第。一粒で三度おいしい。
奈良県東吉野村の雰囲気を伝えるフリーペーパー。
今号(vol.4)は表紙の中学生5人(男子2人、女子3人)が企画・取材・記事作成を行なっているとのこと(P1)。たしかにP2の人文字なんてのはいかにも中学生っぽい発想ですが、デザインや記事のレイアウトなどを見るとプロの編集者がいるのは確実…と思っていたら、P14にそれっぽい人の名前を2人見つけました。
ところで、本誌掲載の5人の中学生を見ると、田舎の中学生ってこんな感じなのかと思いましたわ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/aWg6gDyhEkM
監督:マルティン・フィルムス
出演:マルティン・ネヴュー、テオ・ヤコブ
原題:The Arrow - A Bad Joke (Fan Film)
備考:アクション
あらすじ…緑髪の怪人が出現したとの情報を得たグリーンアローが敵のアジト(と思しき場所)へ行くとそこにいたのは…。
サムネでアローと並んでいるのが緑髪の怪人です。それを見たらバットマンシリーズに出てくるあのヴィラン(悪役)だなとわかってしまうのですが、一応ネタバレ防止のために伏せておきます。
それにしても、観終わった後に「は?」となりました。グリーンアローの武器といえば弓矢なのに全然それを活かしきれていないし、敵もゲラゲラ笑っているだけでいつの間にかくたばっているし…。この作品自体が悪いジョークのような気がしてきました。
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バットマン(目次)
表紙は大山ケーブルカーで、特集記事は「新緑の風に誘われて 大山さんぽ」(P02-05)。
そういえば数年前、私は大山へ行ったことがあるのですが、体調不良を感じて途中で下山してしまいましたっけ。たしか大山阿夫利神社下社まで行ったような記憶があります。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/mtODX-055g8
出演:アンソニー・パディラ、イアン・ヘコックス
原題:REAL DEATH NOTE!
製作:Smosh.com
備考:ホラーコメディ
あらすじ…ある男がひょんなことからデスノートを拾う。そしてそれを使って行くうちに暴走し始め…。
デスノートとはマンガ『DEATH NOTE』に登場するアイテムで、ここに名前を書き込むと、その人が死ぬという恐ろしい効果を持ちます。『DEATH NOTE』は映画やドラマなどにもなっているので、原作コミックを未読でもそちらをご覧になった方もいらっしゃることでしょう。ちなみに私は映画版をテレビで少しだけ観た記憶があります。
さて、こちらの作品について述べることにします。
主人公の男はデスノートを使って人を殺すのですが、なんと母親まで殺そうとしています。デスノートという強大な力を(何の代償も払わずに)手に入れたら、普通の人は自我が肥大して理性を保てなくなるんでしょうな。
この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/E37prdzWME4
出演:アンソニー・パディラ、イアン・ヘコックス
原題:REAL MINECRAFT VACATION
製作:Smosh.com
備考:コメディ
あらすじ…ある男がマインクラフトの世界で休暇を過ごすことになる。
マイクラの世界で何をするかというと、採掘や建築をしたりゾンビから逃げたり…って、これじゃ休暇になってない。まあ、命がけのキャンプに出かけたと思えばいいのかもしれません。とはいえ、こんな休暇を過ごしたのでは疲れがたまる一方でしょうな。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/sJG5_BNru7U
監督:ヴァーダーン・マンガラム
出演:アディティヤ・ラーグ・ライー、アーマーン・シングー、チャンダン・シングー、ニヨグ・クリシュナ、サメール・グプタ、ヴァーダーン・マンガラム
原題:The Unexplained
製作:Versute Studio
備考:ホラー
あらすじ…学生たちが仲間のサニーにドッキリを仕掛けるべく「こっくりさん」をやることに。だが…。
作品内の解説(0:06)ではこの儀式は"Ghost Calling"とあり、「降霊術」とでも訳した方がいいのかもしれませんが、彼らがやっているのは紙の上に置いたコインに人差し指を置いて霊を呼んでおり、日本人にとっては「こっくりさん」に近い。
それにしても、後付けの効果音がうるさい。いや、まあ、視聴者を驚かそうというのはわからなくはないのですが、ここまでわざとらしいと寧ろリアリティを損ないます。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/50KQF8Wim38
監督:トビー・バジロヴィチ
出演:サイモン・アーブラスター、ロン・アーサーズ、トビー・バジロヴィチ、ブライアン・デニソン
原題:Red Hood: The Fallen - DC Comic Batman Fan Film
備考:アクション
あらすじ…バットマンの相棒を務める2代目ロビンことジェイソン・トッドはジョーカーに殺された…と思われていたが、5年後、彼はレッドフードとなってゴッサムシティに戻ってくる。
17:14あたりでバットマンが倒れているのが映し出されており、どうやらバットマンはこちらの作品では死んでいるらしい。
又、中盤で登場するマフィアのボスっぽい老人はカーマイン・ファルコンといって、原作コミックにも登場するマフィアのボスです。それから、ハーリーン・クインゼル(後のハーレイ・クイン)もチョイ役で登場します。
さて、レッドフードといえば悪党を容赦なく殺すのが持ち味ですが、この作品でも結構殺しています。それも躊躇なく。そして最後にはジョーカーを…おっと、ここから先は伏せておきましょうか。
