無料ブログはココログ

« 事件簿375番:スレンダーマン(2012年、イギリス) | トップページ | アザラシさん(2011年、イギリス) »

中島らも「白いメリーさん」

あらすじ…フリーライターの今橋はある時、娘の由加から「白いメリーさん」の噂を聞く。今橋は由加の友達からも白いメリーさんについて訊いてみることにする。

 白いメリーさんと聞いて、私は真っ先にハマ(横浜)のメリーさんを想起しました。
 ともかくも、由加が説明する白いメリーさんとは以下の通り。

「関東にいるのはね、“白いメリーさん”なの。五十くらいのおばさんなんだけど、全身上から下までまっ白な服を着てるのよ。白い帽子で白い服で白いストッキングに白い靴なの。おまけに髪の毛も、どうもカツラらしいんだけどまっ白なのよ。顔も白粉をはたいてまっ白なの。関内から横浜に住んでるらしいわ」(P365)

 やっぱりハマのメリーさんだ。いや、正確に言うならば、ハマのメリーさんが元ネタになっています。ハマのメリーさんは実在の人物(故人)で、その存在は都市伝説化していましたけど、まさか中島らもの手によって恐怖小説の怪人として描かれているとは思いませんでした。
 でも、あの見た目は、感受性の鋭い人にとっては恐怖を引き起こすかもしれません。そう考えると、著者(中島らも)の発想も悪くはない。

【参考文献】
池内紀・川本三郎・松田哲夫=編『日本文学100年の名作 第8巻 薄情くじら』新潮社

« 事件簿375番:スレンダーマン(2012年、イギリス) | トップページ | アザラシさん(2011年、イギリス) »

書評(小説)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/277935/64479989

この記事へのトラックバック一覧です: 中島らも「白いメリーさん」:

« 事件簿375番:スレンダーマン(2012年、イギリス) | トップページ | アザラシさん(2011年、イギリス) »

最近のトラックバック

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31