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山本周五郎「その木戸を通って」

あらすじ…藩士の平松正四郎のもとに、謎の娘が訪ねてくる。正四郎は彼女とは面識はなく、しかも彼女は全くの記憶喪失だった。

「その木戸を通って」人物関係図

 この娘の記憶喪失がどの程度のものだったかというと、平松邸を来訪した理由はもとより、自分の名前すらも思い出せないという有様で、持ち物に何らかの手がかりがあるというわけでもない。あるいはシャーロック・ホームズばりの名探偵がいれば何らかの手がかりを見つけて推理するのかもしれませんが、あいにく本作に名探偵は登場しません。
 ただ、私なりに推測すると、この娘の記憶喪失は心因性らしい。みすぼらしい身なりから考えるに、過去に何かとても辛い出来事があって、その辛さに心が耐え切れず記憶喪失に陥ってしまったのではないか。
 とまあ、これは飽くまで私の素人判断です。玄人判断を聞きたければ精神科医のところへ行くことですな。

【参考文献】
北村薫・宮部みゆき編『読まずにいられぬ名短篇』筑摩書房

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