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バットマン(目次)
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/KPx4gJ0yO-Q
監督:チャーリー・グレーリー
出演:デイヴィッド・シュナイダー、ザーラ・ラム
原題:Crazy Hands
備考:コメディ
あらすじ…ある朝、男の両手が勝手に動き始め…。
英語がわからなくてもストーリーは大体わかるのでご安心を。というより、まともなセリフは一切ありません。
それにしてもパブの客たちが無表情なのには笑いました。こういうシュールなのもたまにはいい。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/nQiz5geEsY0
監督:H・A・スパイサー
出演:サラ・ウォレス、リチャード・S・スワンJr.、ブライアン・ワーク、サラ・キャロライン・ハント
原題:Dr. Harley Quinn
製作:Clocktower Arts
あらすじ…アーカム精神病院でキラークロック(Killer Croc)とジョーカー(Joker)を担当していた精神科医ハーリーン・クインゼルは、ふとしたきっかけでハーレイ・クイン(Harley Quinn)になる。
キラークロック、ジョーカー、ハーレイ・クインはバットマンシリーズに登場するヴィラン(悪役)で、ハーレイ・クインはジョーカーの情婦。
それから、あらすじの段では述べませんでしたが、実は作品の中ではポイズン・アイビーも(ほんのわずかですが)登場しています。彼女もアーカム精神病院に入院していたんですか。
それにしても、今回のハーレイ・クインは少々ふくよかですな。その体では軽快な動きはきついんじゃないでしょうか。
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バットマン(目次)
「HARD&COOL! DCヒーローにFocus!!」(P18-19)という記事ではスーパーマンを取り上げています。
そういえば近所のTSUTSYAに「『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』公開記念 DCコミックス海外ドラマ 第1話 無料レンタルDVD」というものがあって、文字通り無料で貸し出されていたのでレンタルしてみました。
中身は「スーパーガール」「アロー」「ゴッサム」「フラッシュ」のそれぞれファーストシーズンの第1話が収録されており、それらのレビュー記事を書いたので後日発表します。
この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/V0kpF2sdOYg
製作:ScaredStiffTV
原題:Jason Voorhees vs Santa Claus
あらすじ…ジェイソン・ボーヒーズとサンタクロースがプロレスで対決する!
凶悪な殺人鬼と白ヒゲの老人とでは戦う前から勝負が着いているんじゃないかと思っていたら、なんとサンタがジェイソンにクリスマスプレゼントを与えています。おお、サンタらしいことをやってるじゃん。
ただし、プレゼントボックスの中にあったのはボーヒーズ夫人(ジェイソンの母パメラ)の生首。ああ、このサンタは外道なサンタだったか。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/HGCX4kk5i1M
監督:ダグラス・A・プロミタロ
出演:アナリサ・ロバートソン、ダグラス・A・プロミタロ、ジョニー・ベザス
製作:ScaredStiffTV
原題:Case CF89 (Found-footage horror short)
備考:ファウンドフッテージホラー
あらすじ…男女がボロ別荘に行って怪人に襲われる。
冒頭の解説文(英語)によると、数か月前にコネチカット州のケントで行方不明になった男女の映像が発見されたとのこと。
ところで、1:46あたりで男がオンボロピアノで何やら曲を演奏していますが、どこかで聞いたことのあるメロディだなと思って調べてみたら、ホラー映画「ハロウィン」のテーマ曲でした(ちなみに私はロブ・ゾンビ監督のリメイク作品を観ています)。
わざわざこんな曲を演奏するということは、この男、よっぽどのホラーマニアなんじゃないでしょうか。
表紙を飾る女性が無表情なのが印象的です。
本誌によると、この女性は満島ひかりというモデルで、P1-2にも登場しているのですが、こちらでも無表情です。しかも、他に客が写っていないからちょっと怖い感じがしないでもない(ホラー系のショートフィルムを観すぎたかな?)。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/EXBa0ezWsq4
製作:Degerman Productions
原題:A Final Message - Found Footage Short Film
備考:ファウンドフッテージホラー
あらすじ…若者たちが夜の自宅で自主制作映画を撮影していると、怪奇現象が起こる。
冒頭の解説文(英語)によると、2013年10月にノースダコタ州のファーゴで復元されたテープとのこと。作品の中で映像が時折乱れるのは復元がうまくいっていない箇所ということらしい。でも、後半に挿入される子供の声なんかははっきり聞こえちゃってるんですよねえ。
ちなみに、本作のタイトルにもなっている「最後のメッセージ」とは、おそらく作品の最後に表示されるメッセージ(もちろんこちらも英語)のことらしい。ネタバレ防止のためにメッセージの内容は伏せておきますが、ぶっちゃけて言うと、ある種の宣伝です。
