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ロバート・ファン・ヒューリック『北雪の釘』早川書房

あらすじ…北方の国境近く、北州に知事として赴任したディー判事。以来数ヶ月というもの平穏な日々が続いていた。ところが、町で無残な女性の首なし死体が見つかったことから、判事の周辺はにわかに風雲急を告げる(中略)事件の目鼻もつかぬうちに、高名な武道家が浴場で何者かに毒殺される事件も起きた。(裏表紙の紹介文より引用)

『北雪の釘』人物関係図

 首なし死体と聞いて、替え玉トリックが使われたんじゃないかと直感しました。このテの小説で被害者の首がなかったり顔が判別できない状態になっていたりすると、それは別人の死体だということがよくあるのです。
 この作品について言えば、女性の首なし死体は潘夫人とされていますが、それは実は別人ではないかということです。もしそうなら、死体は誰か? そして潘夫人はどこにいるのか?
 さて、私の直感が正しいか否かはネタバレ防止のために伏せておきます。ともかくも、人物関係図では殺害されたことを示す×を潘夫人に付け、その横に「?」を加えておきました。

【参考文献】
ロバート・ファン・ヒューリック『北雪の釘』早川書房

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