渋谷ヒカリエには何度か行ったことがあるし、飲食店のテナントが数多く入っているのも見ていますけど、ここの飲食店は利用したことはありませんでした。
なぜか? このグルメガイドを読んで何となくわかりました。シャレオツで値段もそれなりに高いので私には敷居が高いのです。やれやれ。
このドラマは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/xhQ0XRABKkM
監督:ジョセフ・ペトルッチオ
出演:ダニエル・ペトルッチオ、グレゴリー・アデア、アンソニー・ミシアノ
原題:"The Batman Chronicles" Part III - "Dawn"
備考:アクション
あらすじ…バットマンがジョーカーのアジトに殴り込みをかける。更にゴードン刑事も駆けつける。
5:16あたりからのセリフ。
バットマン「笑うのをやめろ。もう終わりだ、ジョーカー」
ジョーカー「終わり? 終わりだって? 始まりにすぎないんだよ」
この場合はジョーカーが正しい。バットマンがいくらジョーカーを捕まえても、ジョーカーはいつの間にか脱走してバットマンの前に現われるのですから。
尚、ローブ本部長が座っていたイスの下にフォルダーがあり、そこに描かれていた英文メッセージ(6:02)は大体以下の通り。
ちょっとした刑事の仕事をやれるのはバットマンだけではない。
又、そのフォルダーの中にはローブ本部長の不正の証拠があります。どうやらバットマンが置いていったもののようで、ゴードンに協力を求めているのだということはわかりました。
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バットマン(目次)
巻末の解説を池上彰氏が書いているのですが、その中に本書について簡潔に説明した文章があったので引用します。
では、「イスラム国」とは何者なのか。それをいち早く解き明かしたのが、この本です。「イスラム国」とは、単なる過激派の集団ではありません。それは、グローバリゼーションと最新のテクノロジーによって成長した「国家」なのだと著者は指摘します。彼らの「近代性と現実主義」が、これまで成功してきた理由です。(P188)
それでは、「イスラム国」の「近代性と現実主義」とは具体的には何なのか? 本書から一例を紹介します。
「イスラム国」が制圧した地域の住民は、軍隊がやって来たおかげで村の生活が改善されたと証言している。彼らは道路を補修し、家を失った人のために食料配給所を設置し、電力の供給も確保した。これらの事実からすると、二一世紀の新しい国家は恐怖と暴力だけでは維持できないことを「イスラム国」は理解しているのだろう。建国には住民のコンセンサスが必要だ、と。(P28)
イラクのマリキ政権にせよ、シリアのアサド政権にせよ、その他の武装勢力にせよ、その程度のことすらやっていなかったのかと思わないでもない。民心掌握の重要性くらいわかっていてもよさそうなものですが…。ともあれ、他の「ライバル」たちは、占領地域の住民の生活改善という点は見習ってほしいものです。
ところで、この問題の組織の名称についてですが、本書ではカギカッコ付きで「イスラム国」と呼んでいます。ですので、このレビュー記事では一応それに従って同様に表記しておきましたが、他の記事で私は「ダーイシュ(ISIS)」と表記していることを付け加えさせていただきます。
名称がややこしくてすいませんね。
【参考文献】
ロレッタ・ナポリオーニ『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』文藝春秋
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FINANCIAL TIMES 特別日本版 2015年12月17日(木曜日)
『外交青書 2014(平成26年版)』外務省(3)
内藤正典『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』集英社
このドラマは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/hx06d-JN1JU
監督:ジョセフ・ペトルッチオ
出演:ダニエル・ペトルッチオ、ロバート・カバコフ、アンソニー・ミシアノ
原題:"The Batman Chronicles" Part II - "Night"
備考:アクション
あらすじ…ジョーカーがゴッサム市警を襲撃し、ローブ本部長を拉致する。バットマンはキャットウーマンにジョーカーの居所を訊ねる。
「バットマン・クロニクル」のメインの悪役が遂に登場します。でも、このジョーカーはどこか変だなと思ってよく見たら、目の周りを黒く塗っていない…いや、アイラインは少しは塗っていますな。あ、でも、「スーサイド・スクワッド」のジョーカーも目の周りを黒く塗っていないか。それにしても顔が若いなあ。
ところで、アーカム精神病院の警備がガバガバなのは知っていましたが(ジョーカーを含めた「入院患者」が何度も何度も脱走している!)、ゴッサム市警の警備も結構ガバガバなんだなと、この作品を観ていて思いました。そういえば第1話でブルース・ウェインが「GCPD(ゴッサム市警)は堕落している」と言ってたから、それで士気が下がっていて警備も緩くなってるんじゃないでしょうか。
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バットマン(目次)
イングマール・ベルイマン監督の映画「第七の封印」の疫病が黒死病だったような気がした(※)ので本書を読んでみると、「第七の封印」への言及がありました。
黒死病は、地中海世界と西ヨーロッパのほとんどの地域を襲った。イングマール・ベルイマンが一九五七年に製作した映画『第七の封印』は黒死病がスウェーデンに与えた衝撃を描いているのだが、ベルイマンは一三五〇年頃スウェーデンを襲った黒死病が強烈なペシミズムの時代をもたらし、恐怖とこの世のはかなさという感情を撒き散らしたと考えていた。(P13)
たしかに「第七の封印」はおそろしくペシミスティックでしたな。まさにこの世の終わりだと言わんばかりに。
それから、本書の「第十章 黒死病の余波」では、シェイクスピアの歴史劇「リチャード二世」「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」「ヘンリー六世」に該当する部分が述べられており(P234-238)、あの一連の歴史絵巻の背後に黒死病が隠れていることがわかります。
詳細は本書に譲りますが、例えばリチャード二世の叔母でジョン・オブ・ゴーントの妹に当たるジョーン王女が若くして黒死病で死んだため政略結婚が破談となり、フランスとの戦争に大きく影響したり…といった具合です。
※映画ではペストと言っていたのを後になって思い出した。尚、本書によると黒死病は大部分がペストで、おそらく一部は炭疽病であろうとの見方を示している(第二章)。
【参考文献】
ノーマン・F・カンター『黒死病 疫病の社会史』青土社
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・第七の封印
シェイクスピア(目次)
このドラマは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/a-pyMNB8ujY
監督:ジョセフ・ペトルッチオ
出演:ダニエル・ペトルッチオ、グレゴリー・アデア、ロバート・カバコフ
原題:"The Batman Chronicles" Part I - "Dusk"
備考:アクション
あらすじ…ゴッサムシティではバットマンが犯罪者退治に励んでいたが、ゴッサム市警本部長のギリアン・B・ローブはバットマンの活動に理解を示さなかった。
ローブ本部長(Commissioner Loeb)は調べてみたら原作コミックにも登場する人物らしい。ただ、ハーヴェイ・デントがトゥー・フェイスになったり、ハーリーン・クインゼルがハーレイ・クインになったりといったような「変身」をしないので地味な存在です。
ところで、第1話の最後でオルゴールを回す人物は…まあ、予想通り、あの人ですな。第2話へ続く。
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バットマン(目次)
「神保町さくらみちフェスティバル」が4月1日~3日に開催(P18)…って、本誌を入手してこのイベントを知ったのがイベントの終了後でした。う~ん、残念!
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/YJbAEfM6TgI
※現在なぜか非公開
監督:ジェイムズ・ボウチャー
出演:デリック・サザーランド、ミュレー・ウルクハルト
原題:BATMAN MONSTERS
備考:アクション
あらすじ…バットマンとMr.フリーズが戦う!
Mr.フリーズといえば映画「バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲」(1997年)でアーノルド・シュワルツェネッガーが演じていましたっけ。昔、テレビで観た記憶があります。
さて、本作についてですが、タイトルに"MONSTERS"(怪物たち)と銘打っていますが、サグ(手下)を除けば、登場するヴィラン(悪役)はMr.フリーズのみ。まあ、4分半ほどの長さではそんなに数は出せないか。
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バットマン(目次)
P37に「舞台版 実は私は」の記事を発見。
実は私は「実は私は」のアニメ版第1話のみをニコニコ動画で視聴したことがあるのですが、主人公の友人の一人にオカマキャラがいたのを記憶しています。他は…印象に残ってないなあ。フィーリングが合わなかったんですかね。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/c3VV28QO72E
あらすじ…ダース・ベイダーと仮面ライダー・ブラックRXが戦う!
出演:コウ・チェルンタク、ティン・ウェイ
備考:アクション
ダース・ベイダーが単独で地球にやってきたのも妙ですが、仮面ライダーに対抗して自分も「サムライ・ベイダー」に変身したのには笑っちゃいました。いやいや、お前は元々変身してるようなものだろ。
ちなみにセリフは日本語なので、英語がわからない日本人でも大丈夫です。まあ、セリフ自体は少ないし、アクション主体なので別にわからなくても困ることはありません。
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スター・ウォーズ(目次)
【仮面ライダー関連記事】
『「仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル」東急線スタンプラリー』東急電鉄株式会社
『京急線夏休みスタンプラリー』京急電鉄
『劇場版仮面ライダーリバイス 東京メトロスタンプラリー』東京メトロ
せたがや駅 楽市楽座(日記)
表紙を飾るのは相撲の東関部屋。
P05に東関部屋が取り上げられていて、「見学データ」の注意事項に「マスク着用」とありました。これはどういうことかと思い、東関部屋の公式サイトをチェックしてみると、どうやらインフルエンザ対策らしい。
又、公式サイトには本誌より多くの注意事項が掲載されているので、見学前にはそちらも要チェックといったところでしょうか。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/trc1ItzBvaE
監督:ジェームズ・キャンベル
出演:ビル・フェローズ、ドナルド・スタンデン、ブルース・ペイン
原題:RIPPER: A BATMAN FAN FILM (2016)
備考:サスペンス
あらすじ…1888年、ロンドン。娼婦が惨殺される事件が連続して発生した。アバーライン警部は捜査に乗り出すが…。
去年、予告編を見て面白そうだなと思っていたら2月1日に公開されました。19世紀のロンドンに全身革張りのバットマンが登場します。
それから、念の為に断わっておきますが、死体が無惨に切り裂かれているグロ描写がほんのわずかですが出てくるのでご注意を。
ところで、物語の途中でアバーライン警部はアヘン窟へ行き、アヘンを吸引してラリっています。仕事のストレスがたまってるんでしょうな。
あと、最後の方であの名探偵の名前が出てきます(20:57)。その意味がわかった時、驚きました。
【補足情報】
15:13の手紙
「彼は勝てない。
叫び声を聴け。
君の盟友
蝙蝠」
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バットマン(目次)
P9に苔玉の作り方が載っています。なるほど、糸を何重にも巻きつけるのか。
「ダークソウル」シリーズに○○の苔玉というアイテムが登場しますが、あの苔玉も実はこんな風に作ってるんでしょうかねえ。
監督:アキ・カウリスマキ
出演:トゥロ・パヤラ、スサンナ・ハーヴィスト、マッティ・ペロンパー、エートゥ・ヒルカモ
原題:Ariel
あらすじ…炭鉱の閉山で失業したカスリネンは南へ向かう。
「ハムレット・ゴーズ・ビジネス」と「真夜中の虹」がセットになっているDVDをレンタルビデオで借りたのですが、私の目当ては完全に前者の方で、後者は料金がもったいないからという理由で、もののついでに視聴しました。
で、視聴した感想なんですが、これ単独で借りて観ようとは思わないし、テレビでやっていても多分観ないだろうな、といったものです。
全体的に貧乏臭いのはまだいいとして、カスリネンとイルマリが出会ってから結ばれるのが早いし、母親がいきなり新しい男を連れ込んできたのにリキは(少なくとも表面的には)あっさり受け入れるし、何より主人公のカスリネンの髪形が若い頃の志村けんに似ているし…って、それはどうでもいいか。
妖怪雑誌『怪』最新号(0047)に「お岩さんの墓」(妙行寺)が載っているのを発見。まさかこんなところにお岩さんの墓があるとは知りませんでした。
ともあれ、せっかくなのでお参りしてきました。
さて、こうしてお岩さんゆかりのスポットを見てきましたが(他のスポットについては関連記事を参照されたし)、いずれもちょっとわかりにくい場所にありました。これらへお出かけの際には事前に地図で調べておくことをおすすめします。
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陽運寺&田宮稲荷神社
於岩稲荷田宮神社(中央区新川)
幻想の新宿―月岡芳年 錦絵で読み解く四谷怪談―(新宿歴史博物館)
・忠臣蔵外伝 四谷怪談
・喰女‐クイメ‐
・新釈四谷怪談 前篇
・新釈四谷怪談 後篇
・魔性の夏 四谷怪談・より
監督:アキ・カウリスマキ
出演:ピルッカ・ペッカ・ペテリウス、カティ・オウティネン、エリナ・サロ、エスコ・サルミネン
原題:Hamlet Liikemaailmassa
原作:シェイクスピア『ハムレット』
備考:モノクロ
あらすじ…大企業の社長だった父の死後、若きハムレットはその会社の株を相続して大株主になるが、叔父のクラウスが社長に就任し、更にクラウスは母と再婚した。
1987年の作品ですがモノクロです。又、本作品は部隊を中世ヨーロッパの王室から現代の企業に移しているのが特徴です。古いんだか新しいんだかわかりゃしない!
ところで、この会社の経営状態はあんまりよろしくないようで、会議では造船所と製材所を売却して新商品を売り出そうという話が出てきます。でも、その新商品ってのはアヒルのおもちゃで、押すとプーと鳴るというしろものです。これが起死回生の策かよとツッコミを入れたくなります。
ちなみにその会議で、クラウス社長は日本にも言及しています。曰く、
「小国日本に木材産業をも横取りされる日が来る」
と。この映画が公開された1987年は、日本はバブル景気に踊っているか、その直前といったところで、既に充分経済大国だったような気がするのですが…。まあ、彼らの頭の中ではそういう認識だった、ということなんでしょう。
【関連記事】
・ハムレット(1996年版、英米)
シェイクスピア(目次)
P5左下に「この春新スポットが誕生」と称して、以下の2件を紹介。
・ルミネのショッピング施設「NEWoman」
・バスターミナル「バスタ新宿」
これを書いている時点でどちらも既にオープンしていますけど、まだどちらにも行っていません。まあ、今のところ用があるわけでもないから別にいいか。
【追記】
後日、新宿へ行く機会があったので実際に行ってみました。
何と、両施設は同じ建物内にありました。内部を歩いてみると…新宿駅のダンジョンの難易度がまた上がったような気がしました。
監督:アキ・カウリスマキ
出演:レニングラード・カウボーイズ、マッティ・ペロンパー、カリ・ヴァーナネン、アンドレ・ウィルムス
原題:Leningrad Cowboys Meet Moses
備考:ロードムービー、コメディ、音楽映画
あらすじ…メキシコで多くのメンバーを失い落ちぶれていたレニングラード・カウボーイズ。ニューヨークでウラジーミル改めモーゼに会い、彼に導かれて故郷へ向けて旅立つ。
「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」の続編。前作でマネージャーだったウラジーミルがモーゼと名乗っています。
で、やってることは前作とあまり変わらないのですが、今作では以下の特徴があります。
(1)ヨーロッパが主な舞台となっている。
(2)聖書のパロディが頻出する。
まずは(1)について。フランス、ドイツ、チェコ、ポーランドと、ヨーロッパで演奏を続けながら旅をしています。これらの曲を聴いていると、前作のロックンロールは影を潜めているのがわかります。イギリスを巡業していたらまた違ったかもしれません。
それから次に(2)の聖書のパロディですが、例えばモーゼが削岩機を持って山に登るのは十戒の石板を切り出すため、下山して「パリサイ人め!」と怒鳴るのはイエス・キリストが神殿の敷地内の店を壊したことの真似だし、パンをちぎって与えるのは最後の晩餐、そしてメンバーが子牛に贈り物をするのは東方の三博士の礼拝! おまけに処女懐胎光線には爆笑しました。
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・レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
「NATURE RIGHT NEXT DOOR / Wonders await you in Chiba」(P27)という記事では、千葉県の鋸山、鋸山ロープウェイ、日本寺を紹介。
この記事の最初の部分だけ訳してみました。
東京は張り切ってせかせかするところとして知られているが、その大都市の周辺にあるその地域は驚くべきことに静穏で冒険に満ちている。東京に接する4県の内、千葉ほど親切なところはないのかもしれない。
事実、多くの手慣れた旅人と長期居住者が、その県は自然の神秘が最も保たれている県の一つだということに同意するだろう。日本の最も象徴的な都市の施設の幾つかに接近しているとよく知られているにも関わらず、千葉は東京っ子より優しく、近所の者を受け入れている。
もしもこの県の南西部を旅するなら、豊富な自然の美に触れ、日本の霊的な道を見つめることができる。
この後、先述の観光スポットに関する記述が続くのですが省略。
それにしても、英字雑誌にこんな風に紹介記事が出てしまうと、外国人観光客が鋸山の方に行っちゃうんでしょうなあ。ただ、少々調べてみたところ東京から鋸山へ行くには結構時間がかかるそうなので、そうそう気軽には行けますまい。
監督:アキ・カウリスマキ
出演:レニングラード・カウボーイズ、マッティ・ペロンパー、カリ・ヴァーナネン
原題:Leningrad Cowboys Go America
備考:ロードムービー、コメディ、音楽映画
あらすじ…バンドグループ「レニングラード・カウボーイズ」がツンドラからアメリカ、そしてメキシコへと旅をする。
最初の曲は「ポーリュシカ・ポーレ」。なかなかいい曲です。
でも、それを演奏しているところが何もない荒野で、しかも外ではメンバーの一人がギターを持ったまま凍死しているという、ある意味すさまじい有様です。これはもう笑うしかない。
道中もこんな調子であり、映画を観ながら声を出して笑うことが何度かありました。例えばバンドのメンバーがブチ切れてマネージャーをボコボコにすると「革命」、マネージャーが拘束を解かれて復帰すると「民主主義復活」と表現しているのにはブラックユーモアが感じられて面白い。
それから、劇中の音楽はポルカやロック、カントリー、バラードなど様々なジャンルが詰め込まれており、同一のバンドで、しかもこんな短期間でこれほど多様に見せつけてくれるのかと感心してしまいます。
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・レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う
「幸せを生んだ昭和の家」(P36-39, 文=太田和彦)という記事では、昭和の生活を見ることのできる、都内の資料館・博物館4件を紹介。
・昭和のくらし博物館
・台東区立下町風俗資料館
・東京都江戸東京博物館
・昭和館
この内の東京都江戸東京博物館と昭和館には行ったことがありますが、東京都江戸東京博物館は江戸時代の展示コーナーもあったと記憶しております。
ちなみに、昭和と一口に言っても60年以上の長さを誇るのでご注意を。
監督:フィリップ・ダン
出演:エルヴィス・プレスリー、ホープ・ラング、チューズデイ・ウェルド、ミリー・パーキンス
原題:Wild in the Country
原作:J・R・サマランカ「迷える国」より
備考:青春ラブストーリー
あらすじ…父の愛を得られないために反抗的で不良のグレン(エルヴィス)。喧嘩で兄を傷つけ保護監察となった彼は、やがて年上の精神科女医と出会い激しい恋に落ちた。世に受け入れられない繊細な青年の哀しくも熱い青春が燃え上がる――。(パッケージ裏の紹介文より引用)
まずは人物関係図について少々。
タイトルの下に「1961年版」としたのは、同名タイトルの邦画(1995年)が別に存在するから。尚、中身は別物です。
又、ロルフの娘の名前はスタッフロールでは"Noreen"(ノリーン)でしたが、字幕では「ノーリイ」とありました。ノリーンが正式な名前でノーリイが愛称といったところでしょうか。
さて、それでは映画の中身について。
本作の見所の一つは、エルヴィス・プレスリーのツンデレが見られる、ということにあります。保護監察となったグレンはアイリーン・スペリーのカウンセリングを受けることになるのですが、第一回目のカウンセリングでツンツンしていたグレンがデレます。
ストーリーの進行上やむをえないとはいえ(この後も色々と紆余曲折がある)、たった一回でこうなるというのはちょっと早すぎる気がしますな。
それから、あらすじの段ではグレンがアイリーンに恋をするとありますが、そうなるのは後半に入ってから。それまでは何をしていたのかというと、ガールフレンドのベティとイチャイチャしたり、ノーリイとシャワールームでキャッキャウフフしたりと、それなりにモテモテ生活を送っています。
なんでこんなにモテるのかというと、彼は歌がうまく、彼の歌声を聴いた女はメロメロになってしまうから。さすがはプレスリー!
ちなみに物語の中盤でアイリーンはグレンに大学へ行くようすすめますが、この調子だと彼は大学へ行っても恋愛沙汰を起こし続けてしまいそうですな。
野村萬斎構成・演出の『マクベス』の記事がP13に掲載されていました。
マクベスとマクベス夫人、3人の魔女という、5人の登場人物に焦点を絞り、大胆に構成・演出を手掛けました。
なるほど、そういう『マクベス』か。
ちなみに記事によると2010年、2013年、2014年に上演されていて、2016年6月にも世田谷パブリックシアターにて上演されるとのこと。結構やってるんですね。
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シェイクスピア(目次)
監督:ニコラス・コラサント
出演:ピーター・フォーク、ジョン・カサヴェテス、ブライス・ダナー、マーナ・ロイ、ジェームズ・オルソン
原題:Columbo: Étude in Black
備考:ミステリー
あらすじ…楽団の指揮者アレックス・ベネディクトはピアニストのジェニファー・ウェルズと不倫関係にあったが、ジェニファーに結婚を迫られたので彼女を自殺に見せかけて殺す。
インターネット・ムービー・データベースのこの作品の記事で出演者一覧をチェックしていたら、映画「ベスト・キッド」のパット・モリタが出演してることを知ってビックリ。彼の役名は"The House Boy"といって、ベネディクト邸の使用人であり、41:23にチョイ役で登場します。
こういうところで意外な出会いがある、というのはこのテの作品の醍醐味だなと今更ながら思いました。
ところで、アレックス・ベネディクトがジェニファーの自宅に電話をかける時、電話番号を暗誦していましたが、それを見ていた彼の妻ジャニスは目を瞠っていました。これはつまり、アレックスがジェニファーの自宅の電話番号を暗記しているほど親密な関係にある(=浮気している)ということをジャニスが看破したことを示しているのです。
女性はこういうところで男の浮気を見抜くものなんですね。
「ル・シネマ」のコーナーにて映画「グランドフィナーレ」が掲載されているのですが、よく見ると<R15+>指定になっています。記事をチェックする限りではR指定を受ける要素は見当たりませんでした。
そこで公式サイトで予告篇をチェックしてみると、入浴シーンで女性の裸が出てきました。う~ん、これかなあ…。
とはいえ、そもそも老人が主人公でアート系の作品ともなると、お子様は見向きもしないでしょうな。
監督:ピーター・フォーク
出演:ピーター・フォーク、パトリオット・オニール、ジャニス・ペイジ、パメラ・オースティン、ジョン・フィードラー、フォレスト・タッカー
原題:Columbo: Blueprint for Murder
備考:ミステリー
あらすじ…建築家のエリオット・マーカムは富豪のボー・ウィリアムソンの若い妻ジェニファーと結託してボーの金で建築を進めていた。それを知ったボーは怒り、エリオットと喧嘩になる。そしてボーは失踪した。刑事コロンボはエリオットがボーを殺して死体をどこかに隠したらしいとにらむが…。
監督の名前を見てビックリ。主演が監督を兼務する例はあります(例:ケネス・ブラナー版「ハムレット」)が、ピーター・フォークよ、お前もか!
ところで、本作では犯行の全てを見せず(殺すシーンが出てこない!)、ボー・ウィリアムソン(の死体)がどこにいるのか(あるのか)不明のまま話が進みます。もちろん最後に明らかになるのですが、視聴者はそっちの謎解きにも挑むことができるのです。
尚、原題の"Blueprint for Murder"は「殺人の設計図」といった意味で、犯人が建築家であることから来ているものと思われます。
又、邦題の「パイルD-3の壁」は、中盤以降に注目される場所です。なぜ注目されるのかはネタバレ防止のために伏せておきますが、邦題に使われるほど重要だということは指摘しておきます。
P08の「今時用語笑辞典――雨後版――」にてジャニーズ用語を取り上げています。一つ、紹介します。
イッピ【イッピ】(名) イッパンピープルの略。追っかけなどをせず、コンサートでグッズを買ったり大きなイベントに行くファンのこと。オリキなどの熱狂的なファンが差別的に用いる場合が多い。(類)茶の間。
そのレベルで一般人扱いとはたまげたなあ。私のような、ジャニーズに全く興味のない外部の人間から見ればイッピも立派なファンですぜ。
まあ、こんなことを書くとオリキのお姉さま方から「アンタに何がわかるのよ!」と反発されるのかもしれませんが、飽くまで私は外部の人間ですからね。そうそうわかるわけがない。
監督:エドワード・M・エイブロムス
出演:ピーター・フォーク、ロディ・マクドウォール、アイダ・ルピノ、アン・フランシス、ジェームズ・グレゴリー
原題:Columbo: Short Fuse
備考:ミステリー
あらすじ…スタンフォード・ケミカル社の先代の社長の息子、ロジャー・スタンフォードはその立場を利用してわがまま放題にふるまっていた。社長のデイヴィッド・L・バックナーは彼を追放し会社を売却しようと目論むが、ロジャーは葉巻に爆弾を仕込み、デイヴィッドを運転手もろとも爆殺する。
CIAが葉巻に毒を仕込んでキューバのカストロ議長を暗殺しようとしたのは有名な話ですが、こちらは葉巻爆弾と来ましたか。殺人のトリックに「新兵器」を投入したわけですな。
尚、原題の"Short Fuse"というのは「短い導火線」という意味のようです。蓋を開けてから爆発するまでの時間が短いらしい。
ちなみに、邦題のほうは抽象度が高くてわかりにくい。おそらくは、綿密な計算に基いて犯行計画を練ったことを示しているのでしょう。
2016年4月29日、越後湯沢~新潟にて、現代美術を展示した現美新幹線がデビューするとのこと。このパンフレットのP3-4にアーティストの一覧が載っているのですが、あいにく私は現代美術に疎いせいか、映画監督もやっている蜷川美花しか知りませんでした。
まあね、知らなきゃ知らないで、現代美術を新たに知るという意義があるわけですから、詳しくなくても興味があれば乗ってみるのも一興でしょうな。
監督:ノーマン・リオド
出演:ピーター・フォーク、スーザン・クラーク、リチャード・アンダーソン、レスリー・ニールセン、ジェシー・ロイス・ランディス
原題:Columbo: Lady in Waiting
備考:ミステリー
あらすじ…ピーター・ハミルトンとの交際を兄ブライスに反対されていたベス・チャドウィックは、兄の殺害を決意。兄を泥棒と間違えて射殺したように装うが…。
原題の"Lady in Waiting"とは、兄の帰りを待つベスのこと。彼女は待機中に、兄を殺して偽装工作し警察の取り調べを受けるというシミュレーションを脳内でやっています。
ただ、物事が計画通りに進まないということはこのテの作品にはよくあることで、主に二つの手違いが発生してしまいます。一つは兄が「もう一つの鍵」を用意していて玄関から入ってきたこと。そしてもう一つはピーター・ハミルトンが来ていたということです。
これらの「手違い」がどう影響するのか? それは観てのお楽しみということで。
ちなみに、ベスの恋人(ピーター)をレスリー・ニールセンが演じています。映画「裸の銃を持つ男」の彼です。ただ、こちらの作品ではコミカルさはなく、そこまでキャラは立っていません。
寧ろ、ベスのはっちゃけぶりの方が目を引きます。すごい変わりようで、今までよっぽど兄に欲望を抑圧されていたってことなんですかね。
表紙に伊達政宗がいるのを発見。
福島県の観光パンフレットにどうして仙台(宮城県)の伊達政宗がいるのかと思い調べてみたら、本誌P21の説明によると福島県伊達市は伊達氏発祥の地とのこと。又、彼の向かって右隣にいる女性は愛姫(よしひめ。政宗の正室)だそうです。
このドラマは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/fWuJVCFzYy4
監督:スコット・マクリュア
出演:スコット・マクリュア
原題:The Joker Blogs - Home Sweet Home (19)
備考:サスペンス
あらすじ…ジョーカーが再びアーカム精神病院に収監される。
今回は殆どジョーカーの一人芝居です。それから、後半はスタッフロールが流れます。
ここでのジョーカーを見たところ、元気そうですな。怪我が治ったらどうせまたすぐに脱け出すんだろと思わざるをえません(アーカム精神病院はセキュリティがガバガバですからね)。
さて、このシリーズも長々と取り上げてきましたが、シリーズ1はこれでおしまいです。長かったなあ…。
ちなみにシリーズ2およびミニシリーズもありますけど、他の作品も観たいので当分はいいや。
The Joker Blogs公式サイト
http://www.thejokerblogs.com/
【追記】
ミニシリーズとシリーズ2のエピソード5までをざっと観てきました。ミニシリーズはシーズン1の補足とシーズン2の開始までに何が起こったのかを描いていて、シリーズ2は第1話からいきなりスリリングな展開を見せてくれています。
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藤沢? そういえば江の島へ行く時に藤沢駅を通過しましたっけ。
そこで本誌をチェックしてみると、表紙が江の島であり、P02-04に江の島が載っていました。なるほど、江の島は藤沢市でしたか。
【追記】
『藤沢ぴあ』と時を同じくして『厚木ぴあ』も入手したのですが、厚木に行った記憶がないことに愕然としてしまい、『厚木ぴあ』のレビュー記事を書く気が失せました。
このドラマは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/xN5DHVPidxI
監督:スコット・マクリュア
原題:The Joker Blogs - Staff Verification (18)
備考:サスペンス
あらすじ…ジョーカーによるウェディング・デイ大虐殺が終わる。
ニュース番組「ゴッサム・ケーブル・ニュース」で事件の報道をするという体裁でこれまでの登場人物が次々に出てきます。あー、そういえばこんな人がいたっけ…などと思い出させてくれます。
こうして見ると総集編みたいだな…と思いきや、あともう一話残ってるんですよねえ。そういえばジョーカーの反応がまだでしたな。
The Joker Blogs公式サイト
http://www.thejokerblogs.com/
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